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天然の少女が狙われる理由

 レムカが探索をしている間、ドルシーとヘイランはアズリエルの手当てをすることにした。

「なぁ骨。なんでアズリエルが狙われているんだ?」

 ヘイランは骨三郎にアズリエルが狙われている原因を聞いた。骨三郎はアズリエルと一緒にいる。つまり、アズリエルのことを一番よく知るものといえる。

「おそらくだが、封印を解くためだな」

「封印?それとアズリエルが何の関係があるんだ?」

 封印というのはフェリヤの真の力を封じ込めたといわれるものだ。今のフェリヤでも、強いほうなのだが、真の力を目覚めれば魔、竜、神、すべての種族のすがたになることができ、どの種族においても頂点の力を持つといわれている。

「フェリヤはアズリエルの隠された力を知っているんだ」

「隠された力?」

 骨三郎だけは新しい力を知っているらしい。

「アズリエルには神と龍、そして魔でのさらなる力を発揮することができる。方法などは、わからないが、この性質はフェリヤと似ている。つまりだ」

「なるほど、一理あるな」

「ヘイランどういうこと?」

 アズリエルの看病をしているドルシー話にはいってきた。

「アズリエルにはフェリヤと同じように他の種族の力にもなれる。その方法がわからないにせよその力はフェリヤのもの。つまり、フェリヤの封印を解く鍵になるのを知っていればフェリヤが手を出してきた理由になるってことだ」

「なるほど」

 ドルシーはあまり納得できないが、これ以上説明されても理解できないと思い話に参加しないことにした。

「それは違うぜヘイラン。もし、フェリヤが知ってたんならなぜアズリエルを投げ飛ばした」

 もし、アズリエルが必要なのであれば、アズリエル以外を倒しアズリエルを回収する。それが一番手っ取り早い。いくらゲームを楽しんでいるとはいえ、アズリエルの回収は別件と捉えたほうがよい。

「それはね。フェリヤの力を持った子がその子だって知らなかったからなの」

「その声。まさか」 

 ヘイランは声の聞こえる上を向いた。すると、黒く染まったオルプネーとそのオルプネー倒れされたのであろうボロボロになったレムカを連れているフェリヤがいた。

「いい情報もらったしこの子は返してあげる」

 オルプネーはレムカを持ち投げ飛ばした。

「悪い。奇襲にあってやられちまった」

「お前がこんな負け方するとはな。それでフェリヤ。遊びたいんだろ。相手してあげるよ」

 ヘイランは腰につけたナイフを構えた。

「流石ヘイラン話わかってるね。でも、フェリヤもう疲れちゃったからまた明日にするね。あ、逃げないでね。逃げてもみんなの位置はわかるから。っじゃ明日この上で待ってるね」

 フェリヤはオルプネーとともに空気のようにいなくなった。

「舐められたものだ。一日あればこの程度のけがすぐ治るってのに。それで、ヘイラン明日どうする?」

「私はフェリヤとの約束を果たすだけだ」

 フェリヤが復活するのを平行にして行動しているのがわかったのなら早めに片を付けないと最終的に勝てなくなってくる。だから、フェリヤが油断している今、かたづけることが 何よりも大事なことだ。

「なら、オルプネーは私が倒す」

「ア、ズ!!起きたのかー」

 骨三郎は起きながらしがみついた。

「アズ一人で勝てるのか?」

「勝てない。でもやるしかない」

「んじゃま、私とヘイランでフェリヤやるか」

 フェリヤとの事実上初対決が始まろうとしている。

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