そうして私は
私は結婚間近の婚約者に婚約を破棄され捨てられた。
ずっと好きだった。愛していた。そしてこれからだというところで裏切られ捨てられた。
婚約指輪も結婚指輪も新居になるはずだったマンションも私には何も残らなかった。
裏切られて悲しくて哀しくて寂しくて淋しくて恋しくて恋しくて泣いて泣いて泣いて身体が重くて頭も働かない。
あんな裏切り者なんて忘れた方が良い。
あんなヤツの為にアンタが苦しむことなんてない。
あんな奴よりいい男を紹介するから新しい恋しなよ。
あんな奴よりいい男なんてたくさんいるんだから!!
友人たちは口々にそう言うけど私はずっと彼に恋してた・・・愛してただから辛くてそんな言葉を聞きたくなくて耳をふさいで自分の殻に閉じこもった。
そんな事をしてもどうにもならないって分かってたけれど頑なに拒絶を繰り返した。
どうして私ばかりどうしてどうしてどうして・・・・・・・・・
心が痛くて痛くて寒くて仕方ない・・・・・・段々と重くなる瞼。周りに転がるのは何だろう?
私は何をしてるのかな?
分からない
分からない
分からない
気付いたら重かった服を脱ぎ捨てるようにスルリと抜け出し振り返る。そして視線を向けた私の足元に見慣れた私の身体が転がっていた。
どうやら私は何故だか死んでしまったらしい。
始まりはシリアスっぽく・・・