新たな仲間
フェリヤを探すために森の中を歩いていたヘイランとドルシー。今二人は少しだけだがピンチの状況下にいる。そう何かが空から降ってきているのだ。もう見えるくらいなのだが、勢いが強すぎて摩擦で生まれたのであろう炎に包まれているせいで全く見当がつかない。
「受け止める!!」
ヘイランは降ってきたものを受け止めるために体制をとった。ドルシーはペット兼パパである骨の蛇の生き物をクッションになるようにまきヘイランの後ろにつくように指示をした。
「どいてどいてー!!」
空から降って気いるものから何か聞き覚えのある声が聞こえた。
「ドルシーよけろ!!」
ヘイランは何かに気づいてドルシーと蛇を持ち降ってくるであろう一から離れた。
「どうしたのヘイラン」
「あいつを持つことは私には不可能だ。何より、助ける必要がない」
見ていると勢いよく地面に落ちた。そして、爆発したかのような音と同時に広範囲に穴ができた。
「すごーい。じゃなくて大丈夫かな?」
「はぁ。安心しろ生きてる」
ヘイランは呆れている。
「いたかったー」
でてきたのは明るい茶髪に動きやすい服、腕にでかいグローブをつけいているのが特徴のカムイ無双流のダーシェの弟子、レムカだった。
「何やってるんだお前」
「それが、ほらドルシーの件。あれ誤報だったとダーシェに怒られてずっと逃げてたんだよ。だけどついさっき見つかって修行に行って来いって殴れたんだよ」
「なるほど。お荷物が増えたってことか」
ヘイランはダーシェの言葉理解できた。おそらく修行という理由をつけたうえで、同行させようとしていたのだと。レムカは戦闘以外では邪魔者になることが多いが、戦力で考えれば相当強い。レムカの使うカムイ無双流の中で一番得意としているのが、「カムイ無双流・昇」である。この技はレムカの攻撃ウを受けた四発目ですさまじい威力になるという技だ。弱点としては連続攻撃をしないといけないため、一発でもよけれれば威力が強くならない。そのためヘイランにはこの技を使うことができない。
「ねぇヘイラン」
ドルシーがなぜか怒っている。
「どうしたんだ?」
「今、お荷物が増えたって言ってたけど、私お荷物なの?」
「あ。それは。だな」
「パパ」
ドルシーが蛇に声をかけると勢いよくヘイランに突進した。
「悪かったて。攻撃やめろ」
「なーんかあんたら仲いいな」
レムカは感心していた。ヘイランの実態も知っているから、ドルシーという華奢な女の子と仲良くしていることがすごく感じている。
「それでレムカこれからどうすんだ?」
ヘイランはダーシェの意図を理解しているがレムカがそれを理解していると思えない。そのため一応今後の行動を聞いた。
「とりあえず、嫌な感じがするから少し調査だな」
「もしかしてフェリヤか?」
「わからない。だからヘイラン少し協力してくれ」
「ドルシー今日の寝床探しておいてくれ」
「うんちゃんと帰ってきてね」
ヘイランはレムカに連れられて沖のほうに上がっていくのであった。