第五話:逢魔と紅
どうも、新人小説家のハルトです。
ついに、第五話、主人公君と相棒の圧倒的戦闘をご覧あれと言ったところでございます。
感想やご指摘、お待ちしております。
では、どうぞ。
放たれる収束する光線。
それを前に立つ、3人の少年少女。
そして、振り下ろされるは逢魔之剣。
空、引き裂いて現れし、黒き竜がその剣を振り下ろし、光線を災獄の方へと拡散させ跳ね返していく。
「─────!!」
「邪魔だ、死せよ」
災獄は、痛みに謎の言葉を叫びながら、巨なる拳を容赦なく降臨した竜へと振り下ろしていく。
だがその拳は竜の拳によって、軽くいなされ、地を削るほどの暴風を起こしながら竜は接近し、周りの建物への被害を考えず三本の鋭利な白銀のように輝く爪を持つ脚部にて、災獄の顔面と思われる部位を蹴り砕きそのまま、地に伏せさせた。
此奴は不味い、相手にすれば俺らがやられる。
と三神暁は確信を覚え、気配に気づいたのか、背後の紅き目を持つ青年に、白く輝く目を向けて、次に左腕に目を向ける。
「ほう、小僧……貴様、その腕」
「腕の事については答えない」
例え、こいつがもし。
左腕のことを知りたがっていたとしても、この"災獄"にわざわざ答える必要は無い。
とデバイスから通信が届く。
「暁!!其奴は災獄だ、すぐさま戻ってこい!!」
出力防壁が出ている間、カタパルトデッキ以外からの外に出ることは不可能だが。
俺は、色々の事情故に普通に外に出ることが出来た。
「そうだよ、暁、早く戻ってきてくれ!!」
北風とルシファーの声が、デバイスから響く。
そうだ、俺が感じた気配は二体目の災獄、目の前に居るコイツのことである。
此奴はテスカトリポカとは比較にならないほどの強さを持っている。
災獄には特殊な奴がいる、八転獄道や時たまに変なやつ。
竜は、俺を睨み付けた後に口を開く。
「ならば、殺すしか無かろうて。
いや、名は聞かせてやろうか」
その言葉は、本気である。
竜は静かに右手に紅黒い粒子を収束させ、歪な岩剣を創り出し容赦なく此方へと音速と言う速度を以て振り下ろしてきながら、名を名乗る。
「オレの名は、逢魔竜バハムート、名を聞いたのなら今すぐ塵芥よ」
俺の近くに立っていた蒼御と赤髪の女は、対応するのが遅れ、その剣に対して動かず、剣を振り下ろされるのを待った。
「……小僧?何故逃げなかった?」
「知るかよ、クソ野郎」
冷たくそう返し、俺の真横で剣に切りふせられた魔物級の災獄を睨み付けて、竜の右真横に立つ。
「ふん、オレと繋がっただけの事はあるか」
「黙れ」
「ぬははッ!!それでこそオレの契約者となる男よ!!」
目の前に起き上がる、巨なる災獄を前にして怯えを見せず、恐怖もなく静かに竜と青年は相手のみを睨みつけて、後方に立ちつくし唖然とする二人へ、言葉をなげつけていく。
「「邪魔だ、さっさと退いてろ」」
「アンタ、素手で挑む気かよ」
「貴方たち二人して頭がおかしいのでは?」
そう返されながら、またも声が同時に投げ返される。
「黙せよ、雑魚が」
「黙れ、俺らで充分だろ、アンタらが倒せなかったんだから」
テスカトリポカは、立ち上がり、三発目が充填されていく中。
右手に謎の紅きヒビの入った刀を握りしめ、青年は竜と契約を交わして地を蹴り、巨なる翼を開いて青年は駆け抜け、竜は飛ぶ。
「凄い……災獄と契約しちゃった……!!」
「なんという……!?」
モニターに映る光景は凄まじく。
音速にて駆け抜ける二人、嵐を巻き起こしながらテスカトリポカへと接近し暁が天高く、地を蹴り砕き100m以上、跳んだと思えば、更に空中にてバハムートが暁を掴み、更なる高所へ素手で投げ。
バハムートは校門前へと素早く二対の巨大な剣のような翼を広げ、捻れた四本の角が生えている頭を前駆姿勢へと変化させて紅色の炎を纏い大気圏より落ちてくる暁を狙い。
黄昏色のブレスを、居合の形を保ったままテスカトリポカの正面まで落ちてきた暁へと放ち、途端に居合の形で、紅きヒビの入った黒き刃を縦方へ抜き放つ。
「逢魔ヶ流!!」
「暁!!」
「「黄昏一閃───!!」」
黄昏色と紅色の炎を纏った刃は、そのまま巨なる災獄テスカトリポカを縦に真っ二つに切り捨てながら、次元を一度両断し。
テスカトリポカは
「────」
咆哮を上げながら、獄門より伸びる腕に掴まれ霧散し戦いは、終わった。
その様子に、不可解な点を覚えながらも。
「小僧、何故オレと契約を交わした」
「何となくだ、つか……お前、逢魔竜って」
「何だ、見知った名か?」
「いや……」
着地しながら、刃を左腰にいつの間にか着けられていた鞘へと納刀し。
竜と会話を交えながら、街の被害を改めて見る。
戦いか、酷いものだと近くにあった目を開く遺体の目を静かに右手で塞ぎ閉じてやり。
「戻るぞ、バハムート」
そう告げて、静かに竜と共に学園の方へと戻っていく。
時刻は15:00。
空は少し日が沈んできており、先のような夕時にはなっていない、恐らく逢魔と着く名の通り黄昏時へと降臨した際、一瞬のみ変化させたのだろうと考えながら。
場面は、2年C組教室へと移る。
生き残ったのは。
春巻 光第一部隊所属、光線に貫かれ死亡。
第二部隊同死因全滅。
第三部隊、命名災獄、ヘカトンケイルとの遭遇により全滅。
クラスメイトが初日から四人になるとは、思わずオペレータールームに居た一部のオペレーターらは気分が悪く、先に学園寮へと戻って行ったそうだ。
今居るのは学園長指揮官、ルシファー。
オペレーション副指揮官、風見鶏 都。
オペレーター第一部隊所属、北風 南。
第一部隊隊長、蒼御 凍花。
第一部隊副隊長、花火 蓮華。
無所属、三神 暁だ。
「これより、報告会HRを行う」
教室は、静かだ。
朝よりも、契約族は普段よりデバイス内に決まりのためにバハムートはデバイス内に居る。
契約族は元より、どこにも存在が出来るが実体化は契約者が居ないと不可能という特性を持っている為だ。
「蒼御」
「はい」
静かに蒼御 凍花が立ち上がり、教壇の元で報告を開始する。
毎度毎度クラスの代表者が行う決まりで、今後の方針や様々なことはこれから決められる。
「先ず、同級生の犠牲が多すぎます、それ故にB組、A組より何人か移動という形で第二部隊、第三部隊を追加」
「その次に……」
「おい」
つい、口を挟む。
そう無情になるように、淡々と話す蒼御を見て気に入らず立ち上がり教壇に上がってまで目の前に来て話す。
「テメェ、なんでそう淡々と話しやがる」
「犠牲は、必ず生まれるものです」
「や、やめなよ、暁」
「やめろよ、化け物っ!」
北風は制服のズボンを掴みながら自分を落ち着かせようとし、蒼御の肩を掴みながら話す俺を、赤髪の女が振り向かせ俺の頬をぶん殴った。
「てめぇも同類だろ、化け物、そんなクソみたいな左腕持ちやがっ…!!」
「やめなさい、花火」
「ちっ…」
花火と呼ばれる赤髪を落ち着かせながら教壇に倒れる俺を、蒼御とやらは睨みつけながら言った。
「現実は非情なんですよ、貴方が思ってる以上に私たちは弱く、脆い」
「怪物は、黙って見ていなさい、傍観者として」
「そんなに言う必要ないよ!!」
余りの言い様に、北風が横槍を入れながらもルシファーが口を開く。
「皆、よくやった」
「……戦いの後で気が回っているんだろう、帰って休め」
「数日間の休日を設ける、各自何をするも良し、少なめの平和を謳歌しろ以上だ」
時刻は16:00。
そう言い残し、ルシファーは学園長執務室に戻り俺らは帰宅の準備を始め。
学園から出る。
蒼御は迎えの車が来ており、名門家な所が伺える。
花火と呼ばれていた女は、俺に舌打ちをし走って帰っていった。
「……暁、嗚呼言われて良かったの?」
北風が、既に修復工事が始まっている夕暮れの街を見て俺の隣を歩きながらそう問いかける。
途中まで帰路は同じらしい。
「化け物とか、怪物とか、悔しくないの?」
「悔しくはねぇ、昔から……そーだったしな」
静かに、そう答えいつの間にか十字路に着き。
「またね、暁」
「おう、またな、南」
そんな日常的な会話を交えながら、非日常的な破壊された建物を見て喫茶店へと帰って行った。
「次回予告」
崩れた街は、修復作業に追われながらも、日常を取り戻しつつあった。
少年少女達は……
紅の青年は、日常を感じ。
蒼の少女は、磨きを怠らず。
赤の少女は、怒りを滾らせ。
北風の者は、戦術を練る。
次回
「彼は誰の紅 蒼く咲く凍りの花」
第五.五話:日常・幕間




