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第112話 1次選抜

「芦原!!」

愛翔の右足が蹴りだしたボールがセンターフォワード芦原の目の前に鋭く落ち、ふわりと止まる。芦原が素早く蹴り抜いたボールはゴールキーパーの足の間を抜けゴールネットに突き刺さった。


U18公式戦シャイン杯第4節ステラスターFCU18チームは司令塔時枝の安定したゲームメイクと前線を支配する愛翔の活躍に今節5戦4勝1分の好成績でトップを走っている。そのためチーム全体のモチベーションも高く、それがまた他との差をつける結果となっている。


今も相手のパスをインターセプトした愛翔がアッと今に敵陣深くまでボールをドリブルで運ぶ。

ボディフェイント、マルセイユルーレット、ヒールキック。様々なテクニックで相手ディフェンスを翻弄する愛翔。そのスキをつき時枝の指令で優位な体制を作り上げるステラスターFCU18チーム。愛翔をキーマンと見抜きマークを厚くする相手チームではあるけれど、愛翔のスピードとテクニックに翻弄されるばかりでステラスターサイドにいいようにされる。かと言って愛翔も個人技ばかりで進めるわけではない、広い視野を生かしキラーパスを通す。決定的なチャンスを演出するアシスト、センタリング。その愛翔の活躍を生かすことの出来るハイレベルなステラスターFCU18チーム。攻防共にかみあいスキがない。


ゲーム終了間際、ディフェンダーをキックフェイントで抜きさり愛翔が得意の右45度からミドルシュート。無回転のボールが不規則に揺れゴールキーパーの手をかいくぐる。

”ピー”ゴールネットを揺らしたボールを抱えた相手チームメンバーがセンターサークルに移動しようとしたところで終了のホイッスルが鳴った。

4対0。ステラスターFCU18チームの圧勝だった。

ハイタッチを交わし勝利を喜ぶステラスターFCU18のチームメンバー。

「住吉、しっかりと調子を戻したようだな」

時枝の労いに愛翔も応える。

「プライベートな問題でチームにいつまでも迷惑を掛けるわけにはいかないからな」

一時調子を落としていた愛翔が集中力を取り戻したのは大きい。


そして、試合後のブリーフィングでは監督の織部からついに発表があった。

「日米交流戦の1次選抜メンバーの連絡があった。うちからは時枝、乃村、住吉の3人が招聘された。全国から約50名が招聘され数回の選抜合宿で最終的に23名が選抜チームに選ばれることになっている。国内トップレベルのプレイヤーが集まる合宿だ、3人も得られるものの多い経験になるだろう。選ばれなかったチームメンバーも悔しさをバネに成長することを期待する」

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