第四話,広島のホテルで…
*翌日*
今日も洋介はフランチェスカと仲よさそうにしていた。
(殺す、イタ公殺す!)
櫻花の恋心に火をつける。
「この調子だとサヴォイアさんがマジで殺されそうで怖いわ…」
「2人に近づけない為にがんばりましょ」
「そうね」
櫻花の友達がサヴォイア王家の人間殺害事件(?)を避けようと2人に櫻花を近づけないよう地道に活動する事にした。
*そして*
「今日は京都のあちこちを見学したあと広島へ向かう」
(きょうはきょうと…シャレか先公?寒いぞ…)
最近年頃なのか先生は親父ギャクを連発するようになった。
それどれもが寒いのである。
だが…
「お〜い大変だ!赤田赤夫とその子分2人が他校と喧嘩おっぱじめやがったぞ!!」
「また赤田か、ったくあの共産主義者は今度はどこの輩と闘争しはじめたんだ?」
「おい佐藤」
「なんですか?」
「おめえ喧嘩強いだろ、ちょっと俺と一緒にこい」
「はぁ?」
正直なんで自分が呼ばれたかわからない洋介。だがその内容はとんでもないものだった。
「鎮圧しにいくんだよ?俺だけじゃそんな人数相手できないからよぉ、おめえも参加しろや」
(おいい!!先生も喧嘩に参加してどうすんの!?しかも佐藤君まで使って!)
櫻花は正直びっくりした。いままで普通だった担任が喧嘩っ早かったとはびっくりであった。
*そして*
ホテルの裏-
「アメリカの正義にかけて!ソビエトという名の悪を!」
「米帝の腐敗した資本主義社会をかえるべく!」
その様子を裏でみていた田端先生と洋介は呆れていた。
そした田端先生はこんな事を言い始めた。
「ったく、お前みたいなナチもいればアカもいる。けどCIAの手先みたいな輩もいるんだな」
「まあいい、俺は反米で反共だから有無もいわずにやれるぞ」
「んじゃあ鎮圧するぞ」
一昔前、教師が生徒を殴ってもOKだったあの時代のような教師だった田端は洋介と共にその集団へ殴りこんだ。
「おめえら!!喧嘩はやめんかい!!」
そういいつつ一番ぶん殴りまくっているのは田端だったことは内緒である。
「赤田!落ち着け!」
バキィ!
洋介も赤田らをぶん殴る。
*10分後*
「あ…ああ…あああ…」
そこには三人の生徒が伸びていた。
そして紙があった。
内容は「喧嘩していたので鎮圧した。そっちの生徒はそっちで処理してくれ」というものだ。
この学校浦和にある高校だがそこの教師はアゴがはずれ、ただたんに伸びている生徒をみて驚いていたと同時に「どうしようこれ」と思っていた。
一方田端らは引き続き修学旅行を楽しんだ。
「どうだった?」
フランチェスカが訊いてきた。
「雑魚の赤田とCIAの手先みたいな奴らが相手だったがとりあえず田端先生もいたしなんとかなったさ」
「よかったね」
一方後ろではフランチェスカ殺すと思いつつ櫻花が友達と話をしていた。
「なんでも赤田君、鼻血が止まんないらしいよ」
「アハハハハ」
女子って残酷ぅ、と思える会話の内容だった。
んでその後一行は列車で広島へ。だがそこでも洋介は変な奴らと出会うのだった。
「…」
なんとイスラム原理主義者の集団だった。
「アラーにかわっておしおきよ!」
「…おい佐藤、おめえやったれ」
「またですか田端先生…」
ネオナチの洋介も呆れるほど田端はあれな男だった。
そう昨日ホテルで職務質問されたのである。その時の服装は上アロハみたいな奴に白いスボン(しかも長!)丸いサングラス、チンピラであった。
なんでこんな奴が教師務まるのかは不明である。その時!
ダン!
「な…なんだ!?」
田端も思わず叫ぶ音、銃声がきこえた。そして男が倒れた後ろにはカーキ色の上下を着た男がいた。どうみてもこっちの高校のあの日本陸軍の残党みたいな人たちの一派であった。
「御上は1人でよし」
男は十四年式拳銃を持っていた。どこで仕入れたのかわからないがまあ人は殺したのでその後逮捕されたのは言うまでもない。洋介もかかわらないほうがいいなと思い避けて通った。
(ったく広島に来てまでこんな事するはめになるとは、俺信じるものを間違えたか?)
なんとなく党に入った事を後悔しはじめてきた洋介であった。
その夜は広島のホテルですごしたがいたって普通であったが事件はこの日の夜おこった。
ガチャ…
さりげなく洋介が寝ている部屋の扉があく…
(…ここでやらなけゃ…佐藤君イタ公のところにいっちゃう…)
櫻花がいよいよ強硬作戦を発動させたのであった。
「!?」
洋介も怪しい気配にきがつき起き上がった。
「…どうした洋介?」
「いや、人の気配が…?」
その時洋介になにかかだきついた!
「よ…洋介!」
櫻花は回りで男が見ているのに気がつかずそして一つにがったい…
「するなボケェ!!!」
バキィ!ドスッ!
洋介の友人Aが2人をぶん殴った!!
櫻花は気絶、洋介はわけがわかんなかった。
「なんで俺まで!?」
「アホか!対象を考えろ!!これ以上は不適切だっての!もしかしたら子供も読むかもしれないだろ!!!」
(いや怒られるべきはこいつだろ、まあどうでもいいや)
「ったく年頃なのはわかるが場所を考えろ、なろうはマジで12歳以下の子供もいるかもしれんからな」
「いや…お前もスケベな奴だろ…」
櫻花の作戦は失敗に終わったが、洋介は思った。
(この高校…変な奴しかいない!!)と。
ごめんなさいやりすぎました
ご意見、ご感想などお待ちしています。