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19 危ない水着
「ぅわっ……これは……」
八栖坂雅美の妹、八栖坂眞彩は自室の姿見の前で、恥ずかしさから顔を熱くさせた。
姉の部屋から見つけたマイクロビキニ――伊野丸宛て――を着てみたはいいが、その姿はまさに危険の一言に尽きる。人目も無いのにどこかへ隠れてしまいたい程だ。
だがこれも姉に振り向いてもらうため。この程度の恥ずかしさなんて我慢できる。
「よぉし、行くぞ!」
バスタオルを一枚羽織り、勇んで姉の部屋へ乗り込む。以前までは、いつでもウェルカムと開け放たれていた扉を勢いよく開け、叫んだ。
「お姉ちゃん!」
「うわ! も~、どしたのさ」
「これ見て! どお!」
バッ、とバスタオルを放り捨て、姉にマイクロビキニ姿を曝け出した。
――――
――
翌日。
八栖坂雅美は、伊野丸春に昨日起きたことを話していた。
「妹が春ちゃん用に調整した水着を着てた」
「おい、私用の水着ってなんだ、聞いてないぞ」
「でもめっちゃエロかわいかったから許しちゃった」
「おい、エロかわいかったってなんだ」




