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第25話 北浦理子

「ねえ、華押さん橘さん、明日の土曜日サッカー部が他所の学校と対外試合するらしいんだけど見に行かない?」

「突然ね、北浦さん」

桜と楓を誘ってきたのはクラスメイトの北浦理子きたうらりこ。ゆるふわの髪を明るめの栗色に染めた小柄な陽キャ女子。

「えへへ、実はあたしの彼がサッカー部で、1年生だけどひょっとしたら少しくらいは試合に出してもらえるかもっていうのよ」

納得する楓。

「ああ、つまり彼氏自慢がしたいのね」

ズバッと言われて照れる北浦だけれど

「それも無いとは言わないけどね。その、えーと……」

言いよどむ北浦に、今度は桜が何か気づいた

「ね、北浦さん、その彼とはいつからお付き合いしてるの?」

「え、あの、実は先週の金曜日から」

徐々に小さくなる声に

「ああ、北浦さん可愛いなぁ。付き合い始めで応援に行きたいけど照れくさいんでしょ。いいよ一緒にいこう」

北浦を抱き寄せ頭を撫で始める桜。

「あら、桜が珍しい事を」

それを見た楓が目を丸くしていた。

「ね、楓もいいでしょ?」

桜も乗り気で楓を誘う。

「良いわよ。お付き合いしましょ」

「わ、ふたりとも良いの。ありがとう」

「ふふ、気にしなくていいわよ。私も桜もサッカー嫌いじゃないから」

「サッカー観戦なんて久しぶりね」

桜が少しばかり遠い目をして懐かしそうだ。

「あら、華押さん何か思い出でもあるの?」

北浦の問いかけに

「うん、仲の良い幼馴染がねやってたのを見に行ったことがあるのよ。それと桜でいいわよ」

「私も楓で良いわ。もう少し気楽に話しましょ」

「じゃぁあたしの事も理子って呼んでね」

「うん、理子よろしくね」

楓はそのコミュ力でスッと理子の懐に入っていく。桜も相性が良かったのだろう特に問題なくおしゃべりをつなぐ。

「ひょっとしてその幼馴染さんってどちらかの彼氏さんだったり?」

「今のところ、そういう関係ではないわね」

「そうなの?それでその幼馴染さんはもうサッカーやめちゃったの?」

「頑張ってるみたい」

この話題には少し及び腰の桜と楓。

「仲の良い幼馴染さんなのよね、なんか距離感が……」

「アメリカに行っちゃったのよ。それで2年半会えてないの」

遠い目をする桜に気まずい雰囲気が流れる。

「そ、それでね、明日なんだけど、試合は10時かららしいの。だから9時半に学校の正門集合でいいかしら」

その雰囲気を感じて理子は慌てて話題を変える。

「うん、それでいいわ。理子の彼氏も紹介してね」

楓が明るく答えた。

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