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第1刀 嘘を語る

前作の雷宝:零 [燃エル山脈ノ伝エ] 始まりを告げる炎 の続きです。まだ読んでない方はそちらをぜひ。

 ステンミル山脈は湧き水どころか雨すら降らない土地、なのに何故神はここに都市を建築すると決めたのだろうか、水がなければ民は生きられない。

 ある日、神は1本の剣を1つの集落に授けた、青く透明な美しい剣だった。

その日からその集落には雨が降り水が湧き出るようになった。

民は神から授かった剣が水を呼んだと理解し、その剣を崇拝した。

 それから数ヶ月後神が再び集落に訪れ「紫陽花の剣で得た水は全ての集落に分け与えるように」と言い民はその通り水路を造り全ての集落は豊かになった。

 神はこの集落をフェーリアと名ずけた。



 「せんせー、もう授業始まってますよー」

「おや、もうそんな時間なのかい?1000年以上生きてるとその分時間の流れが早く感じるものなのかね」

「何言ってんだあんた」

俺はクラスメイトと一緒に20分経っても授業に来ないコナー先生を呼びに行った、コナー先生は生物の授業を担当している、授業以外の会話で全てに嘘を混ぜ込む頭がおかしい野郎だ。

「申し訳ない、晩御飯を考えてたら授業が始まっていたよ」

そうセグウェイに乗りながらずっと嘘を話すコナー先生、昔工業系の仕事をしていたらしくその影響で髪を伸ばしているらしい、アニメでよく見るすごく長いポニテになってる。

「そうだ、遅れたお詫びに面白いと思う話をしてあげよう、興味が無いなら寝てもいいぞ」

俺ともう1人を除くクラスメイトがその瞬間寝た。


 -あるところに1人の神がいた、その神は自分を崇めさせるために神殿を作り、人間に街を作らせた、そこは自然豊かで地下資源も豊富な土地で街はあっという間に発展していき、他国からの難民を受け入れる余裕もあった。その街は大きくなり国となって300年続いた。だが突然その国は炎に包まれ全てが燃え尽きて滅びた。その後現在もその国がどこにあったのか未だに分からない…


 長い嘘の物語が終わると皆起き始めた、先生は普段通り生物の授業を始める。

 授業が終わり、俺がトイレに行こうとすると、コナー先生が俺を呼び止めた。

「やあロイ君、星夜に聞くのは少々あれなので君に聞きたいことがあってね」

「…あいつに聞こうとしてた話って時点で俺にとってはろくな話じゃないって思うんだが」

「いやいや、ただ誰かの意見を聞きたくてね。無機物が生物になることは可能かどうかね、最近異種族関連の事件をよく聞くようになって気になってね」

「…無機物が生物に」

「うーん、例えば剣が人になったりとかね」

「剣が人に…無いなさすがに、それにその分野は先生の方が詳しいだろ。俺に聞く必要は…」

ここで俺は違和感に気がついた。今俺が話している相手はコナー先生なのか?

「嘘が聞こえない」

「嘘が聞こえない?嘘はつくものでは無いよロイ君」

まだ続きます。

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