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星喰者  作者: K瀬
一章 目覚める明星

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一章〔19〕脱牧



 協力者ができたとはいえ相当厳しい状況だ。ラヴィルに見つからず出れても、森で追いつかれる。俺は死んでも、最悪転生ができる。トヨの助は助からない。

 

 〈どうするとよ?(も〜)


 〈とりあえず、出口を(も〜)見に行きたい〉


 トヨの助は頷き前へ進み出した。現在早朝。ラヴィルの監視もある。あまり目立たないように動かなければならないが、逆にラヴィルに怪しまれそうでもある。

 

 〈堂々と突っ切ろう(も〜)

 

 〈分かったとよ!(も〜)

 

 牛舎に向かい進んでいると、屋根の上に黒い影が見えた。あれがラヴィルだろう。恐ろしいほど大きなハンマーあれで一度死んでいる。一瞬で殺してくるスピード、痛みすら置き去りにするあの強さ。

 

 あの化け物から逃げ切らないといけない。


 〈森に行ったら(も〜)ミノタと合流するとよよ〉


 〈ミノタってどんな(も〜)奴なんだ?〉


 〈突然変異種とよ(も〜)


 〈突然変異種……?(も〜)


 〈ミノタウロス(も〜)は自我を失い暴れまわるのが普通なんとよ、ミノタの場合は自我を持っているんとよ〉


 ミノタウロス。あんまりイメージが湧かない。牛の化け物ってイメージだが、待てよ……

 突然変異種、いなくなっていた、2364番。


 〈ミノタって2364番(も〜)なのか?〉


 〈そうとよよ?(も〜)いろいろ周りのことを知ってるのは、たまに帰ってくるミノタから聞いてるからとよ〉


 〈帰ってこれるのか?(も〜)


 森に行ってラヴィルに倒されていないこと、何度も帰ってきても倒されていない。あのラヴィル相手にそんなことができるのは何か仕掛けがあるはずだ。


 あれは勝負すらさせてくれない。勝てるわけがない。そんなレベルの化け物だ。マーズとは違う。マーズはまだ攻撃が見えた。ラヴィルは攻撃が見えなかった。そんな奴から、逃げ続けられるのか?


 〈ミノタはラヴィルには(も〜)攻撃できないとよ。それが森の盟約とよ。この土地を貸す代わりに森の中の魔物に手を出さない。『樹龍ギガネイラ』とそういう約束をしてるらしいとよ〉


 また知らないやつが出てきた。樹龍ギガネイラ? 絶対強い。自分が牛に転生したことをひどく後悔する。そもそもこの転生の能力はランダムなのか? 狙って転生できるなら次はもっと強いやつに転生したい。

 

 例えば神とか龍とか、なんかそういうの、自分が転生したのは、アース、牛、牛、ハズレ多いなと考えていると気づいたことがあった。


 アースって星なのでは?水金地火木土天海冥、アースは日本語で地球だ、マーズと仲が良かった。もし星なら、俺が上位魔法を使えたのは星の体だったから。牛に転生しても魔法は残っている。


 もし、だ。


 星の力が自分に宿っているとしたら。もし転生能力で星を倒しているのだとしたら。


 俺は星の力が使えるのでは?


 〈何ニヤニヤしてるとよ(も〜)?キモいとよよ?〉


 〈少しだけ勝機が(も〜)見えたぞ、トヨの助!〉


 鼻水とヨダレを多量に出しながらトヨの助は天を仰いだ。



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