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転生魔王の正体は?ー厄災の魔王は転生後、正体を隠して勇者の子どもや自称悪役令嬢を助けるようですー  作者: サトウミ


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【48】第13話:ドーワ侯国旅行(1)

「ここが、ドーワ侯国かぁ...!」

「近代的ねぇ。」


学校が夏休みに入って数日後、俺達はホリーの提案でドーワ侯国へ旅行に来ていた。

ホリー以外のいつもの面々は、国境門をくぐってドーワ侯国へ入国した。


「確かホリーくんは、国境門の近くにいるんですよね?」

「確かそのはず.....って、いたいた!」


辺りを見回すと、ホリーがこちらに手を振っているのが見えた。

そしてホリーは俺達に近づいて合流した。


「ようこそ、ドーワ侯国へ!」

ホリーは笑顔で出迎える。


「ドーワ侯国って、スゲーな!ディシュメイン王国にいた時より『違う国にいる』って感じがするぜ!」

「ディシュメイン王国も『異世界』って感じがしたけど、こっちもある意味『異世界』って感じよねぇ〜」


ドーワ侯国は一目見ただけで、ディシュメイン王国や日本とも違う、独特で異質な国だった。


大きなビルが立ち並ぶ光景は日本と似ていたが、街中や空にいる様々な魔物達が、ここが日本ではないと感じさせる。

魔物達は皆、看板や商品を持っていて、お店の宣伝に使われているようだった。

これだけの魔物がいるのに人々は怖がるどころか、むしろ親しみを持って接している者もいる。


道ゆく人は皆、統一性のない服装をしていて、中には夏であるにも関わらず真冬に着るような厚い服を着ている人もいた。


「それじゃあ、早速僕のウチに荷物を置きに行こうか。みんな、アレに並んで。」


ホリーが指差したのは、ズラリと並んだ、人一人分の大きなのカプセル状の建物だった。

その建物には大勢の人々が、列を作って並んでいる。

その人々が当たり前のように手にしているのはスマドで、みんなスマドを操作ながら待機していた。


「あの建物って何なの?」

「アレはテレポーターですよ。あの中に入って、移動したい場所を選んでお金を入れると、その場所まで一瞬で移動できるんです。

ほら、あっちのテレポーターからは人が出てきているでしょ?アレはドーワ侯国内にあるどこかのテレポーターから、ここに移動してきた人が出てくるんだ。

いわゆる出口用のテレポーターだね。

僕達が並んでいるのが入口用のテレポーターだから、並んでいるのはみんな、ここからどこかへ移動したい人達ばかりだよ。」


「うわぁ、何それ。電車や飛行機より便利じゃないの。日本より近未来行ってる感じがあるわね。」

「カタリーナちゃん、さっきから何の話をしているの?」

「あっ、ごめんごめん。こっちの話よ。」


「テレポーターを使えば、移動に数日かかる街にも一瞬で遊びに行けるんだ。だから遊びたい場所が遠くても、移動時間を気にしなくて大丈夫だよ。」

「へぇ、ホントに便利だね。ディシュメイン王国にも導入したいよ。」


「是非、導入を検討してください。ダイフクさんには後で報告しておきますので。

そうそう!みんなテレポーターで移動する時は『コトナカーレ邸前』っていう場所に移動してね。あと、このチケットがあれば料金はかからないから。」


ホリーはそう言って、俺達にチケットを渡す。

そして言われた通りに、テレポーターでコトナカーレ邸前へと移動した。


テレポーターから出ると、目の前には広大な敷地のコトナカーレ邸がそこにあった。

屋敷内をひと通り案内された後、各々用意された部屋へと案内され、持ってきた荷物を整理する。


荷物を整理し終えたタイミングで、部屋の扉をノックする音が響いた。


「フレイくん、ちょっといい?」

「はい、どうぞ。」


部屋の中に入ってきたのは、ホリーくんだった。


「荷物の整理、順調?」

「はい、もう終わりましたよ。」

「それならよかった。フレイくんにお願いしたいことがあって来たんだ。」


お願いしたいこと?

その言葉に一瞬、身構える。


「どんな要件ですか?」

「実は、帰る前日でもいいからダイフク商会の会長、ショージ・ダイフクさんに会って欲しいんだ。」


ホリーの予想だにしない頼み事に、一瞬、どう反応すればいいのか分からなかった。


「えっ...なぜですか?」

「フレイくんに頼みたいことがあるらしいんだけど、詳しくはダイフクさんに聞いて。ちなみに、ダイフクさんからプレゼントも預かってるんだ。ほら。」


ホリーが取り出したのは、銀色に輝くチケットだった。


「それは?」

「コレはダイフクさんが経営するニホンアイランドのVIPフリーパスだよ。ダイフクさんから『フレイくんを紹介するお礼』として事前にもらってたんだ。このフリーパスは全員分あるから、これがあれば皆でニホンアイランドに遊びに行けるよ!」


つまり俺はフリーパスをもらうためのダシにされたのか。

まぁ、受け取るメリットはあっても断るメリットはないし、別にいいか。

それに前々から、ヤツは日本人なんじゃないかと気にはなっていたし、この際ソレも確認するか。


「わかりました。ダイフクさんと会いますよ。」

「やった!ありがとう、フレイくん。」


ホリーはよほどフリーパスが欲しかったのか、小さくガッツポーズをした。


「じゃあ、早速みんなにフリーパス渡してくるよ!」

「いいですね。ついでにこの後、みんなでニホンアイランドに遊びに行きましょう。」


こうして俺達は、ニホンアイランドへ遊びに行くことになった。

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