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第62話 ショッピング デート?

日曜日の昼下がり、光野高校の最寄り駅から5駅。広大な地下街に大小様々な専門店が軒を連ねるショッピングモール。雑貨から宝飾品、服、日用品から趣味の店まで揃わない物は無いとさえ言われる地下街に桜と剣崎がいた。並んで歩くふたり、剣崎が何度か何気なく桜に向けて手を伸ばすが、気付いた気配さえなくそのまま目的のメンズカジュアルショップに入る。

「華押さん、どんなのが良いか選んでくれるかな?華押さんの好みに合わせたいから」

剣崎は桜に頼む。

「ごめんなさい。来たのはいいけど、あたし男の子のファッションってわからなくって」

「そうなんだ、いつも素敵な服着てるから、それに住吉君ともショッピングで選んであげたりしたんじゃないの?」

「ううん、愛翔は中学1年でアメリカに行っちゃったからそういう事したことないよ」

「え、それじゃ俺が華押さんのショッピングデートの初めてをもらったの?」

「え?デート?」

桜がキョトンとした顔をした。

「え?俺、これショッピングデートのつもりだったんだけど」

「えぇ?あたし単に服選ぶのを手伝うってだけのつもりでデートなんて思ってなかったんだけど」

そこに男の声がした。

「あれ、桜。こんなところでどうしたんだ?」

桜が振り向くとそこに居たのは楓を左腕に抱きつかせた愛翔。

「あ、愛翔。その、剣崎君が服選ぶの手伝ってほしいって言うから」

「あぁショッピングか」

「愛翔たちはどうしたの?」

「うん、ほら俺アメリカから帰ってきたばかりでさ。色々足りないから買いに来たんだ」

「ふーん、あ、そうだ。愛翔たちのってデートっていうの?」

「へ?デート?」

そういうと愛翔は楓と顔を見合わせた。

「楓、こういうのってデートっていうのか?」

「うーん、本人の感覚次第なんじゃない?私は別にデートでもいいけど。言われるまではデートだって思ってなかったわね」

「だよな。別に買い物程度でデートってわざわざ言わなくてもいいんじゃね?まぁ本人同士がデートって思えばデートなのかもしれないけどな」

2人の幼馴染の判断を聞いてホッとした顔をする桜。

「ほらね、やっぱりこういうのって必ずしもデートって言わないのよ」

そう言う桜の後ろには気まずい顔の剣崎がいて

「ほら華押さん、ふたりの邪魔しちゃいけないから……」

「は?桜が俺たちに話しかけるのを邪魔なんて思うわけないだろ。君の方が俺たちを邪魔だって思っているんんじゃないのか?やめときなよ、そういう変な独占欲は自分の価値を下げるよ剣崎君。付き合い始めたんなら信じてやらなきゃ。最初からそれが出来ないなら先は無いよ」

桜の手を握ろうとして避けられ、それでも

「な、よ、余計なお世話だ。華押さん行こう」

桜を呼ぶ剣崎。

「え、ちょっちょっと。愛翔、楓、またね」

「あ、桜。今晩桜の家に帰国の挨拶に行くからおばさんに言っておいて」

愛翔の呼びかけに

「はーい。言っておくねぇ」

桜の声が返ってきた。

2人残された愛翔と楓。顔を見合わせ、首を横に振り

「とりあえず買い物を済ませてしまおう」

「その前に私のスマホ買うの付き合ってよ。愛翔のアシストでやっと買ってもらえることになったんだから、重い荷物下げて選ぶより先に行きたいわ」

「はいはい。仰せのままに女神さま」

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