オートファジーを起こして老廃物をだしたら良く寝よう。したら脳細胞に隙間が出来て、オートファージで出来た老廃物が外に流れていくから
という事で、みなさんこんにちは。
ふりがなです。
今回は、最近個人的に流行ってる健康法のお話です。
少し前、私は1日の中で、何も食べていない時間を16時間とるという事を始めました。
これにプラスして、睡眠不足だと…
何だか、体調ヤバくね…という体験から、色々調べまして、この記事の執筆と相成りました。
タイトルにあるオートファジーとは、日本に訳すと自食作用となります。
2016年に、大隈良典教授が、このオートファジーの分野でノーベル生理学・医学賞を受賞しまして、オートファジーを活性化させるプチ断食が一部の層で、今注目を浴びています。
オートファジーとは、細胞が自分の中にある変性たんぱく質や、古くなったせいで大量の活性酸素を出すようになった不良ミトコンドリアを、細胞が選択的に自ら分解し、再利用する仕組みの事を言います。
この作用は、飢餓状態になると活性化しまして、プチ断食によって細胞内の老廃物を捨て去り、新しくしましょうというのが、このプチ断食の健康法となります。
逆に常に満腹であると、この作用は活性化しません。
プチ断食の効果は、体重や体脂肪の減少。
生活習慣病、癌の予防。
心筋梗塞やアルツハイマーの予防となります。
で、ですね。
この健康法を試した所、睡眠不足の時に、脳の回転が以前より遅くなってないかという自覚がありまして、少しオートファジーと脳の仕組みを調べる事になりました。
読者の中に、脳が老廃物を外に出す仕組みを知っている方は居るでしょうか?
普通、身体中の老廃物はリンパ線にのって運ばれます。
しかし、脳には、なんと、このリンパ線がありません。
では、プチ断食によって発生したであろう脳内の老廃物は、いったいどうなるのでしょうか。
皆さん、これ気になりますよね?
リンパ線のない脳では、老廃物は貯まっていく一方なのでしょうか?
アルツハイマーの原因と言われるアミロイドβという老廃物がありまして、仮に脳がこの老廃物を流せないと、老廃物は脳に貯まっていき、アルツハイマーになってしまうかもしれません。
では、ここでリンパ線のない脳が老廃物を外に出す仕組みを解説します。
脳の中枢神経系を構成するニューロン(神経細胞)以外の細胞の事を、グリア細胞と呼びます。
睡眠時には、このグリア細胞の一種であるアストロサイトが縮みまして、隙間によって老廃物を通す通路を作り出します。
その通路を排水溝とし、脳脊髄液が一気に老廃物を排出してくれるのです。
この一連の流れをグリンパティック・システムと呼びます。
つまり、睡眠時に脳細胞が縮んで、リンパ線の役割を果たす排水溝を作り出すのです。
このグリンパティック・システムは深い睡眠とつながっており、私たちは加齢に従い、深い睡眠に至れなくなっていきます。
グリンパティック・システムの研究によって、加齢とアルツハイマーの繋がりが、見えて来たかもしれないと言われています。
私の体験した、プチ断食と睡眠不足の組み合わせによる脳の不調は、プチ断食によって生まれた大量の老廃物が、睡眠不足によって脳から排出されてないせいなのかもしれませんでした。
実際、オートファジーはメリットばかりではありません。
癌の予防はしますが、いったん癌が出来たあとでは、むしろ癌がオートファジーを利用して進行します。
私の体験からすれば、プチ断食によるオートファジーと睡眠不足を続ければ、脳内の老廃物の蓄積は加速し、脳の加齢、アルツハイマーが進行するハズです。
そしてこれは、ストレスと睡眠不足という組み合わせでも、全く同じ事が言えるでしょう。
ストレスによって生まれた老廃物は、睡眠不足の環境では蓄積していくのです。
ですので、何かしらの健康法よりも、睡眠時間の確保の方が遥かに大事ですよ、というか、睡眠不足があると、あらゆる健康法は、むしろ逆効果になるかもしれない、という結論になります。
良質な睡眠を取る方法は、様々な事が言われています。
運動、睡眠時の環境。
何にしろ、確かに言える事が一つあります。
何かしら調子が悪いなら、取り敢えず、睡眠時間を確保してみましょう。
眠れないなら、眠るためにどうすれば良いか、一度調べてみるといいかもしれません。
プチ断食をしつつ、睡眠時間を確保してから、私の体調というか、脳調は向上しつつあるんじゃないかなぁ、という自覚が今あります。