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神官になりました!

宜しくお願い致します。

俺の名前はブラド


ただのブラドだ


正直、名前はちょっと気に入ってる


響きがいい。


まず、ここは異世界だ。


今いる村はアイリス


アイリスは人口3000人程の村だ


多いのか少ないのかは知らん


ほんで現代日本に比べると文明は大分劣る


PC欲しいよPC


だけどこの世界には日本に無いものがある


魔術だ!


それはもう興奮した。


ラノベとか好きだったし?


アニメの詠唱とか一緒に詠唱しちゃう派だったし?


だけどすぐにわかる


現実は甘くないと。


俺に魔術の才能は無かった。







そもそも魔術は1/10人程度しか扱えないらしい


持って生まれた才能が絶対に必要らしい


異世界転生だよ?


1/10位とってくれよ!


俺にも無双させてよ!


ほんじゃぁ剣術は?


とも思った。


日本とは違う。


こっちの剣術は岩とかザックリ切れちゃうんだ!


魔術なんかなくてもこんなんできたらモテるっしょ?


とも思った時期が俺にもありました。


結論からいうとそっちの才能も無かった


そもそも剣術で岩とか切ってるのって


魔力を闘気とかなんとかに変換して切ってんだって


俺、魔力平均以下だからできないってよ。


そんな異世界召喚いらねえよぉおおおお!


ん?


家?


普通の家で農家だけど?


3人兄弟の末っ子だけど?


はぁ。


まいったなー。


マジで何にもないじゃんよ。









そんな事を思ってた俺にも天職診断の日がきた。


なんでも5歳になるとそいつの適性からなんの職業に向いてるかを判別するらしい


そんで俺も5歳になった。


大抵が村人とからしいんだけど


稀に剣士見習いとか


魔術士見習いとかでるらしい


まあそういう奴は5歳になる前に片鱗見せるらしいから俺には関係ない。


俺はきっと死ぬまでこの村で畑を耕して生きてくんだ...


しかし俺は絶望しちゃいない!


村には村で画期的なシステムがある!


そう!お見合いだ!


1人身でいると親同士が勝手に相手を見繕って結婚させてくれるという素晴らしいシステムだ!


俺はもうそれを考えただけで生きていける!


はよ!


俺にもはよ!


そんな風に思ってたら次は俺の番だって


いいよもうどうせ村人なんだから...









俺の天職は[神官]だった。


え?これ機械壊れてんじゃないの?


と思ったがどうやらマジらしく


親にたんまり金を渡して俺を連れて行く真っ白な服の人達


口々に「心配しなくていいよ!協会は素晴らしい所だからね!」


とか


「神官の天職持ちがでるなんて君はなんて素晴らしい子なんだ!私も神に仕えて20年経つが一向に見習いが取れない。よっぽど信仰が厚いんだな!」


とか


しらん!


身に覚えが全くない!


そもそも神官ってなにすんの?


俺魔術もなんもないよ?


あ、わかった!


わかっちゃったよー!


ふふふ


俺にもチートスキルとかなんとかあるんだろ?


もう展開読めました!


5年かー長かったなー!


ついに俺の真の力が目覚める...










目覚めなかった。


協会に連れられた俺は調べ尽くされたが


なんの才能もないままだった。


話しを聞くと見習いでも治癒の魔術とか結界とかなんかそういうご大層な魔術が使えるんだと


ほんで機械の故障かなんかかと思って何度も調べ直されたけど機械の故障でもない。


こんな事は初めてだ!


という事只今絶賛大混乱中だそうです。


死にたい...


なんかあってもいいじゃないか!!










そんなこんなで1週間程度は色んなテストを受けた


体力テスト


ゴミ


知力テスト


ゴミ


一般教養


ゴミ


もう本当にゴミだった。


全協会員の中でも全てがワースト1位の記録を叩き出して


もう本当に死にたくなった。


最終日にステータスが載ってる紙みたいの渡されたんだけど


まあ全てが最低のFランクだった。


でもここは神に仕える集団


めっちゃ優しかった


「大丈夫だよ。神は乗り越えられる試練しか与えない」


とか


「君はまだ若い!きっとこれからだ。逆に言えばこの協会内で最も伸び代があると言えるだろう?」


とか


だけど気になる一文を見てしまった。


ステータスの中にスキルが1つある事に


そしてこれが周りに気付かれていないということに...


スキルの上に[ユニーク]って書いてある


でもこのスキルはあんまりだ。


絶対面白半分でつけられたスキル


[テクノブレイク〜翼を授ける〜]


もういい、誰か俺を殺してくれ...


因みに作者はレッドブル大好きです。

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