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俺がビキニアーマーでどうすんだ!?  作者: ダラリノコトダマ
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第一章 第9話 美少女たちがキャッキャウフフな結果・・・ その7

 ◇ ◆ ◇


 ぶっこ!

 ぶっこみ!

 ぶっこんで!


 特大級のやつぶっこんできた!


 窒素爆弾や!

 トゥールハンマーや!

 コロニー落としや!


 ていうかバラしてるやん!

 バラさないって言ったやん?

 秘密って言ったやん!


 その代わりのウナギだったろが!

 ナギちゃあああああん!


 しかもしてないんだよ!

 プロポーズは!



 かなみと瑠璃、同時に叫んだ後、絶句だよ!


 シーンとしてるよ!

 部屋の中!


 固まってるよ多分。

 ストーンかなみとストーン瑠璃だよ。


 ズズ・・・って誰かがお茶飲んでるよ。

 多分ナギちゃんだよ。


 なにシレッとしてんだよ?



 ギャァアアアッ!

 解きたい!

 誤解を解きたい!


 でもこの格好で飛び出たら、誤解を解くとかそういう次元じゃない!


 多分殺されるから死人に口なしできっと誤解も解けない!



 つーか、お前らこの短時間で、よくぞここまで俺にとってのネガティブな情報ポンポンと出てくるな。

 俺そんななのか?


 かなみ完全に無言じゃん。

 さっきまではいろいろ必死にフォローしてくれてたのにさぁ!



 クソぉおおお!


 勝手に俺の攻略ルート潰すなよぉぉぉぉぉおおおおおっ!

 


 涙が溢れ、床に崩れちたまま。


 もう、立ち上がる気力なんて・・・。



◆ ◇ ◆ 


 その時、けたたましくデジタル音が鳴り、静寂は破られた。


 ピピピピ♪

 ピロリロリロリン♪

 サァーチ、ァン、デストロォォォイ♪


 え?なに?なに?

 特に、最後のなに?


「メールだ。かなみ先輩と、ルゥも?」

「ん。そう。えーと・・・」


「お客ですね。指名ではないけど・・・どうします? 行きます?」少し面倒くさそうな瑠璃。


「いくいくー、新しいブーツ欲しいし~」なんかテンション高いナギちゃん。



 え?

 どこいくの?

 ブーツもらえるの?

 お金もらえるの?


「かなみさんはどうします?」


「えーと、わたしも、行こうかな?

 なーんか、モヤモヤするしっ!」


 なんかかなみ、イラついてる?



「あと、ナギ、その着信音、やめなよ・・・」

「なんで? あ、『ケンテキ、ヒッサァツ!』の方が良かった?」

「・・・どっちもどっち。

 じゃ、いこっか。

 にぃにとかホントどうでもいいや。

 まことさん待たせたら悪いし・・・」


 え?

 なになに?

 ボバーンのマコ姉からのメール?

 指名?

 お客さんてなに?


 え?

 マジでなんなの?

 さっきの話と関係有るの?


 ていうか俺はどうでもいいんだ!?


 ゴソゴソと荷物をまとめはじめる音がする。

 そんな急に出かけるの?


 わけがわからん。

 あ、マコ姉とお茶会?


「あ、ちょっと待って。わたし、着替え持っていかなきゃ」とかなみ。


 んん?

 なんでお茶会に着替え?

 心の隅に、イヤな感じが少しこびりつく。


 つーか、俺の話題は、あんな印象最悪のところでブチ切りですか? 勘弁して?



「むふ!着替え、さっきのエロ下着ですか?」

「ちがう!フツーの!

 あと、エロ下着って言わないで? 言うほどじゃないでしょ?」

「かなみ先輩が着れば、スポブラにスパッツでも充分エロいです」


 た し か に !


 いや、そうじゃなくて・・・何しにどこ行くんだ?

 つーかナギちゃん、今すぐに誤解を解いて?

 このままだと最悪な俺で固定されてしまうよ。

 お願い。君のせいなんやで?


「あ、にぃにの荷物、どうします?

 置きっぱなしでいいですか?

 捨てます?」


 なんで捨てんだよ?

 あれ、なんか瑠璃もすごく機嫌悪い?


「部屋に戻しておいたほうがいいよっ! これ絶対!」とナギちゃん。

 あ、それ、まじで助かりまーす。

 ナギちゃんグッジョブ。ありがとー。

 ・・・あとで、いくらか請求されるんだろうか。


「絶対? え? なんで?」と聞き返す瑠璃。

 いや、だってお前らがいなくなった後、俺が帰ったら朱野家の玄関の鍵開けっぱになっちゃうじゃん?

 まぁ、誰もいないこの部屋でかなみの生活パフュームを充分堪能できるってのはいいんだけど、家主不在でそれやると、完全に犯罪だからね。

 法とか条例とかにガッツリ抵触する感じのリアル犯罪者ですよ。それはまずい。

 あと、俺、家の鍵持ってないからこのまま行かれると家入れない。


「な~んでも。

 ほら、置きっぱなしだとニーニくんの荷物の匂いが、かなみ先輩の部屋についちゃうでしょ?

 高級ワインに一滴でも泥水入れたら、それはもう泥水だからね」


 俺 は 汚 物 で す か ?

 中学生にプロポーズするようなロリはもはや汚物ですか?


「ま、一応、戻しておこうか?

 シンの財布とかあるし。一応!」


 あれ? かなみもやっぱり・・・雰囲気悪い?


「はい、ニーニくんのポーチもちゃんと戻そう」

 俺のイメージもちゃんと戻して? マジで。


「これホントに、にぃにのなのかな・・・別にホンっトにどーでもいいけど」

 瑠璃の刺が・・・トゲトゲしい。


 そんなやりとりがなされ、俺を含む俺の荷物は、無事にマイルームに搬送された。

 なんか・・・さっきより乱暴に扱われているような気がする。

 ベッドの上に放り投げられたし。


「ニーニくんの部屋、模様替えしたんだね、前来たのいつだっけ・・・」

「うわ、同じ選手のポスターが三枚も貼ってある・・・例のパスワードの?」

「そうです」なんてやりとり。


 フフフ。

 妹以外の年頃の女の子を二人も部屋に招き入れてしまった。


 いや、想像していたシチュエーションとだいぶ違う感じだけども。

 だいぶ失敗した感じだけども。


 投げ捨てられたポーチの画面には俺の部屋の天井が映っている。

 リモコンをグイグイ押してカメラをスクロールし、部屋を見回す。


 カメラがかなみたちの姿をとらえた時、彼女らは丁度部屋を出て行ったところだった。



◆ ◇ ◆ 


 美少女たちがキャッキャウフフな結果・・・悶絶させられて、裏切られました。


 そして、なんかモヤモヤする。

 どこ行くのさ。まじで。



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