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……そうだ、投資を始めよう!  作者: 大本営
投資の準備をしてみよう
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証券口座を準備しようーーでも、どこで? その弐

 投資信託を販売するのは、大きく分けて三つ。

 証券会社、ネット証券、銀行。


 丁寧に説明してくれる順は、恐らく大手証券会社、銀行、ネット証券。

 手数料が安い順は、恐らくネット証券、銀行、大手証券会社。


 恐らくと但し書きをするのは、僕は証券会社と直接取引をしていないから。仕方ないので所有するファンドを証券会社で購入したら、差額はいくらになるか調べたのですが、今ひとつ分かりませんでした。これでは、恐らくと但し書きを付けるしかありません。


 最初にネット証券から。

 現在とあるネット証券に証券口座を準備してるのですが、調べたら扱っているファンドが多いこと、多いこと。

 銀行ではこうはいきません。

 しかもネット証券は、購入手数料が格安ないし無料ときた。

 余りに話が旨いので他のネット証券も調べてみたが、他のネット証券も似たようでした。銀行や大手証券会社なら2000円程度請求してくるので、この差は大きい。

 投資において確実なものは一つもないのですが、例外なのが税金と購入手数料。

 ネット証券とNISAの組み合わせは、税金と購入手数料対策としては最強の組み合わせであり、ネット証券を選択する最大のメリットでしょう。


 ネット証券のデメリットは、証券口座開設とかファンド説明とかのフォローがない点。

 服や時計を購入するため店舗を訪れたら、カモを見付けたかのように店員が寄ってくるのは嫌ですよね。ネット証券はこれがないです。一見するとメリットに思えますが、大量に登録されてるファンドから、初心者が手探りでを選択するのは困惑以外の何物でもありません。

 投資初心者は、ここで混乱するのではないでしょうか?

 結果、ランキングに頼りがちになる。

 ネット証券もその辺を分かっているのか、独自の評価システムを設けていますが、僕が体感したところでは対面方式のようには伝わりにくい。

 誤解してほしくないのは、ランキング重視が悪いのではない。

 ランキング重視でファンドを選考していたら、最初に定めた運用目標とは異なるファンドばかりを選んでいた。

 そんな事態が起きかねないのが問題なのです。


 僕はット証券で証券口座を開いたときに感じた最大のデメリットは、実はいままで挙げた例ではありません。

 HPのリニューアルにより、操作性が変化する点。

 なんの前触れもなく変更されて、操作性が良くならばまだマシだけど、悪くなるケースは最悪です。

 いままで簡単に入手出来ていた情報が、手間がかかるようになったときに、あの煩わしさ。


 解約したろうか! とブチ切れた思い出は生涯忘れません。


 もっとも全てのネット証券が同じではないでしょうが、覚悟はしたほうがいい気がします。


 ◇


 次に、大手証券会社。

 大手証券会社は、流石に専門家集団だけあって応対はしっかりしているでしょう。

 メリットは、運用目標に見合ったファンドを見繕うだけの知識と品ぞろえ。

 流石大手。

 デメリットは、色々コストが高い点。

 比較的少額で投資を始める方には、正直お勧めしない。

 逆に比較的大きな規模でやるなら、多少のコスト増は気にせずに、王道の大手証券会社で取引開始するのが無難だと僕は思う。

 証券会社とはセミナーでしか接点がないので、すみませんがこれ以上書くことがないですね。


 ◇


 最後は銀行。

 銀行と一口に言っても、メガバンクと地方銀行とでは大きく異なる。三菱UFJ、三井住友、みずほのようなメガバンクは、傘下の子会社に信託銀行を持つため、大手証券会社とほとんど差がないと思う。HPを閲覧する多くのファンドを取り扱っているのが確認できるだろう。信託銀行を有しているのだから有識者が多いと推測できる――あくまでも推測だけど。

 問題なのは地方銀行。

 地方に在住する人間には、証券会社やメガバンクの選択肢がない。最近はネット証券という選択肢があるけど、初心者が手探りで始めるのは心細いものである。地方銀行で証券口座を開設する理由は、こんなところだろう。

 地方銀行は託銀行を有していないため、行員ごとの知識にアンバランスが発生しがちである。セミナー等でスキルアップを図っているようだが、本業ではないためか今一つな人も見受けられる。書籍やネットなどで指摘されることだが、あえて指摘をしておくべきだろう。

 

 偉そうに! 

 ネットでの取引しかしていない貴様が、分かったような口を利きやがって!


 いや、僕によく分かるのだ。

 なぜなら、僕は地方銀行で証券口座を開設した人間だから。

 

 地方銀行もネットバンクでの取引が可能なので、休日でも取引ができる上、窓口取引よりも購入手数料が安い。むしろ人件費削減のためにそちらを推奨しているくらいだ。

 僕が現在取引している銀行を選んだ理由は、市内にある5つの銀行の中で、一番投資信託に力を入れていたような気がしたから。5つ全てで話しを聞いたうえでの直感に過ぎないのだが、それが正しかったのは運用成績が証明している。地方銀行はネット証券などに比べればラインナップは劣るが、誰かから助言を得られないまま投資信託を開始するというのは敷居が高い。だから銀行が良いとまでは言わないが、僕はそのような理由で選択をしたのだ。

 銀行の良し悪しは、ファンドのラインナップや行員の知識などである程度察することができるので、事前に少し調べてみて欲しい。コロナショックで減っているだろうが、例えば毎月分配型の投信で月120円の分配金を出すようなファンドを取り扱っている銀行は、割と地雷なので避けたほうが良いと思う。


 地方銀行にもメリットはあります。

 投資の初心者が証券口座やらを開設するのを、懇切丁寧に手ほどきしてくれます。これは大手証券会社でも同じサービスを得られますが、ネット証券では同様のものは得られないでしょう。


 地方銀行において投資信託の販売は、あくまで本業ではありません。

 これはでデメリットでありますが、同時にメリットでもあると僕は考えますね。


 本業ではないため証券会社と異なりガツガツ販売攻勢をかけてこなし、イマイチなファンドは正直に教えてくれます。あくまでも僕の体験なので、他行にも当てはまるかは責任は持てませんが、これは心理的にかなり楽でした。

 地方銀行で取り扱うファンドもそれなりの成績を出しているが、銀行によって力の入れ具合が異なるので注意が必要です。

 地方銀行にもネットバンク取引が存在するので、深夜にも取引できるし、手数料が窓口より安くなる。

 ……勿論ネット証券よりは高いけど。

 ネット証券と異なるのは、事前に窓口でファンド説明を聞いたうえで、ネットバンクでの購入を出来る点でしょう。


 地方銀行でデメリットですが、これは相当多いです。

 当然ながら手数料は安くない。

 銀行ゆえに顧客に損をさせてはいけないという意識が強すぎるためか、ローリスク・ローリターンの商品をやたら押してくる。

 たしかにリスクは少ないが、目標利益率をどれだけ低く見積もっているのだよ! と小一時間問い詰めたい気分にさせられる。あまりのリターン低さに、僕は行員が勧めてくるファンドの約九割を拒否している。証券会社にも言えることだが、目標とする利益率に合わないファンドは、例え強く勧められようとも、拒否しなければいけない。


 ネットや書籍で指摘される担当者ごとの知識量に差。

 僕の経験でもこの差は確かに存在します。

 しかし、よく考えてください。

 投資をするのはあくまで自分であり、投資は自己責任でやりますよね?

 担当者ごとの知識量に頼って投資をするというのは、本末転倒なのです。

 僕は窓口で問い合わせをしますが、聞いているのは情報であって意見ではありません。ネットでも確認できるのですが、人を通して情報を得たいのは人情なのです。

 上記理由から、担当者の知識量が実は大して問題ではないと僕は考えますね。


 地方銀行のデメリットは、僕に言わせればもっと別の要素なのです。

 それは取り扱いファンドの入れ替えが、比較的頻繁にある点である。おかげで所有しているファンドが、ある時期から地方銀行で追加購入できなくなる。

 大したことないと思われるかもしれないが、これが結構大きな問題。

 ファンドの買い増しが不可能になるということは、一度売却したら、もう二度と取得できないことを意味する。リバランスによるファンドの組み換えや、相場の変化を予測しての売却がしにくいのだ。

 これが想像以上にきつい。

 書籍やネットでは指摘されないが、地方銀行で証券口座を開設する上で、最大のデメリットとだと僕は思います。


 ◇


 証券口座をどこで開設すればいいかは一長一短があり、何処が良いとはいえません。

 それぞれにはメリットとデメリットがあり、それを理解した上で選択すれば良いでしょう。


 今回のところは、この辺で。

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