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俺がビキニアーマーでどうすんだ!?  作者: ダラリノコトダマ
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第一章 第10話 ポヨン再び、な結果・・・ その2

◆ ◇ ◆ 


「はぁ。だる・・・」

 口の端から思わず漏れ出たそんな溜息交じり。

 そのままベッドに横臥し、マンガを読み始める。



 静か。


 パラリ、パラリとページをめくる音がやけに大きく感じる。

 さっきまでドタバタしてたから余計にな。


 しかし昔の漫画はすげーなー。

 やってることは野球なのに人が死にまくってるもんなぁ。

 実在の野球選手を登場キャラクターと戦わせて、こんなにめちゃくちゃにして文句とか出なかったのかなぁ・・・。


 というわけでアスト◯球団と、おお◯く振りかぶってを並べて鑑賞してみてください。

 同じスポーツしているとは到底思えない。

 地獄◯子園はまぁ置いといて?



 それにしても落ち着かない。

 ザワザワする。

 全然マンガの内容が頭に入ってこない。

 俺は二巻の半ばを過ぎたところで、漫画を置き、むっくりと起き上がる。


「どーしたもんかなぁ・・・」

 部屋の隅に投げ捨てられているポーチが目に入る。


 昨日から、色んなコトがありすぎだよ。マジで。

 現実離れしすぎている。

 でも、アニメじゃない。

 ホントのこ~とさ~♪なんだよな・・・。


 つーか、ポヨンどこ行ったんだよ。

 いろいろ聞きたいことがあるのに、肝心なときにいねぇよ。

 クソポヨンが。

 戻ってきたら制裁だ。


 ちなみにヤツがここに居ないのが、蹴り飛ばした自分のせいだということは重々分かっているが、悪いのはポヨンだと思っている。

 なぜなら俺は悪く無いからだ。消去法。



 とりあえず、本日、二度も変身した。

 敵?と戦うとかは、分けわからないからゴメンだし、アル・・ピ?・・えーと・・・その異世界なんてのは、ネットもシャワートイレもないと思うので絶対行かない。


 だいたいさ~、異世界って、もう既にいろんな奴らが活躍してると思うんだよね。

 勇者も魔王も鍵屋も武器屋も居酒屋でさえも、もう、こっちの世界の人がやってると思うんだよ。

 後追いでいまさら行ってもなぁ。

 しかもこんなコスで・・・。


 う ん !

 ハ ブ ら れ る わ !


 だから行かなーい。



 だが、変身に関しては、やむを得ずしなくてはならないような不測の事態が、なんだかんだであるかもしれない。


 能力の説明というか、取扱説明書が欲しいよなー。

 いろんな技の出し方とか、そもそもどんなスキルやアビリティがあるのかとか、PPPKでお手軽に空中コンボが繋がるとかね・・・。

 何もわからないのはとにかく困るね。



 ウ ン コ す る と き に パ ン ツ 脱 げ な い と か !

 ほ ん と 困 っ た か ら ね !




「試してみるか」

 俺はそう言って、ゆっくりと立ち上がる。

 なんとなく変身してみようと思う。

 そんでいろいろやってみよう。


 ヨガファイヤーって叫んだら口から火が出るかもしれんぞ?


 俺は、ケツの紋章に手を当て

「世界のヒロイン・・・あ」

 思いとどまった。


 服が無くなるよね。また。

 いくら格安で、さらに地味だのセンスがないだのと揶揄される様な服でも、これ以上無くなるのは痛い。

 あと、俺のオシャレ着(世間的には知らん)であるところのレプリカユニフォームは地味に高い。

 全裸で変身すれば・・・無料かな?


 俺は、とりあえずポイポイと服を脱ぎ捨てた。

 モザイクはなくてもダイジョウブ。

 なぜならカメラワークがいい感じに俺の机の上のペン立ての後ろからの角度で、なんだかウマ~イ具合にいろいろ隠れてるはずだから。


「よし、世界のヒロイン、キューティールナー、ルナリンクチャージ」

 気持ち小さいボソボソ声で言った。


 ・・・。

 ・・・。

 ・・・あれ? 反応しないんですけど?


「せ、世界のヒロイン! キューティールナー、ルナリンクチャージ!」

 さっきよりはそこそこ声を張ってみる。

 しかし、いわゆるひとつの、シ~ン・・・。


 あれ――――っ? なんでー?


 なんかちょっと恥ずかしくなってきた。

 アレですか?

 服着てないとだめですか?

 変身シーンで、毎度モザイクはめんどくさいですか?


 パンツだけならどうだ?

「世界のヒロイン! キューティールナー、ルナリンクチャージ!」

 ぱあっと、周りに光が舞い、俺の体が浮き上が(略)

 おや?・・・あっさり変身できました。


 とりあえずリアルで「パンツ溶けた」やっちゃった!



 結局なんか着てりゃいいのか。

 それとも局部を隠せばOKなのか?


 変身を解除した俺はパンツが溶けているのでやはり全裸である。

 次はよれよれの靴下を履いてみる。


「世界の(略)チャージ」

 ぱあっと周りに光が舞い(略)。

 ・・・はい、変身できた。


 どうやら丸出しでもOKらしいな。

 モザイク関係なさそうだ。


 布地が身体についてりゃいいのか?と思って全裸に首からタオル掛けて試してみたが、コレは変身できなかった。

 一応、何か「着ている」というのがトリガーらしい。


 魔法もいろいろ複雑だな。

 破綻バグの無いようにプログラムは作りこまれているのかな?

 デバッガーさん、ご苦労様。


 まぁ、『着衣状態であること』が変身条件なら、つまり風呂場で襲われたら俺はキューティールナーに変身できないわけだ・・・。


 てことはだよ?

 いや、俺はいいんだよ。別に。


 でもな、他の美少女騎士たちは・・・。

 お風呂で襲われたら、大ピンチなんじゃね? えへ。


 いつもは一蹴しちゃうような雑魚敵クラスにも抵抗できない・・・。


 気の強いあの子も、癒やし担当のあの子も、お姉さま系なあの子も、クール系のあの子も。

 ・・・変身できなければ、みんな、ただの女の子。


 戦隊物でいうところのトループどもは、日頃の恨みを晴らそうと、ここぞとばかりに美少女騎士たちに襲いかかり・・・力づくで・・・。


 おお、おぉぉまい、ごっど!


 すげぇ事になってきた!


 脳 内 が っ !


 バ カ レ ス ラ ー ど も 大 歓 喜 っ !



 ふふふ。

 これは伏線だ!

 俺は、無駄とも思える変身条件のシミュレートを重ねることによって、いつか来るかも知れない「お風呂回」で、ムフフになるフラグを立てました!


 同じ文章を何回も読むのはめんどくさいけど、自分の中で既読スキップしたので万事おk。


 皆の者、その日を刮目して待て。

 そしてこの俺に感謝せよ!


 後、どこかにいる神様、伏線の回収、絶対忘れんなよ? マジで!



 そんな俺は、全裸で首にタオル掛けて、ありえないほどニヤけていたけど気にしなーい。



 その3へつづくーう。


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