学園七不思議
俺が通う春導学園には七不思議が存在するらしい。だが、その七不思議を誰も知らない。ただ一つだけ、夜の学園にだけ現れるということだけがわかっている。
俺は柳雪、春導学園に通う学生だ。時刻は真夜中、俺は学園の前で友人を待っていた。
「お、早いなぁ。朝はあんな感じだったけど、やっぱりノリノリだったんだろ!」
「んなわけあるか」
こいつは小鳥遊裕司、俺と同じ春導学園に通う学生だ。こいつとは腐れ縁で幼稚園のことからの友人だ。
「で、本当に入るのかよ」
「当たり前だろ。」
俺たちは夜中の学校に入ろうとしていた。理由は七不思議を見てみたいというガキのような理由だ。ちなみに俺が言い出したのではなく裕司が言い出したことだけは言わせてほしい。
「そんじゃ、失礼しまーす」
「はぁ…怒られる時は一緒に怒られてやるよ」
そして俺たちは門をのぼり中に入っていく。
「流石に玄関は空いてないよなぁ」
「どうするつもりなんだよ」
「ははは、俺が何も考えずに来ると思うか?」
「思う」
「おい!はぁ、美術室の裏口、あそこって、建て付けが悪くって、鍵が閉められないらしいんだよ。だから夜中でもあそこだけは空いてるはずだ。」
「へー、知らなかった。」
「たまたま先生が話したのを聞いたんだよ。」
「そういうところだけちゃんとしてるよな。授業もちゃんと受ければいいのによ」
「あーあー聞こえなーい」
「はぁ」
俺はため息をつきながら裕司の後ろをついていく。そして美術室の裏口に辿り着き、扉を開ける。建て付けが悪く、長年使われていないのか、かなり錆びていてかなり硬い。二人がかりでなんとか開くことができるほどだ。
「ふぅ…やっぱりお前を呼んできて正解だったよ。俺一人じゃ開けられねぇよ」
「いや、お前、ほとんど力入れてなかっただろ」
「入れてたぞー。お前が化け物パワーすぎるだけだよ」
「そうかい。で、どこいくんだ?」
「お、乗ってきたか?」
「うるせー、ここまで来たらとことん付き合ってやるってだけだ」
「ふーん」
「なんだテメェ」
「ははは、すまんすまん、次行くのは屋上だ」
「は?トイレとか音楽室とかじゃねぇのか?」
「それがよ、俺らの学園ってオカルト部ってのあるだろ?」
「あー、ガチで幽霊並みに影がうすい部活だろ?何やってるのかすらわからんし」
「そこの奴ら曰く、俺らの学園の屋上は、何故か毎年数人は幽霊を見るって噂があるらしいんだよ。」
「そんなの聞いたことないんだが」
「俺も聞いたことなかったんだけど、先輩たちに聞くと意外とあるらしい。今年も3年生の美咲先輩が見たらしい」
「美咲先輩を知らないが、まぁ十分でソースはあるってことだな?」
「その通り!てことで行こうぜ」
「おい!走るなよ!」
そして俺たちは屋上に向かうのだった。
もしもこの時、俺が無理矢理にでも裕司を止めていたら…




