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俺がビキニアーマーでどうすんだ!?  作者: ダラリノコトダマ
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第一章 第5話 謎の電話に出た結果・・・ その4

◇ ◆ ◇


「あ~あ、あほくさ」

 俺は完全に冷静になった。

 オバケ?

 幽霊?

 何いってんだ。馬鹿な話だ。

 そんなものがあるわけないじゃないか。

 さっきも同じこと思ったけどさ!


 ドスンって音は、重いものがバルコニーに落ちた音。

 てことは、かなみのお母さんが上のバルコニーからなんか落としちゃったってのが普通の考え方だろ、常識的に考えて。

 まぁ、洗濯ものの入ったカゴってのが妥当なとこだ。

 今頃、「ああ、どうしよう、灰谷さんちは今の時間はお留守なのに~っ」て困ってるはずさ。

 全く、バカバカしいぜ。

 何を右往左往してんだ俺は。

 冷静さを失っている時の思考ってのは全くクソだな。


 俺は、中段構えを解いたバットの先で床をゴンと突き、頭をポリポリ掻いた。

 なんか、いろいろどうでも良くなってきた。

 とりあえず、何が落ちてきたのかだけ確認しとくか。


 もし洗濯カゴだったら、かなみの下着を・・・○○○っ!


 いや、ウソです。

 しません。

 いやほんとに。

 そんなすぐバレるようなことはしないよ。


 や る な ら 完 全 犯 罪 だ か ら っ !


 今はせいぜいじっくり観察するくらいだよ!

 それだけでしばらくはもうヘヴン・・・。

 充分です。ごちそうさまです。


 んで、確認したら、今日はもうひきこもろう。

 疲れた。

 だらだら部屋でゲーム&マンガ&ネットで一日終わろう。

 いかがわしいヘブンは・・・まぁそれに含むかもしれんが。

 なんか落ち着いたらちょっとお腹もすいてきたな。

 そういえばいつもならもう早弁してる時間かもな。

 確か冷凍庫にピラフがあった気がする。後でチンして食べよう。


 そんなことを考えながら、俺は瑠璃の部屋のドアを無造作に開けた。

 ああ、そういえばこの穴どうしよう?

 これやばいよね。

 にしても、ポヨンが当たったくらいでなんでこんな大穴が・・・。

 え~と、多分、変身状態で蹴ったからだよなぁ?

 やっぱお約束としてパワーは上がったりとかしたんだろうな。

 フツウの高校生にこんな所業は無理だもん。

 っていうか、瑠璃になんて言い訳すればいいんだ?


 お前の、残念な兄は、美少女騎士になり、異能の力を手にしてしまいました。

 怒りのあまりゴムボールを蹴っ飛ばしたらギャルギャル回転してドアを削り、ほぼ円形の穴が開きました。

 ジャイロ直伝の黄金の回転が力を増幅させました。

 破片は木っ端微塵に散らばったので修復は無理そうです。

 ドア一枚いくらですか?

 3万までなら弁償する意志があります許してください。っていう?


 朝、ペガサス座でスベった時の比じゃないくらいに冷たい視線が来そう。全く信じてもらえない上に、「・・・ハァ、嘘つくならもう少しマシな嘘ついてよ。

 美少女?そもそもシュバリエってなに?

 前からにぃにのことは変態だと思っていたけど、ホント妄想の段階で既に救いようがないくらいの特殊な変態さんなんだね?

 お願いだからもう視線とか合わせないでくれるかな・・・」とか言われそう!


 ちょっとゾクゾクする?

 ゾクゾクするかもって思った君は、少なくとも俺と同程度には変態だよ?

 でも安心して?

 仲間は多分いっぱいいるから。


 などと、瑠璃に妄言を問責されて悶絶する妄想をしながら、

「どれどれ? 何が落ちてきたのかね? 下着かね?」

 シャッとカーテンを開け、窓の外を見た。


 ・・・え?


 俺は、その場でガバっと床に伏せた。

 ちょっと待って?

 ちょまて?

 おちつけ。

 おちつけ俺。

 見間違いだ。

 気のせいだ。

 もしくは俺の脳内の残像だ。

 確認だ。

 確認するんだ。


 俺は、息を殺して窓の下の壁際に、潜む。

 大丈夫だ。

 多分、シーツが揺れていたんだ。

 こんなに晴れているんだ。

 マイ・マザーだってシーツを洗いたくなるはずさ。


 壁に背中をつけながら、徐々に体を起こす。

 先ほどと違い、カーテンとの隙間からそ~っとバルコニーを見る。

 見えたのは、やはり、先ほどと同じ。


 白いコート(マント?)を着た、髪の長い女の後ろ姿・・・。

 

 裸 足 で・・・バルコニーに立っている。


 見間違いじゃない。じゃない。

 左肩に、フランス人形みたいな人形を乗せて・・・その人形と・・・え?喋ってる?


 これ、あれですか? 

 あれですね。

 あれじゃん。


 メ リ ー さ ん じゃぁぁぁぁああああああぁぁぁああぁぁあぁぁんんん!



 その5につづくっ!

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