一章〔4〕嘘。
「Sランク!? ほんとに? 適当に言ってない? でも、確かにオーラは出てる、気がする」
チアキはそう言いながらこちらを見つめてくる。
「ほら、でてるだろ、」
「目が泳いでるよ! 嘘でしょ!」
バレた。
「ごめん。ランクも、何もかも分からない、でも、見栄張りたくて」
「やっぱ嘘じゃん! さっきの好きってやつも嘘でしょ! 私可愛くないもん!」
「いや、あっちは本当。めちゃ可愛いよ、チアキ。」
再びチアキは顔を赤らめる。
「ばか。あともう嘘はついたらだめだからね! メッだよ!」
「ごめん。約束する」
めって言いながら指でバツを作るのめちゃくちゃかわいい。ちょっと約束破りたい。また怒られたい。そう思っていると、
「そういえば、なにもかもわからないってどういうことなの?」
転生したことを言ってもいいのだろうか。実際どういう経緯かも分からない。まぁ、なんかあったらその時だ。説明してくれなかったやつが悪い!
「別の世界で死んだらなんか、こっちにいたというか? 転生? したというか? まだよくわかってなくて。何の説明もなしにここにいるというか、正直困ってる」
「何も分からない状態でよくあんな大口叩けたね。ビックリだよ。相手の星ってのはめちゃくちゃ強いんだからね。そうだ! 魔法の使い方教えるからさ、それで何とかして! 多分できると思う。私3歳で出来たから! 」
「魔法とか騎士とか凄いな。めちゃくちゃ異世界って感じがする! さっそく魔法の使い方教えてほしい!」
こちらの世界はなんだかファンタジーな感じがしてワクワクする。異世界転生したっていう実感がどんどん湧いてくる。
「急がないといけないからちょっとだけだよ。私もそんなに上手くはないけどね」
仕草の一つ一つが女の子らしくてとても可愛い。ちあきの笑顔はみんなを幸せにする。そんな彼女を守る為にも魔法を使えるようになりたい。
「チアキ、俺はやっぱり大好きだよ。チアキのことが」
「はいはい。分かりました。分かりました。そんなことよりも今から教えるからね! チアキ先生に任せておきなさい!」
そう言うと、チアキはグッドサインをしながら今日一番の笑顔でこちらを見てきたのだった。




