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第34話 噂

「おい、華押、橘、昨日のテレビ見たか?」

朝、登校した桜と楓に多賀が周りの目も気にすることなく声をかけた。

「「テレビ?」」

桜と楓の声が揃って聞き返す。

「あ、あれ。見てないのか。特集に住吉が出てたんだが」

そこまで聞いて言っている意味を把握したふたり。楓が苦笑しながら

「いきなり”テレビ見たか?”じゃ分かるわけないじゃない。それだけでわかるほど多賀君のこと知らないわよ、私たち」

「あぁ、すまん。住吉の事を話したくてうっかりした」

「まぁ良いわ、それで愛翔がテレビに出ていたことについてよね」

「それもあるけど、住吉ってむこうでプロになるって噂は本当なのか?」

「は?そんなの知らないわよ」

「何?愛翔がプロにってどういうこと?」

困惑する楓と動揺が隠せない桜。

「お前たちが知らないとなるとデマか。いや、SNSで噂になってんだよ。昨日のテレビもそのための顔だしだって。実際にスカウトが接触しているって話もあって」

「何が噂よ。どれも信憑性の全くない話ばかりじゃない。だいたいスカウトがって話だって日本でそんなことを誰が知ることが出来るってのよ」

「そ、そうだよな。アメリカでのスカウトの話が日本で分かるわけないもんな。それに華押や橘が知らないならデマだよな」

なにやらホッとした表情を見せる多賀。

「で、その無責任な噂をさらに拡散しようとした多賀君は何が聞きたかったのかしら?」

楓が辛辣だ。

「え、いやその。噂の真相を」

「噂は噂。幼馴染のあたし達が知ってる範囲ではそういう話は無い。以上。オーケー?」

「オ、オーケー」

「じゃあ用事はおしまいね。自分の教室に帰った帰った」

「いや、それよりその……」

「何よ」

「住吉について教えて欲しいんだ」

「なに多賀、おまえ住吉のファンにでもなったのか?」

横から割り込む声が響く。

「藤島か。別にいいだろ」

「へぇ多賀君ってそっちなの?」

藤島と一緒に登校してきたのだろう、理子が話に混ざり込んできた。

「知り合いの幼馴染が、ちょっとテレビに出たからってミーハーすぎねぇか?」

藤島が多賀を揶揄う。

「お、俺のは違うからな。華押や橘だって俺が中学時代から住吉の事を気にしてるって知ってるから」

「ほう、中学時代から。それはディープだな」

「多賀君とあのイケメンさんのカップリング」

「ち、違う。そういうのじゃないから。俺は純粋にサッカープレーヤーとしての住吉が気になってるだけだ……」

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