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……そうだ、投資を始めよう!  作者: 大本営
投資で利益を上げてみよう
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単利と複利、これを知らない貴方は損をしている(上)

 お久しぶりです、大本営です。

 前回までは「投資の準備」段階での予備知識を語ってきました。

 今回からは新たな章に入ります。


 題して、投資で利益を上げてみよう。


 投資の準備をもっと深く掘り下げた方が良いのかもしれませんが、利益という視点に触れることで見えてくるものがあると思うのです。

 第一回は、「単利と複利、これを知らない貴方は損をしている」

 いまごろ単利と複利かよ! と思われるかもしれませんが、色々理由があるので大目に見てください、


 それでは、「……そうだ、投資を始めよう!」を再開します。




「単利」と「複利」。

 これを知らないと、ぶっちゃけ投資を理解しているといえません。もしかしたら言い過ぎかもしれないけど、多分そんなことはないと思う。そのくらい重要な要素です。

 金融知識の超基本であり、もっとも重要な要素ですが、意味を理解している人は意外に少ないかもしれません。

 なぜって?

 それは金融知識が、学校で教える5教科に含まれないから。

 社会の授業として金融知識を教えて良いと思うのですが、なぜか教えてくれません。もし教えている学校があるとしたら、とても賢明であり素晴らしい。インベスターZのように金融知識をフルに使い実践するのはどうかと思うけど、ハーバードとかでは起業とか投資の実践授業やるみたいですし、多少ならば高校レベルでも実践授業するのは良いかもしれません。金融知識を欠片も知らないまま社会に学生を放り出すことは、極めて無責任であり、国家にとっても大きな損失だと僕は思いますね。

 そのなかでも最低限教えて欲しいのが、「単利」と「複利」です。


 ◇


「単利」と「複利」を簡潔に説明するとしたら、「利息」が適当な例でしょう。

 お金を貸して、いくらで返してもらえるか。

 当たり前ですが、この関係を表しています。

 実のところ単利については、「債権と株式」の回で触れています。覚えている方がいるかもしれないですが、「単利」と「複利」の比較をしていないので、例を取り上げて説明しますね。


 あるところに、AさんとBさんという男友達がいました。Aさんは体育会系の人間で、腕力と体力に物言わせる親分肌。Bさんは物事を慎重に考える文科系の人間で、裏の裏を読もうとします。二人のタイプは異なりますが、幼馴染ということもあり行動を共にすることが多いです。

 そんなAさんとBさんは、これから投資をしようと考え始めました。


Aさん「貯金ばかりしてきたが、全然利息がつかねぇし、投資を始めようぜ」

Bさん「いいね。二千万問題を解決するには、投資が有効だよ」


 2人の投資金額は、共に100万円。

 投資を始めようとネット証券で探したところ、これだと思う商品を見付けました。


Aさん「ネット証券でさがしたら、単利10%で10年間投資する商品をみつけたぜ。こいつは掘り出しものじゃないか!」

Bさん「10年物米国債だった1%を切る時代に、単利10%なんて大丈夫なの? 」

Aさん「格付け会社はAAA級をつけている。AAA級がなにかは知らんけど、きっと良い指標なんだろうよ」

Bさん「AAA級は最高ランクだよ。凄い商品みつけたね、流石、Aさんだよ」

Aさん「そんなに褒めるなよ、照れるじゃないか」

Bさん「僕も負けずに探さないと」

Aさん「おお、期待しているぜ」


1時間後

Aさん「B、お前は何か見つけたか?」

Bさん「複利8%で10年間投資する商品があったよ」

Aさん「悪くないけど、8%か。10%よりは低いな」

Bさん「でも、いいね!と数は、単利10%よりも複利8%の方が多いんだよ」

Aさん「詐欺じゃね? ネットの評価は簡単に信用するもんじゃねーぜ」

Bさん「それはそうだけど、これはなにか理由があるよ」

Aさん「そういうが、お前は複利が何か知っているか?」

Bさん「………知らないよ」

Aさん「だよな。だったら、数字が大きな方を選んだ方が間違いないぜ」

Bさん「うーん、そうかなぁ」

Aさん「だったら、Bは複利8%の商品を購入しな。俺は単利10%の商品を購入する」

Bさん「わかったよ」

Aさん「お前はほんと強情だよな」

Bさん「放っておいて、僕には僕の考えがあるんだよ」

Aさん「馬鹿だ、馬鹿だと前から思っていたけど。B、お前は本当に馬鹿だな。8%より10%の方が利益が出るに決まっているだろ?」

Bさん「そうとは限らないじゃん。10%なのは単利で、8%は複利。別物なんだから同じ商品じゃないよ」

Aさん「どうなっても知らんぜ」


 10年後

 Aさんの利益は200万円。

 Bさんの利益は217万8915円。

 差額は、17万8915円でした。


Bさん「単利は元本だけに利息がつくけど、複利は利息にも利息がつくから、この差が発生したんだよ」

Aさん「知らねーよ、そんなこと」

Bさん「そんなことも知らないなんて、Aさんは馬鹿だなー」

 満面の笑みで語るBさんに、Aさんは屈辱を感じますがどうにもなりません。

Bさん「そんなに悔しがらないの。自棄酒に付き合ってあげるから」

Aさん「くそ―、わかったよ。でも奢れよ」

Bさん「ええー!」

Aさん「17万も多く儲かったんだから、そのくらいケチるな」

Bさん「しょうがないなぁ」

 二人は夜の街に繰り出すのでした。


 これが単利の複利の関係。

 同じ利息を貰えるなら、絶対に複利が有利です。多少の差でも複利が有利ですが、複利7%と単利10%の関係では、単利10%の方が有利になります。Bさんはそこまで知りませんでしたが、ネット評価を信じたBさんは結果として正しかったのでした。


 次回は「単利」と「複利」の代表例を挙げていきますね。


 今回のところは、この辺で。

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