五.五話:日常・幕間《中編》
どうも、更新が遅れました新人小説家のハルトです。
すいません、さまざまな事情故に更新が遅れてしまいました。
皆様のご期待に出来るだけ添えるよう描きあげたのでどうぞご指摘、感想などは遠慮なくご申し付けくださいますよう、よろしくお願いします。
昨日
俺は人類立対脅威学園ワールドオーダーへと転校を果たした。
そこから、種族や学園について、災獄についてなどを改めて振り返ろう。
災獄が深淵より甦る前に設立された人類立の学園であり、八卿議会が設立に携わっている対災獄用の要塞とも言うべきそれである。
他にも幾つかの"学園"と呼ばれるものはあるものの、災獄が甦る前に設立されていたのは此処のみである。
学園、とは言うものの世間一般的に言う小学生から高校生まで総ての学年が集まっている訳ではなく。
災獄と戦うためだけに設立された要塞とも言われている。
高校生のみが此処に来ているため学園と言うよりかは、高校に近しいもの。
基礎学、種族間問題。
黙示録戦争により、荒廃した外世界への遠征方法などを学ぶ事が出来るが、それだけの場ではないのは当然。
要塞と言われる通り、異種国の中心新トウキョウの守護、迎撃を任されている。
何故か、トウキョウ付近は"規格外"の災獄が出現しやすい。
そして、そこで会った不思議なヤツら。
2年C組第一部隊隊長、剣道部のエースにして、風紀委員長の蒼御 凍花。
元不良にして第一部隊副隊長、柔道部のエース、喧嘩や勝負事が得意な花火 蓮華。
2年C組第一部隊オペレーター、北風 南。
その他にも色んな奴がいた。
……だが、死んだ。
昨日に突如現れた、規格外の災獄、テスカトリポカとヘカトンケイルによって。
そして、三体目の災獄にして契約族という人工契約族の逢魔竜バハムートと、バハムートから託された黒く錆びている刀を持つジブによって断ち切られテスカトリポカを何とか撤退にまで追い込んだ。
ヘカトンケイルの動向は不明、恐らくテスカトリポカと同じく撤退したかと思われる。
少し、災獄についてもおさらいしよう。
黙示録戦争の最中、突如別次元より襲来した現在では余り起こることの無い災害的な立ち位置になっている存在。
ある意味の黙示録戦争終結の立役者、共通の敵という認識が出来た為に、天止と人類による戦争は止まったのだから。
その形は様々で、ヘカトンケイルのような異形の人形や、テスカトリポカのような異形の要塞ような形をしている者もいる。
そして、黙示録戦争時。
最後の夜にして、一番戦いが苛烈になった日に現れ天止や一代目の八卿議会らと互角に戦い。
地を断裂させ、空を夜と朝に引き裂き、子夜と夜明けを同時に迎え、太陽と月が同時に空に浮かぶという別次元の戦いを繰り広げたのが。
八転獄道と呼ばれる八体の災獄らであるのだがその前に、八卿議会についても振り返る必要がある。
八卿議会。
結成されたのは同じく黙示録戦争時、男女で構成された八人にして、現二代目までに続く全種族の統括者とも言える存在。
全員が総てにおいて卓越した戦闘能力、指揮戦術能力からカリスマなどを持ち合わせている。
その二代目明星卿が堕天止ルシファー=コキュートスである。
各々異名が着いているが……自分は、明星卿の名しか知らない。
そして、八転獄道についても振り返ろう。
「八転獄道については、オレの方が詳しいだろう」
その声で瞑っていた目を開く。
バハムートは災獄だから当然、というかなんというか。
「お会計お願いします」
時計を見れば時刻は9:00。
カウンター席から蒼御がレジ前に来ては、そう言い、それにミリアスが
「はーい」
とレジ前にて会計を始める様子を自分は眺めながら立ち上がり、蒼御と花火が食し終わった食器を回収し、片付けを始めて、会計の終わった蒼御とそれに着いて行くように立ち上がった花火と目が合い。
「……じゃーな」
「では、失礼します」
何となく、距離を感じる挨拶をされて無言のまま一礼し。
店を後にする二人を見送って、食器を奥のシンクに置いておき手を洗って次の客が来る前に食器を忙しなく用意しながら、バハムートに振り返りを任せる。
逢魔の竜は静かに、語り出す。
八転獄道
同じく八体の災獄、天止、八卿議会が総出で何とか押し止められる程の力を持つ強大なもの等。
このオレでさえ一対一で勝てる割合が2割ほどだろう、あれは人の相手にすべきものでは無い。
詳細不明。
ただその戦闘力は、八卿議会の中の一人でさえ二人か一人を相手にして勝敗は五割五割となるほどだそうだ。
……種族。
そもそも種族は、黙示録戦争の影響で様々な次元と繋がったことで此方の世界に住み着いたもの等を言う。
現在は争いや諍いなどは滅多に無く、日常生活風景の中、見かける方が普通である。
過去に八卿議会が結成されたおかげでもある。
天止、災獄、亜人、獣歴、エルフ、幻想、契約。
主な種族は七種族。
天止、災獄は良いだろう。
亜人、亜人というのは人の体と顔に頭に角が生えていたり生物の羽が生えていたりするもののことを指す。
人類とそこまで容姿が変わる奴はいない。
獣歴族、とは獣の顔や体つきをした連中のことを指す。
例えば狼の顔をしていたり、犬のような顔をしていたり、様々なヤツらがいる。
少々武骨な連中が多いらしいが、義理に厚い奴らも多いとか。
エルフ族、おとぎ話などに出てくる長耳で金髪の奴ら。
黙示録戦争後に他種族との同盟などを反対する連中の過激派どものせいで異種国内のエルフの森は焼かれ、現在は数が少ない。
穏やかでとても優しいヤツらが多い。
幻想族。
人の抱く夢、人の抱く欲望、そこから生まれし心の悪魔とも呼ばれるべき存在等を指す。
何か、解読不明な卓越した技術を持ってるそうだ。
契約族。
何処に存在しているかも不明、人との繋がりがなければ実体化することが出来ず、櫃と呼ばれる謎の黒い鎖に繋がれた黒い物の先にある世界に居るとされていて。
他の種族よりも圧倒的ESとレベルを誇り、その容姿は繋がる人間によって形を変える。
時に人の魂が形を変えた存在だと噂も流行り、承器や適合等、様々な技術を持っていることから他の種族よりも圧倒的な技術力、文明力を持ち合わせていると推測されている。
「……当然というか、常識的知識というかな。
覚えておけ、契約者」
「……分かっている、バハムート」
そう皿を用意しては、次々と食し終わった客の運ばれてくる皿を洗いながらバハムートの振り返りを聞いて、改めて今後について考える。
バハムートから託された承器、黒く錆び付いた名も無き刀。
俺の左腕、学園で果たすべき"目的"。
戦いの後に問いかけたのだが、バハムート曰く「オレが知っていれば、お前が手に握っていた時点で説明している」との事で。
つまり、周りの誰もが知らない謎の承器となる。
俺の左腕については、まだ振り返るべきことでもない。
今でも鮮明に覚えている、あの時の痛みを、あの時の惨さを、あの時の辛さを、あの時の悲しさを。
あの時の、あの時のあの時のあの時の───!!
自分は、静かに倒れた。
意識無き中、思い出す。
"あの時"の過去の出来事を。
声が、聞こえる。
俺に問う声だ。
「ね……、□□□□□はど……な……ヒ……なりた…の…?」
「次回予告」
痛むは過去の傷。
偽るは己の言葉。
涙は既に枯れている。
その顔すら、FAKEだと。
故に、それを隠すは左腕。
紅き眼は嘘を映し続ける、次の絶望が来る前に。
次回
「彼は誰の紅 蒼く咲く凍りの花」
第六話:日常・幕間《終幕》/新生2年C組第一部隊
「……花弁が、一枚、散ったか」




