一章〔7〕輝く星
「落ち着いた? 少し休憩しようか。お腹すいたでしょ。はい! これおにぎり。ダインさんが作ったおにぎりだからおいしくて元気出るよ!」
「さっきカインさんからもらったから大丈夫! いただきま〜す!」
先ほどもらったおにぎりを口にほおばる。この世界に来て初めての食事だ。かなり塩が効いていておいしい。具はカタツムリのようなよく分からない軟体生物だ。コリコリしていておいしい。
「そういえばこの先にいるのは星ってやつなんだよね?それってどういうやつなの?」
「えとね、水金地火木土の器ってのと天冥海の魔王がいるの!まぁそんなに気にしなくていいよ!それぞれが使う属性がそんな感じって感じの感じなの、そんな感じてきな」
太陽系の惑星……? この世界はところどころ元の世界と似てる気がする。バカな俺にはよく分からないが。
「よくわからないと思うけどとりあえずめちゃくちゃ強いの。でね! 私のお兄ちゃんは天の力を持ってるスターランクなんだよ!すごいでしょ!」
「天の力をもっている? 倒したら相手の力が手に入る的なことって認識でいい? 」
「うん! スターランクっていうのはね、星の力、さっき私が使った【加速】ってのあったでしょ。それみたいな感じで星固有のスキルが使えるようになるの」
「星の力が使えるからスターランクってことね!」
「あと、これみて。スターマップっていうんだけど、星をマップに映してくれるの。ここの洞窟今いる場所なんだけど光ってるでしょ」
「これが星のいる場所? スターランクも光るってこと? 」
「うん。スターランクになるとこのスターマップに載るの。でもどの星かは分からない! これを見て討伐作戦とか決めたりしてるの。で、今回ここに急に光が出てきたから来たの。誰かが封印を解いたんだと思う」
「封印……? 魔王とかの?」
「魔王はもういないよ。天冥は倒されてて、海は封印されてるよ。でね、不思議なんだけど冥の力の行方が分からないの」
正直一気には覚えられない。歴史の授業を聞いてる気分だ。先生が可愛いからまだいいが、最初に会ったのがおじいちゃんとかだったら、寝てる気がする。
「なんか難しい話だね。とりあえずお兄さんが天を討伐したってことだよね。じゃあ安心だね! そんなに強いなら大丈夫だよ!」
「私もお兄ちゃんのことは信用してる。でも、嫌な予感がしたの……」
「とりあえず早く行かないとな。みんなで帰ろう。信じる気持ちが大事だよ。チアキがさっき言ってくれたでしょ。大丈夫って! ならきっと大丈夫だよ! 」
そう励ますことしかできなかった。




