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春夏冬秋の悩み事4

不登校の引きこもりにしてはテンションが高いし、もはや別人のような性格に変わっている。


人の影の中でしか生きられないみたいな子だったはず。笑顔も口元が少し緩むくらいの子だったのに、こんな太陽のような満面の笑みを浮かべるなんて。


困惑して驚いて。不安がってた気持ちも無くなった。


「臭い、ベタついてる……」

「エヘヘ」

「褒められてると思ってる?」

「秋ちゃんが、秋ちゃんから来てくれて嬉しくって」


能天気に笑う白雪が分からなくて、トンっと軽く押して距離をとる。


顔を見ても笑っているだけで、その感情は嬉しさだとは思えなかった。思いたくなかった。


「私が白雪に何を言ったか、忘れたの!?」


ここが何処だとか、迷惑だとかそんな事どうでもよかった。

信じられない。あんなにも、あんなにも、


「こっぴどく振ったのにって?」


白雪は嬉しそうに言う。

私は得体の知れない物と相対している気分だった。


知っているのに、知らない人。

私が選んだ選択でもしかしたら白雪は壊れたのかもしない。


じゃないと彼女の今に説明がつかないから。

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