なぜ、投資が必要なのか?
現行の年金制度だけでは、2000万程度不足する云の報告書が世に出て大騒ぎになったのを、覚えていますか?
何故、あれほど大騒ぎになったのでしょう。
ぶっちゃけ報告書が率直すぎるほど、国民の痛いところを付いたからです。
貴方は、2000万を貯蓄でもっていますか?
金融広報中央委員会の調査「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 調査結果」によると、令和元年においての平均値は1139万円、中央値は419万円だそうです。
平均値と中央値。
平均値は文字通りの平均なので、高額得者や低所得者の人数によって数値が変化します。平均値だけでは調査対象の実態を把握できないため、中央値の併記が必要になります。平均は馬鹿が使いたがる数値と揶揄されるのも、この特徴由縁です。おっと、失言。
中央値である419万円が、調査対象が最も所有している可能性がある貯蓄なのです。
国会議員の方も金融広報中央委員会の調査結果を把握していたため、報告書が国会で議論されてたとき大騒ぎになりました。
恐らく報告書をまとめた官僚の方は、実直な性格の方だったのでしょう。
年金制度だけで足りないなら、老後は野垂れ死ねというのか!?
報告書の内容を省略して半端に理解すると、こういう結論に至ってしまいます。
所得が増えないから、貯蓄は増えない。
その思い込みは間違いです。
資産における貯金の割合を減らして、投資に回せば問題は解決します。
あの報告書が恐らく言いたかったのは、貯蓄を増やすために国民が意識を変えなければいけない、と問題提起をしたかったのだと僕は理解しますね。