001 プロローグ
時は20XX年。
数々の技術革新を経て、多くのゲーマー達の夢、バーチャル・リアリティ・マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲーム通称VRMMORPGゲームが実現した。
当初はポリゴン調の風景に定型文を離す住民たちといったふうに旧来のRPGゲームの世界にそのまま入り込んだかのようであったが、今では描画技術の向上、高度な人工知能技術の導入もあって現実に近いものへと進化していた。
いくつものゲームタイトルが世に出ては消えてを繰り返していった。
ここに多くの資本金と最先端技術のさらに次々世代と言われる程の技術を投入し、開発されたゲームタイトルがあった。
数多の種族がひしめきあうその世界の名はミスティック・ストーリー・オンライン。
そのゲームはもう1つの現実と言って過言のない世界を持っていた。
ゲーム内のもう一人の自分、アバターが受ける視覚や聴覚はもちろん痛覚に至るまで現実とそん色のないそれは多くの称賛とそれと同じぐらいの批判を受けた。
しかし、開発を担当する会社はそれらの言葉に一切耳を貸さず、ただ自分たちが作りたいからという幼稚な思考をもってβテストまで漕ぎつけたのだ。
始まる前から注目を浴びていたミスティック・ストーリー・オンラインはβテストを終え、本日ついに公式サービスを開始する。
初投稿です。
あたたかい目で見守っていただけると幸いです。