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亡国日本  作者: ND
9/25

確信


裏切り者は誰なんだろうか……

そう思っていた間際にノック音が鳴る。

「坊っちゃん、いらっしゃいますか?」

鵜飼さんの声だった。

「どうしたんだ?うか……」

「どうされましたか坊っちゃん?」

こいつは本当に鵜飼さんなのか?さっきのことを考えると声を変えている可能性がある。

俺はすかさず調子に監視カメラの起動をサインで指示する。

すると管理室には鵜飼さんの姿がはっきり映っていた。


…………こいつは誰だ?


「坊っちゃん?」

「鵜飼さん、開けてもいいよ」

「いえ、軽い用事ですので声だけで大丈夫ですよ」

「鵜飼さん」

「どうされましたか坊っちゃん?」

「なぜドアを開けないんだ?」

裏切り者は黙った。

「今だ!」

俺たちはドアを開けた!

しかし…………

「ん?何をしているんですか坊っちゃん?」

そこには確かに鵜飼さんの姿があった。

一瞬戸惑った。しかし俺はさらに疑いをかける

「鵜飼さん、煙草吸わないよね、鵜飼さんの周り煙たいんだけど、何?」

「え?ああ、他に煙草吸ってる人でもいるんではないですか?」

「はっきり言えよ…………お前は誰だ!!」

「私は鵜飼ですよ?」

「じゃあなぜ管理室に鵜飼さんがいるんだ!とっとと素顔を見せろ!」

俺は殴りかかる、鵜飼さんなら避けるはず!

「…………やっぱあんた鵜飼さんじゃねえな」

「なぜそう思うのです坊っちゃん」

「お前は俺の拳を避けずに受け止めた、それも左手だけで、だ」

「それがなにか?」

「鵜飼さんなら避けるんだよ!!!」

その瞬間、俺の背後からバットを持った幹太さんが偽物の頭を叩く

「………たちの悪いクソガキが!覚えておけ!必ず貴様らを潰してやる!シャット国の病原体どもが!」


そう言ってやつは霧と共に消えた……

やはり偽物だったのだ

しかしこれでより一層確信した

この中に裏切り者は確実にいる!と……

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