正月は、お金の勉強を開始するのにふさわしい季節
新年、あけましておめでとうございます。
このエッセイを読んでいる時点では、正月じゃない?
そんな些末なことはどうでもいいです。
お金の勉強は早ければ早い方が良いと言います。この意見に僕も同意しますが、その手法には違和感があるため筆をとりました。
お金の勉強として最もポピュラーな手法は、子供への小遣いでしょう。あれはお金の使い方に関する教育です。浪費すれば泡のように消えてしまい、書籍やゲームを購入するには一定額を貯めるしかない。生きたお金の教育とは、正にこれです。人によって子供に家事を手伝わせ、その対価として小遣いを渡す方もいるでしょう。一定の労働の対価としての報酬としては興味深い教育方法ですが、子供にしてみれば最適解に辿り着いても報酬額が頭打ちになる理不尽さがあります。
雇用者と労働者。
親にしてみれば貨幣経済と資本主義の原理を教育しているつもりでしょうが、果たしてこれを資本主義と言えるのでしょうか。
何故って?
賃金を支払う親を雇用者、賃金の貰う子供は労働者を意味します。
親子の関係が変化しない以上、雇用者と労働者の関係は絶対に変化しません。二者の関係の固定が意味するところは封建制度であり、資本主義とは相いれないものです。対価としての小遣いは、僕には封建制度の刷り込みに過ぎないように思えてなりません。
家事の大切さを教育したいのであれば、別の手法をお勧めしますね。
資本主義とは、資本を元に価値を創造するシステムです。
家事の対価としての小遣いは、労働対価の重要性を教えるにすぎず、その先の価値の創造へと踏み出せません。家事の対価を伴わない小遣いだとしても、効率的にお金を消費する手法を教育しているにすぎず、価値の創造には踏み込んでいません。
残念ながら小遣いだけでは、子供に資本主義を教育することはできないのです。
お金に関する理解は早ければ早いほど良い。
小遣いの例が示すように、この問題には共通認識があると思います。
課題は手法です。
誰が、いつ、どのような教材を用意するか。
義務教育に金融は含まれず、社会に出てから銀行に赴いてもカモられるだけ。
お金の勉強をしようとしても、教えてくれる人や機会は案外少ないのです。
価値の創造とお金の勉強をするのに、最も有効な手法とはなにか。
子供が起業するとか商品を販売するのはハードルが高いですがーー最近はネット通販があるので、そこまで高くない気がしますがーー投資ならば価値の創造を学べます。
僕なら投資によるお金の勉強を勧めます。
小学生からとは言いませんが、中学生くらいからは投資をするべきでしょう。
早くない?
高校生からで十分でしょ?
僕も最初はその意見が妥当かなと思いましたが、よく考えたら高校生からの投資は適当ではありません。
投資は中長期での運用を目的とし、その期間は3年~30年程度。高校生活は3年ですから、中長期運用による果実の意味を理解する前に卒業してしまいます。大学生活も含めれば高校生でもいいのでしょうが、全ての学生が大学への進学を選択するわけではありません。そのため中学生から始める必要性があるのです。
中高生としての6年は運用期間として適当であり、高校卒業時に中長期運用の結果を持って、投資の重要性が理解できるでしょうね。
投資でお金を失ったらどうするの?
ギャンブルを子供に教えるのは、どうなの?
誤解される方が多いですので繰り返しますが、賭博と投機と投資は別物。
ギャンブルは賭博です。
賭博は勝者総取りが原則ですので、負ければ全て失います。
投資も価値が目減りすることはありますが、全てを失うことはありません。勉強の一環として投資を行うのですから、仮に価値が目減りしても対価の範囲でしょう。
投機を勧めないのは、日々変化する株価や為替を扱うためギャンブル的要素が強いから。子供にそのようなことをやらせるのは適当ではないため、最初から除外しています。一方投資は中長期的視点で運用するのでギャンブル性も低く、日々変化する株価や為替はそこまで重要ではありません。
お金に関する理解は早ければ早いほど良いのであれば、中学生から投資を開始する方が良いとした理由がご理解できたでしょうか。
わかった。
納得はできないけど、早い段階で投資をさせた方が良いとする理由もわかる。
でも、「正月は、お金の勉強を開始するのにふさわしい季節」する理由は、何故なんだ?
正月、お年玉頂きますよね。
額は人によって異なるでしょうが、1~10万程度は頂くのではないでしょうか。
これだけあれば投資資金としては十分でしょう。
ネットバンクやネット証券は手数料が極めて少額であり、500~1000円くらいからでも購入できます。1~10万程度でも効果的な分散投資は可能でしょう。毎月の小遣いを元手に投資をするのは大変ですが、お年玉なら小遣い以上の金額があるのです。積み立て投資を選択したとしても、お年玉のなかから一年間の積み立て総額を口座に入金してするだけ。
これだけでマネーマシンが完成します。
投資先については親子で商品を調べ、相談し、選択する。
お年玉とはいえリアルな金が賭けられているのですから、損失を発生させたい人間など存在しません。利益を得るには書籍やネット、国際情勢や経済を調べる必要があります。適当な調査では損失による泣きをみるだけ。
まあ、それも勉強でしょう。
子供を通して親も投資を学べるのですから、一石二鳥だと思うのですけどね。
なんで実施しないのだろう?
今日のところは、この辺で。
では、では。




