第7話 『弁当交換』
3日投稿しないと日間0ポイントになるもんなんですね笑。いや、これが普通かな。
今回は短いです。
大神君と付き合ってるふりをするべく、俺は、大神君と昼休みに中庭に来ていた。一緒にお弁当を食べるのだ。あと、陽菜ちゃんもいる。陽菜ちゃんとは友達だし、事情もわかってるから何も問題はない。
俺達は、中庭のテーブルにつく。先程から周りから視線を感じるが、どれも好奇の視線なので気にはしない。これくらいは子役時代に慣れっこだ。
「じゃあ、おかず交換しよっか!」
「う、うん……」
大神君は顔を赤らめながら頷く。ちょ、そんなふうにしてたら、ほんとに付き合ってるか疑われちゃうじゃん。んー、でも、付き合い始めの初々しいカップルだと思ってもらえるかな?
(ねえ、羊平。もっと彼氏らしくしなきゃダメでしょ。羊平がそういうふうにしてると美波ちゃんの足っぱるよ?)
(だ、だってえ、僕なんかが……)
(つべこべ言わない! しゃんとしなさいっ!)
俺が心配していると、どうやら同じことを思ったのか陽菜ちゃんが、小声で大神君を注意したようだ。陽菜ちゃん、天然だけどなんかお母さんみたいだな。こういう陽菜ちゃんもいいかも。
俺は、お弁当箱を開く。中身は……ご飯、豚肉の塩焼き、アスパラのベーコン巻き、卵焼きだ。
「はい、全部1個ずつあげるねー」
「う、うん。」
俺は、自分の箸でアスパラ巻きを摘み、大神君の弁当箱の所へ持っていく……と見せかけて、大神君の口に突っ込む。
「んっ!?」
一瞬にして大神君の頬が、茹でダコのように顔がまた赤くなる。プシュ〜と今にも頭から湯気が出そうだ。うん、ここまで反応がいいと不意打ちした甲斐があったね。
もぐもぐ……ゴックン。俺のあげたアスパラ巻きを飲み込んだようだ。
「ふぅ、びっくりしたぁ。それにしても久我さん家のお弁当って、美味しいね……。」
「あはは、ごめんごめん。私のお弁当は、料理の得意なメイドの栗原さんが作ってくれてるから、いつも美味しいんだ~」
「メイドさん……。さすが久我家だな……。」
俺の偽コイ演技がどうだったか陽菜ちゃんに聞いてみる。
(ねえ、陽菜ちゃん。私の演技どうだった? ちゃんと彼女っぽくなってる?)
(うん。完璧だよ。これぞ元子役の演技力って感じ!)
(そう。ならよかった。ありがとね。)
その後、俺は、大神君のお弁当のおかずを貰った。なんか、こういうの楽しいな。前世だとこういうことできる間柄の友達がなかったから……。大神君とじゃなくて女の子とならドキドキしたんだけどね。
「ねーねー、そろそろ部活決めする時期だって剛力先生が言ってたけどさ、美波ちゃんはどこの部活に入るの?」
「んーとねー、練習があまりなくて楽しめるところがいいかな。まだ決めてないんだけもね。」
練習があまり多いと、ね? 自分の時間無くなっちゃうし、ほら、最近ラノベ読むのに忙しいし……。転生してから運動神経はバツグンになったけど、そこまで体動かすの好きなわけじゃないからね。
「じゃあさ、私と一緒に料理部入らない?」
「りょうり……ぶ?」
「うん、そう。ご飯やお菓子をみんなで作る部活なんだけど、どうかな?」
「私、料理したこと、ないんだよね……。」
料理部かぁ。聞く限り面白そうだけど、料理なんて前世含めてほぼしたことないよ……。これって、女子力ないってやつ? 一応言い訳すると、久我家だとメイドの栗原さんが料理を作ってくれるから料理する機会がないんだよね。
「え、そうなの!? 美波ちゃんなんでもできるっぽいから、てっきり料理も得意なのかと思ってた!」
「そんなの買いかぶり過ぎだよ~、私、料理したことないもん。
だから、入部拒否されたりしないかな?」
「ぜんぜん! そんなの、気にしなくていいよ! それに活動もそんな多くないよ!」
うーん、じゃあ料理部にしようかな。陽菜ちゃんもいることだし。
「わかった。私、料理部に入ることにしたよ。」
「わぁ!ありがとうね!」
こうして俺は、料理部に入ることになった。ちなみに大神君については、俺と陽菜ちゃんが話している間、大神君は顔を赤く染めてゆらゆらとしていたとだけ記しておく。
部活動にて。
「いやぁ、今どき、砂糖と塩を間違えるなんてなんてね。はははは。」
「えへへへ」
俺は愛想笑いをする。砂糖と塩って同じ白い粉末じゃないか! まあ、間違っても仕方ないよね……? 部長さん、明るくて快活な人でよかったあ。怖い人だったら、バカにされてたよ。
どうやら料理部での俺は、前途多難のようだ。よし、頑張ろう!
正直、この小説、8月中に2、3回投稿してあとは、時間ができたら月イチ程度で投稿しようかと思っていました。だけど、日間ランキング10位入りしちゃって嬉しくて書いてました。あと、待ってる人がいるから頑張らないと……って感じでした。書くのもすごい楽しいです。でも、ようやくポイントが落ち着いたので、なんか寂しいようなほっとしたような気持ちです。評価されると、それに応えなきゃって思っちゃって引けに引けなくって。ブクマ、ポイント評価してくださった方は本当にありがとうございました。あと、この小説を出したからか、他作のブクマも少しばかし増えていました。おそらく、今作品を読んで頂いた方がしてくださったのだと思います。そちらも重ね重ねお礼申し上げます。
だいぶ湿気たような事言いましたが、今作品をエタらせるつもりはありません。自分でもこの作品を最後まで見届けて(書き届けて?)みたいので。ですが、勉強もしなくちゃなのでこれから投稿は程々になると思います。待っていらっしゃる方にはすみません。これかひ不定期更新になります。
これからも読んで頂いけたら大変嬉しいです。
あ、次回の投稿は明後日になるかな? 次は、大神君視点です。
そら