01 ロリjkとロリコンjk
「春ちゃ~ん、一緒に帰ろ~?」
そう言って抱きついてきたのは、伊野丸春よりもずっと背の高い、クラスメイトの八栖坂雅美という女だった。
「クンカクンカ……」
「おい、何をしている」
「えへへぇ、春ちゃんの匂い嗅いでるぅ」
「くそ、離れろ……!」
抱きついた際に髪の中に顔をうずめ、堪らず匂いを嗅いでいたのだ。
そのことに怒る伊野丸だったが、悲しいかな、体格の差から引き離すことができないでいた。
「一緒に帰るから離れろ!」
「やったー」
えへへ、とだらしない顔をする彼女だが、それでもなかなか離れようとしなかった。
着崩した制服や、軽くパーマを当てた髪、バッチリキメたメイクなど、ギャル然とした八栖坂。
対して黒髪をストレートロングにし、キッチリと制服を着こなした、生真面目に見える生徒の伊野丸。ちなみに伊野丸の背はとても小さく、小学生程しかない。
水と油のような二人だが、学校の内外問わずよく一緒にいる姿が目撃されている。
「だーかーらー、離れろって!」
「えー、このまま買い物してこ?」
「こんな状態で歩けるか!」
「うへへ……、あぁ春ちゃん可愛いなぁ……はぁ、はぁ……」
「やーめーろー! んぅ! どこ触ってるんだ……ッ! この!」
「アイタ! 痛っ、ちょっとタンマタンマ」
我慢の限界に達した伊野丸が、顔を真っ赤にしてバシバシと叩き始めると、ようやく八栖坂は離れた。
周りの生徒も見慣れた、いつもの光景である。




