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14 更衣室
作者的に誤字があったので修正しました。
学校の帰り道。
いつものように伊野丸春を連れ出した八栖坂雅美は、下着売り場に来ていた。
そして八栖坂は選んだ下着を試着するため更衣室に入っていったのだが、顔を赤らめさせながら待機していた伊野丸に声が掛かる。
「ねぇ春ちゃーん、ホック留めてくれないー?」
「えぇ……? いや、うーん、分かった……」
なんとなく気恥ずかしくなりながら素直に入ると、待ち構えていた八栖坂に素早く捕らえられた。
「お、おいっ」
「しー、騒ぐと誰か入ってきちゃうよ」
更衣室の奥へ押し込まれ、文句を言おうとするが封じられる。
どうしてやろうかと迷っている間に、八栖坂が伊野丸の小さな体を抱きしめてきた。簡単に折れてしまいそうな細っこい体が、八栖坂の柔らかい体で包まれる。
「なにを……!」
「ねぇ……キスしよ?」
小声で抗議するも、熱の篭った目線と声に息が詰まる。心臓の鼓動が体全体で感じ、ただでさえ熱い顔がさらに熱くなるのが分かった。
「~~~ッ! ……………………キ、キス、までだぞ」
一通り目線を逸らしたり、唸ったりと葛藤した後、念押しするように呟いたのだった。




