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風のグラスゴー 風雲編  作者: 玲於奈
第一部 北の大地
17/77

束ねた万札

なし

音もなく電話が切れた。

JR改札まで走る。

映画のヒーローの様。

自分に酔う。


ふと

前を歩く

大柄な兄貴。

後ろのポケットから

何かがこぼれる。


半分に折られた

束ねた万札。


スローモーションのように

拾って

走り抜きざま

「落ちましたよ」


声にならない

「おお」


強面の方だった


振り返らず

走り去る。


後で考えれば

お礼をもらっても

よかったか。

それより

やんしゅうに

追いかけられなくて

よかった。

仁義をきられても

困る。


キオスクで

白い恋人

クラッシックを

購入。

叔父さんに供えよう。


叔父が

憧れた北海道。


なし

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