第一話,共産主義者との闘争
注意:もちろんフィクションです。
*5月、ゴールデンウィーク明け、早朝*
「Die Fahne hoch!」
党員によってハイル・ヒットラー!と名づけられたこの部屋には今日もホルスト・ヴェッセルが大音量で流される。
部屋の中には、大きくハーケンクロイが垂れ下がりその中にはヒトラーの大きい写真が飾ってある。
本棚にはナチスやドイツ関連のものが多い、もちろんネオナチならかならず持っていなければならない
「我が闘争」も上下巻共にある(もちろん日本語版とドイツ語版の二つ)
大学とかでなら、ドイツ語を習うかもしれないが党員は皆ある程度のドイツ語を喋れるように
教育されている。
別に話せなくてもこの部屋にいるだけで自然に覚えてしまうほうが多いのだが。
キーンコーンカーンコーン…
チャイムが鳴ったら党員は普通の制服に着替え、ここから放課後までは普通の高校生としてすごす。
これがほぼ毎日続いている。
-昼休み-
(邪魔くさい奴らだ…腹減った…)
洋介は、腹をすかせて学食を食べに行くも、今日も混雑していた。
「おい!佐藤洋介!!!」
「…なんだ?」
突然後ろから罵声が聞こえてきた。
相手は赤旗を揚げた三人組である。
「ナチ野郎が日本にいる資格はねぇ!!!」
突然1人が殴りかかってきた。
「…ソビエト共産党の残党め!」
-しばらくお待ちください-
バキィ!!
メキィ!!!
ドスッ!
「ぎゃああ!!!!」
お見苦しい所をお見せしてすみません。
「さすが佐藤だ、伊達にドイツ兵名乗ってないぜ…」
洋介は、自称ドイツ軍人である。党内での階級も大佐である。
(はぁ…うめぇ…)
ただ、そんな洋介も人間。食べ物には弱く、特にやたらと量の多い学食のカレーは好物であった。
「佐藤大佐!大変です!」
彼は後輩の小島、階級は少尉という設定。
「どうした小島?」
「近くの高校に本拠地を持つ革命マルクス青年同盟という組織の輩が体育館倉庫を不法占拠して、しかもうちの学校から女子を1人人質にとったぞ!」
「また共産主義者か、何の罪もなき少女を人質にとるとは下品な奴らだ!」
そして。
「我が榴弾兵師団の全兵力を、敵にぶつけるのだ」
「行くぞ!」
党員たちは武器をとった。迫撃弾や火炎瓶のような簡素な武器はもちろん。
臼砲や噴進砲などの一昔前の戦場なら効果がありそうなものまであった。
ちなみに党はこの春日部第一高校に存在する「大日本維新同志会」という右翼組織と共同行動
をとることが多い、見分け方は簡単。
党員はドイツの軍服を着ているが大日本維新同志会はカーキ色の上下にヘルメットか略帽という。
どうみても旧陸軍の格好をしている。
「あ!ナチと右翼が来たぞ!」
1人の男子が叫んだらすこし引く人も少なくはない。
だがこの場合むしろ彼らを歓迎する者もいる。
ある意味では番長的な役割をになっているだ。
「突撃!!」
まず、大日本維新同志会のメンバーたちが革命マルクス青年同盟の集団の中に突撃を敢行。
「おい!維新同志会の奴らだ!」
「火炎瓶を投げろ!」
ピュン!
「うああ!いてぇ!!」
「どうした!?」
「被弾した!」
大日本維新同志会はナチス埼玉方面軍と違い、強力な兵器は所持していないが
三八式歩兵銃などのモデルガンの威力を強化したものはもっており当たると弾は人体を貫通
することはなく死ぬ事はないが激しい痛みを与え金の玉に命中したら子供の素ができなくなったり
目に当たると失明するかもしれない。
一方、ナチス埼玉方面軍-
「噴進砲発射!」
「待て!人質が中にいるぞ!」
「今大佐ら3名が人質救出の為中に入っている、砲撃はその後だ!」
っで、体育館倉庫内-
バン!
「何者だ!?」
「…佐藤君!?」
「ん…佐倉!?」
洋介が勢いよく扉をあければ、なんとそこにはロープでしばられている櫻花がいた。
この時埼玉方面軍はすぐにきがついた、櫻花が人質だということを。
だが、革命マルクス青年同盟の一派は櫻花に刃物を近づけた。
「なにをする!」
「ナチの下衆!すこしでも動くとこの女の命がないぞ!」
しかしその時。
突然爆音と共に、埃がただよいやっと視界がひらけたと思ったら瓦礫の山になっていた。
たまたまなにかがロープをきったのか櫻花はすでに脱出しようとしていた。
「佐倉、今友軍が敵軍と戦闘中だ、我々と同行したほうが安全だ」
「え…?はい」
(やっぱり佐藤君…いい人じゃない…助けてくれた)
櫻花の頭はこの時洋介の事でいっぱいだった。
1GBじゃ足りないほどだ。
「よし!脱出だ!」
…
…
…
革命マルクス青年同盟には2名の死者と4名の負傷者がでた。
っが幸いにも春日部第一高校の生徒には怪我人すら出なかった。
死亡した2名は「グスタフ」噴進砲の砲撃を食らったからである。
だが、生徒に被害はなくとも、体育館倉庫は大破、軍艦だったら航行不能あるいは沈没である。
だが教師たちは呆れて怒る気すらおきなかったと言う。
それよか自分たちが返り討ちにあって殺されそうな気がしたのである。
だがこれで二つの組織の評価がすこし高くなったのである。
人質救出という功績を残したおかげで…
以降、櫻花は洋介を追うようになった。
「…」
特に、ドイツの軍服姿が気に入ったようであった。
さて、高校2年だし、そろそろ修学旅行時である。
現代の高校のなかではおそらく、一番過激かもしれないこの高校の修学旅行は無事に終わるのだろうか?
続く。
次回:
修学旅行ですって。場所は皆さんも行ったはず、
定番の京都。さてさてどうなる事やら。