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春夏冬秋の悩み事2
「なんでっ!」
私の大きな声は注目を浴びるには十分だった。
なんだなんだと先生と私を見てくる。
逆の立場なら私もジロジロ見る。
それでも、不愉快だった。
先生も、不味いと思ったのか「悪かった。場所を変えよう」と言い、教室を出ていった。
残された私は野次馬と化したクラスメイトに何事かと問い詰められたくなくて、慌てて先生の後を追った。
パタパタと早足で追いかける。
なんで、私が。
思考回路はそればかりになっていた。
先生が入ったのは生徒指導室。
はたから見たらまるで私が問題を起こしたみたいに見えるじゃないかとイライラがどんどん募っていく。
「そう、威嚇するなって。他の教室は空いてないんだから」
微塵も申し訳なさそうにしないで言うのから、爪で引っ掻いてやろうかと思った。