ま~だだよ
髪を乾かしてくれる
キミの手が
優しくて
ずっと
こうしていて欲しいなって
思っちゃう
「なんで笑顔?」
キミの質問に
ドキッとして
でも
ドライヤーの音で
聴こえないふり
あまりに
心地よかったから
うつらうつら
していたら──
「はい、乾いたよ」
ワタシはとっさに
キミの手をつかんで
「ま~だだよ」って──
キミは
ドライヤーを置いて
ワタシの
頭を撫でてくれる
「もういいかい?」
「ま~だだよ」
「もういいかい?」
「ま~だだよ」
「ま~だだよ」
「ま~だだよ」
ワタシが
眠るまで
キミの大きくて温かい手が
ワタシの頭を
なで続けてくれた──
「ま~だだよ」
二人はいったい、どうなっていくんでしょうね。