この国を変える!
前回は和楽の父親が殺されて孤児院に流されることに...
そんな和楽と仲間たちの会話回です。
ーーー船内
俺たち島の子供達はシャット国本土のコスモス園と言うところに送られることとなった。
そこで過ごすこととなった俺たち、生き残りは計9人だ、政治家の子供以外の島の子供は違う園に飛ばされるみたいだ。
これは車斗氏の作戦なのか?それとも単なる馬鹿なのか?その意図はわからないまま俺たちは船に乗る。
「ねぇ、和楽、私たちこれからどうなるのかな?」
「わかんねぇ、でも俺はこの国を許さねぇ...!!!」
「私、どうなっても和楽についていくから!」
「あぁ、ありがとな。」
こいつは鷲尾 葉同い年の12歳で俺が島に行く前からの幼馴染でよく遊んでいた友達だ、とても頑張り屋で、俺は葉が努力してないところを見たことがない。
「オイラ怖いよ!このまま死ぬのはやだよ!」
「大丈夫、俺が殺させやしねぇ...」
「和楽にいちゃぁぁん!!」
「お、おい灸太、大きな声を出すな、反逆罪で殺されるかもしれねぇんだぞ、一緒にこの国を変えよう...!!」
「うん!」
こいつの名前は雀野 灸太まだ6歳と幼い上に弱気なものの、意外な作戦や考えを思いつくすごいやつだ、その発想力を活かしてくれよ....
「...ねぇ。」
「・・・」
「...ねぇ!」
「っっ!!染子!いつから!?」
「一緒に乗ったわよ、ほんと影薄いのどうにかしたいわ。」
「ああ、ごめんな....」
こいつの名前は鴉田 染子言っちゃ悪いがめっちゃ陰が薄い、後元からめちゃめちゃ目が良い。後10歳なのにすげえ大人っぽい考え方をする、その目の良さと考え方を活かして欲しいな....
「和楽、悔しいな...だがここで暴れてはやつらの思うツボだ、今は大人しくしなければやられる...!!」
「その通りだぜ幹太さん、やっぱ最年長は違うな。」
この人は白鳥 幹太14歳と子供達の中では最年長にあたる、更に成長期が終わって身長が170越えと俺たちの中では高い、力持ちなのでそれを活かして欲しい。
「和楽、アタイと幹太に任せてあんた達は大人しくしときなさい。」
「いや、俺たちも動かなければ何も始まらない。」
「危ないから言ってんでしょ。」
「危ないのはそっちも同じだし、琴美さん、声、震えてますよ。」
「...そうね....一緒に戦いましょ。」
この人は啄木鳥 琴美13歳で口調はこんな姉御肌だがすごくキレもので、頭の回転が速い、参謀になってくれるとこちらとしてはありがたいんだが、直接言ってもこの人は聞く人じゃねぇから遠回しに言って説得しないと....
「なぁ、和楽、イライラしてるから走りたい。」
「今走ったら死ぬぞ。」
「チッ...わかったよ。」
「おう、隼人、一緒にこの国を変えるぞ。」
「わかってるよ。」
こいつの名前は燕崎 隼人常に落ち着きがない、けどそのお陰でもあるのか足が速い、目立つタイプと思うだろうが普段は大人しいし、きちんと相談するタイプだから目立たない、ただこいつ口が悪いんだよなぁ、そこがネックだが今は気にしてる場合じゃないし、いいか。
「ねぇ和楽、シャット国の経済状況が算出できたよ。」
「うぐっ………泣いたら腹減ったよぉ、和楽、飯用意させて良い?」
「お前ら同時に話すな、何言ってるかわからん、てか経済状況を今見てる場合じゃないだろ、後、飯は多分支給されるから我慢するんだ。」
「「聞こえてんじゃん。」」
「だから同時に話すなって。」
こいつらは梟坂兄弟。
姉の調子と弟の給斗、
それぞれ11歳と9歳。
調子はネットサーフィンが趣味で、ハッキングが趣味、昔の俺のケータイも勝手に乗っ取った。
対して給斗はすごく大食いで、梟坂家のパイプを使って食料や情報を集めて来れるすげえやつ、なんせ一応跡取りだしな。
梟坂家は政治家を辞めた後も資産家として活躍していたので金に困ってはいなかった。
「貴様ら無駄話はやめろ。」
船に乗ってる黒服が拳銃を出して脅す。
「すみません、話はやめます。」
そう言ってそれ以降は何も話さなかった。
そして俺たちは船を降りてコスモス園と言うところへ行くことに....!!
次回!孤児院に到着した和楽たち!そんな和楽たちに立ちはだかる試練とは...!!