第一章 第12話 初めて魔法を使ってみた結果・・・ その2
◇ ◆ ◇
俺は、ポヨンをひっつかむとキュルンと自室へと戻った。
なんか・・・ポヨンルームには、居たくない気がしてな。
俺はベッドに大股開きでドッカと腰掛ける。
ポヨンは目の前で正座ね。
そして、ちょこんと正座するポヨンをビシッと指差し
「 お 前 ク ビ ! 」
「 何 言 う ポ ヨ ー ッ ! 」
顔に縦線入れてびっくりしてんじゃねぇ。
「あたりまえだっ! 戦いのさなかに気絶しやがって! 俺は死ぬとこだったんだぞ!」
「ハッ! そうポヨ!
シンタロ、ポッポーは倒したポヨ?
何か途中から記憶が無いポヨ?
ええと・・・確か・・・あれ?何をしようとしていたのか・・・思い出せないポヨ・・・。
何か・・・眠りの魔法なんかものともしない、強烈な精神魔法を食らった感じポヨ・・・。
高魔導師のフィアー系か、スタン系の上位魔法・・・」
俺 の ウ ◯ コ 、 ス ゲ ェ な !
ウン◯だけで敵に勝てるんじゃねぇ?
中世ヨーロッパの戦争でもウンコとか投げてたらしいしな。
やっぱり効くよね。汚物。
「シンタロはあの魔法、大丈夫だったポヨ?」
「俺は、平気だ。
あんな魔法、せいぜい顔をしかめるくらいだね」
まぁ、自分の出したものなんでね。
「すごいポヨ・・・ポヨンたちは人間に比べて魔法耐性が高いつもりだったポヨが・・・。
シンタロ、さすがポヨ。でも、ポッポーが魔法を使うなんて・・・。
で、サクッと勝ったポヨ?」
「 勝 て る か ぁ ――――― ッ ! 」
踏み潰す。
グキュッウ~と呻く。
「アホクソポヨンが!
俺の人生、ゲームオーバー寸前だったわ!
こちとらオートセーブな上にコンテニュー出来ねぇクソ仕様なんだぞ!」
そもそもコイツ、あの戦力でどうやって勝つと思ってんだ。
絶対無理だろ!
俺は、事の顛末を事細かに話す。
所々で踏んだり、投げたり捻ったりしながら・・・。
「・・・ってなわけでだなぁ、その漆黒の松田さんが助けに来なきゃ、死んでたわけだ、確実にな!
しかも、松田さんとこのパートナーが猫なんだよっ!
猫っ! 黒猫! しゃべるし!
ツンデレっぽいし、魔法みたいなの使えるんだよ!
ああ、いいなぁ! もう! もう! くっそ――――っ!
ひるがえって、なんでお前は、調理用耐熱シリコン素材のサラダボウルみたいなヤツなんだよ!?
モフモフしてないし!!
というわけで、結論としておまえを解雇したいと思います!」
「ま、待つポヨ!
解雇とか、そんな、できないポヨ! 前例がないポヨ!」
「切り開けよ! 前例主義なんかに負けんなよ! システムに支配されんなよ!
俺に認めてほしかったら、全力尽くして、解雇されてみろよ!」
「めちゃ前向きに、熱く、後ろ向きなこといってるポヨ!
そもそもポヨンが騎士導者をやめるってことは、シンタロが守護騎士をやめるってことだポヨ!
そうなったらシンタロは・・・」
俺は顔をしかめて舌打ちした。
つまりこいつを首にしても
「爆発四散ナムアミダブツか・・・クソが・・・。
おい、ならアレだ。
騎士は辞めねぇ。だがトレードだ!
あの黒しまパン女をキューティールナーにして俺をあの黒騎士にしろ!
右投手が不足している黒鎧騎士団に俺が入団する。
機動力が欲しいビキニ団にあの子を入団させればWin―Winだ!
それなら騎士の数は減らねぇだろ?
あの子がビキニ騎士やった方が良いって! 絶対観客の食いつき違うって!
休日のお父さんも球場に出向いてビール買いまくりだ。 どうだ?」
「だから無理ポヨ~。 魂の結合はそんな簡単なものじゃないポヨ。
たとえば、まぁ・・・んん・・・。
いや、やっぱり無理だし、意味ないことポヨ・・・ムギュ」
「おいおい、なんだよ? なんか方法あんのかよ?
言えよ? 隠すな? 死にたくなければ、な?」
ヒールのカカトを頭頂部にガツンと落として、秘匿した案件を喋らせる。
「言っても無駄ポヨ・・・ギャ」
二度目は眉間にカカト。
蔑む目を向け、アゴをしゃくる。言えよ、と。
世界のヒロイン・キューティールナーは、弱いものには強いぜ?
その3へつづくぜ?




