二章〔11〕剣劇
空に炎が舞い咲いた。
私は勝たなければならない。
この勝負に。
《ブリザード》
母から受け継いだ氷魔法。針のような氷を素早く生み出す。
《ブリザード》
連射は非常に体力を使う。ただ、短期で決めなければ私に勝利はない。ペスタはSSランク、私はSランクなりたてだ。
長期戦は厳しい。
《アイシクル》
続けざまに魔法を生み出す。私の得意とするのは魔法を生み出しながら雪のように隠れて相手を突き刺す戦い方だ。
母から受け継いだ氷魔法、そして、父から受け継いだ剣技。
「遅い」
硬く鈍い物が脇腹に当たる。
そして、その勢いのまま吹き飛ばされる。
咄嗟にレイピアを地面に突き刺し勢いを殺す。
後ろから気配を感じ振り向こうとしたとき、背中に強い衝撃が来た。
ボキボキと骨が砕ける音がし、私は地面に叩きつけられた。
「君は私に勝てない。諦めろ」
相手との距離は1メートル圏内。
勝てる。
大気中のマナをイメージし、気配のあるところを針に変える。
《ブリザード》
上から弾けたような音がし、血が降り注ぐ。
だがしかし、その後すぐに、私は壁に叩きつけられて、意識を失った__
炎が上がり、すぐに気づいた。
なんでみんな後ろにいるのかに、クソ寒い。
結構ケモケモしてるのにそれでも寒い。
急いで後ろの席に向かう。
すると、なんかすごい変な3人から話しかけられた。
「こっちに来たでゴンス、エンさん噂のミノタウロスでゴンスよ!」
「襲われるかもでヤンスよ!エンさんどうしますか?」
「まぁ、焦るでない! 私を誰だと思っているエン・チューゾだぞ! そこのミノタウロス、確か名前はアサヒであってるな?」
「はい、アサヒですけど」
「ホントに話してるでゴンス!ミノタウロスが話してるでゴンスよ!」
「やばいでヤンス!逃げるでヤンスか?」
「まぁ、待て、私が何とかしてやるぞ! 何と言っても私はエン・チューゾだぞ!」
そして、近づいてくると、耳元で
「あの、命だけは助けていただけないでしょうかね、私達もここで鍛冶やってて、家族もいるので、あの、お願いします。ホント申し訳ないんですけど、私達あなたに味方するので、どうか、命だけは頼みます」
「いや、何もしないですよ! 私中身人なんで、そんな襲わないですよ」
彼はゆっくりと仲間の方に戻っていくと、
「私が言っておいた! 何もしないそうだ!」
「さすがでゴンス!」「さすがでヤンス!」
「当たり前だ何と言っても、私は、エン・チューゾだからな!」
そんな事を話してるとスタジアムで動きがあった。
先程まで一方的に、攻撃していたと思ったシルヴィアが倒れている。
そして、上にいたペスタの腹から血が噴出した。
シルヴィアが勝った。そう、思ったが、すぐにペスタがシルヴィアを壁に叩きつけた。
一瞬にして決まった勝負に周りから大きな歓声が上がった。
ペスタはこちらに振り向くと腕を上げてピースサインをしたのだった。




