表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺がビキニアーマーでどうすんだ!?  作者: ダラリノコトダマ
86/247

第一章 第11話 試しに一戦交えてみた結果・・・ その6

◇ ◆ ◇



 状況を確認せよ!


 目の前にはグロい怪物。

 下がれば紫の境界線で場外死。

 仲間は早くも戦闘不能。



 さ ぁ ! ど う す る ?



 俺がポーチに入って、アイテム拾いに行く?


 いや、でも、その間に殴られたらポーチごと潰されて終わりそう。


 あと、ウンコまみれのアイテム触る自信ない。使い方も分からんし。



 頬を、首筋をやたらに冷たい汗が伝った。


 脳内を覗けば、レスラー共みんなで白旗振ってる。正座で。

 くそっ役に立たねぇ奴らだ。

 役に立ったことねぇけど!



 てことはアレ?

 また詰み?

 ここで死ぬ?


 イヤイヤ。

 相手の動きは遅い。


 クールガイ・灰谷真太郎には、策がある!

 聞け、役立たずな者ども(ポヨン&脳内レスラー)よ!



 まずは、一定距離を保ちつつ、逃げる。

 ひたすら逃げる。


 そして、この空間が解除される時間が来る。


 霧が消えて外の世界とこちらの世界が統合される。

 そうなれば、こっちの世界にポッポー出現。大変だ! 


 屋上もボコボコに破壊されている!

 コレは雨漏りも大変だ!(かなみの家が)



 だが、俺は逃げる!

 だって無理だもん。


 情けない?

 なめんな。

 あんなのと戦えないって。



 なら君、逆に訊くよ。


 両手に巨大ハンマー持ったゴリラと一緒の檻にいきなり閉じ込められました。

 そのゴリラ、「女は犯す。男は殺す。ウホ」とか言ってんの。


 しかも君は素手です。

 ハンマーがかすれば死にます。


 そして、そんな時、なぜかガラガラと檻の扉が開きました。

 →逃げる?

 →戦う?

 さぁ、どっち?



 な?戦うって選択肢はねぇんだよ。

 ゲームや漫画じゃねぇんだ。

 脳内覗いても、レスラー全員それで行こうって頷いてるよ。喝采だよ。


 確かにあのバケモノが現実世界で暴れたらヤバイとは思うよ?


 罪もない一般人に犠牲者は出したくないよ。俺だって。



 だ か ら 警 察 に 通 報 し ま す !



 バズーカっぽい物を持った大男が屋上で暴れてるって通報します!

 ヘリからSATに狙撃してもらいます。

 ファンタジー世界の魔物を警察に頼んで倒してもらうなんてセオリー無視?


 知 る か ボ ケ !



 お約束やセオリーとやらが俺の命を保証してくれるならいいけどな。

 そもそも出だしからそんなもんは破綻してるじゃねぇか。

 俺がヒロインな時点でプログラム、バグってんだよ。



 使えるものは全て使う。

 万全を期す。

 コレが俺のやり方だ!



 さぁ! 作戦実行!


 ・・・と言っても、最初はひたすら距離を保って時間が過ぎるの待つだけだけどな。



◇ ◆ ◇


 ・・・。

 ・・・・・。

 ・・・・・・・。

 すんません。

 舐めてました。


 なんか、大見得きって「万全を期す」とか「作戦実行!」とか言ってすみませんでした。


 しんどいです。

 多分15分ぐらい経ってますが、もうキツイです。



 定期的にアイツが床を殴るんで、あちこちボコボコの窪みだらけで、そこかしこに垂れてるヤツの体液もヌルヌル滑るし・・・。

 フィールドの足元非常に悪いです。

 穴と体液を上手いこと避けながら逃げ続けるのはなかなかの難易度です。


 『 穴 』 と 『 体 液 』 ってワードだけで反応するのやめてください。


 お前だ、エロマン。そんな場合じゃないから。



 あと、ポッポーのやつ、体力無尽蔵です。

 一定のペースで距離を詰めて殴りかかってきます。


 スピードは緩めに歩くぐらいなんだけど、速さ全然落ちないの。常に一定。



 逆にこっちはどんどん足場悪くなるし、息も上がってきて、なんなら常に7メートル距離とってたのが、5メートルになり、3メートルになり、慌てて走って7メートルに戻すも、リズムも崩れて、呼吸も乱れて・・・。また距離、詰められて。あかん。


 ブ ゥ ン !


 大ぶりのパンチが、バランスを崩して尻餅をついた俺の鼻先をかすめ、一瞬後にブワッと風圧が襲った。

 剣道の面の中はもう汗だくで、その風がヒヤッと涼しかった。



 慌てて立ち上がり背中を向けてダッシュ。

 凸凹に躓き、転びまろびつ、境界線ギリギリまで走る。

 呼吸は乱れてゼェゼェヒィハァ。


 振り返れば、やはり一定ペースでのそりのそりと近づいてきている。



 マジで少しは休めよ!

 インターバル取れよ!


 折れ曲がって胸の前に垂れている人の首がグラグラ揺れている。

 首の付根から生えているでかいハトの首も、体中から生えている中小のハトどもも、全部こっちを見ている。


 ボッボーという、ふつうのハトより野太い啼き声と、時折り「ごろ・・す・・・おとこ」という低い声。

 近づいてくる。



 その7につづいてくる。 





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ