第四十二話 六人目の男子
第四十二話 六人目の男子
長くて短い夏休みが終わった。また専門学校のみんなと顔を合わせる毎日が始まった、
そんなあるお昼。
いつものお店で優乃と冬美が、ハンバーガーを片手に昼食を食べていた。
「優乃ぉ。夏休みに、クラスのみんなでプール行ったじゃない。あの時、何も言わなかったけど、あの水着やばくない。出すぎだよ」
冬美はストローで、ジュースを飲みながら言った。
「そうかな」
優乃は気にせずに、ハンバーガーを食べた。
「絶対やばいって。男子の目、見た?変だったよ」
「だったら、あの時言ってよ。もう着ないからいいけど」
冬美はストローを、指でくるくると回した。
「ねぇ、優乃。学校始まったけど、洗礼受けた?」
優乃は口いっぱいのハンバーガーを、飲み込みながら頷いた。
「うへはよ。…んっ。冬美は?」
「私も。何人?」
「私はここに入ってー、五人目かな」
「私、一〇人目。優乃みたいに直接言って来ればいいのに。いつも手紙とかメールよ。返事なんてめんどくさくてする気にもならない。直接言ってこいって言うの。そうすれば面と向かってハッキリ断ってあげるのに」
冬美はうんざりした様に、ストローでジュースの中の氷をグシャグシャとつぶした。
「そんなんだから、相手が怖がって言いに来ないんじゃない」
優乃はそれを見て言った。
「だったら、最初から寄ってくるなってのよ」
と、冬美は激しい。
それでも気がすんだのか、ストローから指を離した。
「優乃さぁ。五人目も断ったんでしょ。その中で良い人いなかったの?」
「ん…。いなかった」
「ねぇ。でもやめたら、あの人。無理だし。手の届く人にしなよ。無理だよ。何であんなのがいいの?」
「うん…」
優乃は黙ったまま、頷いた。
それから二・三日後、優乃は学校帰りに、久と一緒になった。
久は近くに用があると言って、で愛の荘までついてきた。
芝居や演技の事など話して合っていたが、優乃はこの前の温泉旅行から気になっていることを久に聞いてみた。
「久ちゃん、好きな人っている?」
久はぴくっと体を震わせ、
幾分顔を赤らめながら答えた。
「えっ、ん、まぁ、いるよ。でもどうして?」
「誰か好きになると、不安になったりしない?」
「いや、ならないよ。全然とは言えないけど。でも、好きな人のこと考えると、嬉しいっていうか、幸せな気持ちになるよね」
「そっかー。でも気持ちって、受け止めてもらえてるのかな」
そこまで言った時、で愛の荘から出てきた矢守と、ばったり会った。
「あら、優乃ちゃんお帰り。久君もいるのね。お久しぶり。元気だった?」
矢守の挨拶に、久も同じく明るく返事をした。
「はい、元気ですよ。矢守さんもお元気そうで。今日は今から買い出しですか。ぼくもちょうど帰る所なんで、一緒に行きましょう。じゃあ優乃ちゃん。またね」
久は嬉しそうに手を振ると、矢守と一緒に坂を下って行った。
「ふーん」
優乃は何度か頷きながら、部屋に入っていった。
芝居の授業が入るようになると、また以前のように公園で自主稽古をするようになった。
授業とHRが終わりみんなが帰っていく中、女の子が一人、久のそばに寄ってきた。
「ねぇ、久ちゃん。今日も稽古していく?」
「うん、行くよ」
「私も行くから、一緒に行こっ。先に外で待ってるね」
女の子は、はにかみながら元気に言うと、教室を出ていった。
「優乃ちゃん、今日はどうする?」
久は、ちょっと離れたところにいる優乃に、声をかけた。
「今日も、芝居の稽古にしようかなって思ってるよ」
優乃は、教材をカバンに片付けながら言った。
「一度本読みに戻ってみたらどうかなって思ったんだけど。みんな、ただ繰り返しにやってるような気がしてさ」
「そっか、そうかも」
「優乃ちゃん、悪いけど先に行ってみんなに聞いてみて。ぼくもすぐ行くけど」
「うん、分かった」
優乃はそう言うと、二・三人の友だちと一緒に教室を出て行った。
久も後を追って教室を出たが、先に出ていった女の子はいなかった。
おかしいなと思って待っていると、コンビニでも行っていたのか道の向こうから女の子がやって来た。
「ごめん、待たせちゃったね」
女の子は、軽く謝った後、久の隣に並んで歩き出した。
「聞いていい?」
女の子は、久の顔をちょっとのぞき込んだ。
「うん、いいよ」
久は演技の話かと思って、返事をした。
「久ちゃんって、優乃と付き合ってるの?」
予想もしない事を聞かれて、久はドギマギした。
「えっ、あっ、ん、まぁ」
「優乃って何人もフッてるみたいなんだけど、どこがいいの」
「ん、どこって明るいところとか、元気な所とか」
久は大雑把に言った。細かく言えばキリがない。雰囲気だとか、話し方、声だっていい。容姿はもちろん、演技に対する姿勢もいい。他の子より打ち込んでいる感じがする。とにかく他の子とは違うのだ。さすがに胸の大きさも君よりいいよ、とは言えなかった。
「ふーん」
女の子は、真に受けていないようだった。
「優乃に聞いたら、久ちゃんとは付き合っていないって言ってたんだけど」
「いや、学校では恋愛禁止になってるから、一応ね」
あまりの直球に、久はとっさにそう言ってしまった。内心、冷や汗が出た。付き合ってはいないのは、残念ながら事実なのだ。
「本当は付き合ってるんでしょ?」と女の子は疑っているようだったが、「秘密にしておいてね」と久が言うと、一応納得したようだった。
「久ちゃんフリーだったら、私、告白するんだけどなぁ」
女の子はちらりと久を見て、残念そうに言った。
「ありがと、ごめん」
久は複雑な思いで謝った。
その日の帰りも久は優乃を、で愛の荘まで送った。
「大丈夫。用があるから」
心配する優乃に、久はそう答えた。
他愛のない話に花が咲き、笑い合う。
『まいったな。クラスの女の子に「付き合ってる」って言っちゃったこと謝ろうと思ったけど、きっかけがつかめないぞ。だけど謝ることじゃないって言えば、そうだよな。ぼくは、付き合いたいんだから。ライバルが安さんなんで、ちょっと強力すぎるけど。でも九月なんだ。あと半年。頑張らないと、このまま卒業って事になっちゃうから、それだけは避けたい。待て待て、謝るついでに告白したらどうだ?巧詐は拙誠に如かず。取り繕うより、下手でも優乃ちゃんと付き合いたいって言えば、もしかしたら…。でも今、いい関係といえば、いい関係なんだ。無理に変えることないもんな。このままでもいいよな…』
久がそんな事を考えていると、優乃が聞いてきた。
「ねぇ久ちゃん。前に好きな人いるって聞いたことがあるよね」
久はドキッとした。
「好きな人って、誰?聞いちゃいけないかな」
『優乃ちゃん、君だよ』って言えないよ。でも、嘘もつきたくない。ん、逆にチャンスかも。うまくすれば、優乃ちゃんの気持ちを聞き出せるかも。
「じゃあさ」
久は恐る恐る聞いた。
「例えば、ぼくの好きな人が優乃ちゃんだったらどうする?」
「えっ、やだぁ」
優乃は突然、笑った。
「だって、久ちゃん、矢守さんのこと好きなんでしょ。だから最近ここまで一緒に来るようになったんだって思ってたんだけど。この前も一緒に買い出しに行ったみたいだから、そうなんだって。確認しようと思って聞いたんだ。良かったら、仲取り持とうか」
優乃の笑顔が久の胸を突き刺した。だが、久は笑った。
「いや、いいよ。ありがと。また明日ね」
久は表情を崩さず手を振り、くるりと背を向けて坂を下った。
角を曲がりようやく、で愛の荘が見えなくなった。
久の心に、何か悲しいものが湧き上がってきた。
「変身!ビカーッ。フラレンジャー!」
久は叫んだ。体が自然とポーズまで決めてしまう。
しばらくはそのまま動けなかったが、やがてポーズを解き、だらりと電柱に体を預けた。
『これか、これだったのか…。強い喪失感と脱力・無力感。そりゃぁ、フラレンジャーじゃなくても変身したくなるよ。ふふふっ、ふふふっ、ふっふっふっふっふっ』
「あっ、あのお兄ちゃん、電柱見て笑ってるよ」
買い物帰りの母子だ。
「そうね。きっとあのお兄ちゃん、電柱が好きなのよ」
母親はそう言って、子供を守るようにその場を離れていった。
「違ったのかな」
久が見えなくなって、優乃は呟いた。
帰って行く時の久の表情は固まっていた。もしかしたら勘違いだったのかも知れない。
『だって他にそれらしい人いないし、この近所に好きな人がいるとしたら、時間とか待ち合わせしているはずなのに、そんな様子もない。じゃあ、どうしてあんなふうに、ぎこちなくなったんだろ。…もしかしたら月森さん…違うな。仮に久ちゃんがいいと思っても、月森さんのタイプじゃないから。じゃ、誰…。もしかして、私?えっ、そうなの。久ちゃん六人目?でも、私には安さんがいるし…安さんか。私のこと、どう思っているんだろ。温泉の時も、いつもと変わらなかった。あぁ、でもそう言う事なのかな。私って、安さんにとって子供なんだ、きっと。温泉の時も女将さん見てたし、混浴の時も逃げてたし』
認めたくはないが、そうなのかも知れない。優乃はため息を吐いた。
『もしそうなら私、どうしたらいいのかな。久ちゃんが私のこと好きなら、付き合ってみてもいいかな。一度付き合ってみて、男の人の考え方を知るのもいいかも。久ちゃんが六人目か、明日確かめてみよ』
優乃の心は揺れ始めていた。
翌日。
久は用事があると言って、自主稽古に参加しなかった。
何か言いたそうにしていた優乃が気になったが、昨日のショックの方が大きかった。
久は学校が終わると、まっすぐに駅に行き電車に乗った。
面と向かってフラれた訳じゃないんだけどな…。
車内には楽しそうにおしゃべりする、学生たちがいた。
その笑い声を聞いても、何かむなしく感じてしまう。
ドアが開き、久は駅に降りた。昨日までは優乃がいて、楽しい帰り道だった。
「風蕭蕭として易水寒し、か…」
久は呟き、とぼとぼと歩いた。気がつけば、で愛の荘の前だった。家に帰るつもりが、何故かここに足が向いていた。
「日暮れて、道遠し、帰ろう」
優乃との距離が分かってしまった今、自分の気持はまったく届いていなかったのかと、痛く感じていた。
久は、で愛の荘を一瞥すると、くるりと向きを変えた。
するとそこに坂を登ってくる、矢守の姿があった。
「あら、久君」
矢守は久を見つけると、元気?と声をかけてきた。
「今日も優乃ちゃんのお見送り?」
ぐさりと突き刺さることを聞いてくる。
「いえ、今日は、その…」
久が言いよどむと、矢守は優しげな声で聞いてきた。
「あら何よ。お姉さんに話せないこと?話してご覧なさい。何、優乃ちゃんとケンカでもしたの」
お姉さん、と言う言葉が、久をくらりとさせる。
久はしばらくためらっていたが、やがて昨日のことを話し始めた。
「ぼくとしては、今の友達のままでいいから、この関係を続けようと思ったんです。でも優乃ちゃんから『好きな人って、誰?』って聞かられたら、言うしかないじゃないですか。それで、『ぼくの好きな人が優乃ちゃんだったらどうする?』って聞いたら…」
「聞いたらどうしたの」
矢守本人を目の前にしては、言い難かった。しかし、そこをぼかして話すことは、久にはまだ出来なかった。
「『好きな人が優乃ちゃんだったらどうする』って聞いたら、『久ちゃん、矢守さんのこと好きなんでしょ』って。気、悪くしたらすみません。優乃ちゃんが、ぼくがいつもここまで来るのは、矢守さんに会うためじゃないのって言って、それ聞いたら何か落ち込んじゃって…」
「それでどうしたのよ」
矢守の表情がきつくなった。
「それでって、そのまま帰りましたよ」
久の答えを聞いて、優しいお姉さんだった矢守の態度が変わった。
「帰ったの?もー、久君の気持ちに気付かない優乃ちゃんも優乃ちゃんだけど、久君も久君よ。男ならガツンと一発やればいいのよ。いいから、部屋に来なさい」
矢守はまるで怒ったように、久を引っぱって部屋に入れた。
矢守の部屋は資料と画材で一杯だった。
久は赤面しながら、部屋に上がり正座をした。
矢守は久に向かい合うと、説教を始めた。
「だいたいね、久君のアプローチが弱いのよ。ここんところ何日か見たけど、ただ気があります、近くにいれば幸せですみたいな態度して。そりゃこっちは見れば分かるわよ。でもそんなの私に言わせればアピールでもなんでもないわ。それにあの子は、ニブイの。ニブイにも程があるぐらいなんだから、優乃ちゃんも悪いのよ。もしかしたら気が付かないフリしてるだけかもしれないけど。女ってそう言う計算はするから。でもそれだったらそれで、バシッと好きだって言えばいいじゃない」
「いえ、それが言えないから今まで通りの…」
「そこが間違ってるの。言葉で言えないなら、抱きしめればいいでしょ。付き合うにしてもフラれるにしても決着は早くつけなさいよ。お互い生殺しはいいことないのよ。特に私の年になるとそうなの。実感こもってるんだから。そりゃ久君くらいの年なら、そんな状態がいいっていうのも分かるわ。でもね、その年だからこそ決着つけておかないと、鳶に油揚げさらわれるわよ。私なんて、そんなの普通だから、耐性が出来てるわよ。いつも泣くけど。分かった?根性よ」
「え、はぁ」
久は心細そうな返事をした。いきなり言われて出来るんだったら、何も今の苦労はないのだ。
矢守はそんな久を見て、さらにバシッと言った。
「分かった。じゃあ指令を与えるわ。優乃ちゃんの事、好きなんでしょ。よし。だったら今日、駅でもどこでも優乃ちゃん捕まえて、キスすること。いいわね」
「いきなりチューですかっ。ヘタしたら学校に行けなくなりますよ。それは勘弁して下さい」
久は悲鳴を上げた。
「何言ってんのよ。簡単でしょ、キスくらい」
矢守はそう言うと、突然久の唇に唇を重ねた。
ブチュ
「こうよ。これだけよ。別に舌入れろって言ってないでしょ」
「ぼくの、ファーストキスが…」
「何、ぼーっとしてんの。何?気持ちよかったの?久君ちょっとタイプだから、もう一回してあげるわ」
ブチュ
ブチュ
一回と言われながら二回もキスをされてしまった。
「セ、セカンド、サードも…。雰囲気もなしでー」
「久君だから特別サービスよ。本当はもっとサービスしてあげてもいいけど、引かれちゃうといけないから、やめておくわ」
久はその「もっとサービス」を一瞬期待したが、それはなかった。
「このことは優乃ちゃんには秘密にしておいてあげるから。ちゃんと実行するのよ。いい?」
矢守にそう念を押されて、久は送り出された。
唇の感触が離れない中、久はくらくらしながら、で愛の荘を後にした。
一方優乃は、いつもの自主稽古も終わり、で愛の荘に向かっていた。
『久ちゃんって、私のこと好きなのかなぁ。今までの五人に比べたら付き合うのは久ちゃんしかいないけど。でも嫌われてはいないと思うんだ。今日、久ちゃん帰っちゃったから。ま、明日でいいか。気になるけど』
そんなことを考えながら駅を出ると、なにか考え込んでいるような、ぼーっとしているような久が、駅前を歩いていた。
「あっ、久ちゃん」
優乃は声をかけた。
久はキョロキョロと周りを見回した。
優乃は小走りに駆け寄ると、もう一度声をかけた。
「久ちゃん。今から家に帰る所?」
「わっ。優乃ちゃん」
久は、驚いたようだった。
「う、うん。今から帰るんだ」
「ちょっと話があるんだけど、いい?」
優乃は、いつもとちょっと違う久をどうしたんだろう、と思いながらも誘った。
「うん。ぼくもあるんだ」
ためらいがちに答える久の声や態度に、なんだか緊張感があった。
優乃はもしかして、と思った。
優乃は久と、駅から少し離れた人通りの少ない場所に移った。
「話って、何?」
先に久が聞いてきた。
「うん、後でいいの。久ちゃんから言って」
自分の話を後にしたかった優乃は、久に話を譲った。
すると久は頷いて、大きく息をすった。
優乃はピンと来た。男の子が告白してくるときに感じる、あの緊張感だ。優乃の胸がどきどき鳴った。
『どうしよ。やっぱり告白だ。久ちゃんにOK出そうかな。何て言えばいいんだろ。いいよって言えばいいのかな…』
優乃も緊張する。
久の口が開いた。
「ぼくは…その、ぼくは、やっぱり優乃ちゃんと付き合えない。ごめんっ、優乃ちゃん」
「え、ええぇ?」
「ごめん」
久はうつむいて、もう一度謝った。
「ぼくには君と付き合う資格がなくなったんだ」
「う、うん。あの、何言ってるのかよく分からないけど、べ、別にいいよ」
あまりのことに、それしか言えなかった。
久は顔を真っ赤にしていた。
「それで、優乃ちゃんの話ってなんだった」
その恥ずかしさを誤魔化すように、大きな声で聞いてきた。
「う、うん。いいの。また今度にする」
優乃は作り笑顔を浮かべて、手を振った。
「じゃ今度で」
久は「また明日」と言うと、逃げるように走って駅に消えていった。
『私、フラれたの?フラれたんだよね。あれ、でも『やっぱり』って何?私たち付き合ってた?』
訳の分からない、戸惑いや悲しさが湧き上がっていた。
今までフることはあっても、フラれることはなかった。突然の衝撃で、考えが何もまとまらない。
頭がこんがらがる中、優乃はしばしその場に立ち尽くし、やがておぼつかない足取りで、で愛の荘に帰った。
で愛の荘に着くと山川が優乃を見つけて、部屋の窓から手を振ってきた。
「優乃ちゃん、お帰り。丁度よかった」
山川が手招きをするので、優乃は山川の部屋の窓際に行った。
山川はノートのようなものを、有無を言わさず優乃に手渡した。
「これ、回し読みしてって。俺はもう読んだから、今度は優乃ちゃんに渡しておくよ。じゃ、よろしくね」
山川は晴れやかに言うと、部屋の中に引っ込んだ。
優乃が手渡されたノートを見てみると、表紙に題名が書いてあった。
『フラレンジャー その魂』
何、これ…。
優乃の背後を風が吹き抜けていった。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
次回予告
雪です
安も山川も、裏の洗濯機の屋根なんて
壊れてもいいのに、よくやるわ
二人共、苦労性ねぇ
やってくれるなら、ここを完全防備にして欲しいくらいだけど…
こんな時は、部屋で飲むにかぎるわっ
台風に備えて準備する二人
こんなボロ作りで、で愛の荘は耐えられるのか
「あの人はどっちにしても何もしないよ」
「つっ立つのは男だけ」
「このまま朝まで行くわよー」
「よし、それで行こう」
何と、雪の台風話も聞けますよ
次回第四十三話 嵐来たる
ちょっと待って、あの話するの?




