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俺がビキニアーマーでどうすんだ!?  作者: ダラリノコトダマ
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第一章 第3話 美少女騎士キューティールナーになった結果・・・その9

分割作業中

◇ ◆ ◇


 えーと、急速に萎えて、頭が冷静になった。

 灰谷クールガイ真太郎です、よろしく。


 なんだっけ。


 ああそうだ。

 とりあえず契約を完了しないといけないから、ま、どーでもいいけど変身すっか。


 当初の目的一瞬忘れてたよ。


 早くこいつから俺に対する生殺与奪の権利を剥奪しねぇと。

 そんでさっきバカにした復讐をしねぇと。


「うぃーす、はーい。じゃぁ、まぁ、とりあえず変身するわぁ・・・」


「き、急になにポヨ? その、気の進まないメンバーにカラオケ誘われた時みたいなテンション・・・」


「はぁ、べつに? なんでもないデスヨぉ。

 ま、世界を救うヤル気に溢れまくってるから、そりゃあ、テンションも低くなりますよ・・・」


「えー。ふつう逆ポヨ・・・」


「うるせぇな。夢も希望もねぇんだよぉ・・・。お風呂も」


「なにがあったか、急にスゴイやさぐれてるポヨ。・・・おふろ?

 ・・・ま、いいポヨ。

 じゃぁ、まず、紋章に触れるポヨ・・・。

 それで、さっきの解説動画にあったセリフを・・・」


 ポヨンのレクチャーを無気力に聞く俺。

 妄想のぬか喜びでも、こんなに悲しいんだな。



 宝くじあたった――――――っ!

 おおおマジかマジか!

 何買おう!

 何しよう!

 ヤバイヤバイヤバイ!

 とりあえず三百万だけ下ろして欲しかったもの全部買おう!ッて思ったら去年の宝くじだったとか、そういう感じ。


 あぁ、今想像しただけで凹む。

 はぁ、なんとかならんかね?去年の宝くじ。

 ん? ・・・あれ?ほんとに、なんとか、ならないかな? かな?



 うん。

 ちょっと待て、灰谷クールガイ真太郎。

 まだ、他の美少女騎士メンバーとイチャイチャする機会が完全にないとも限らんぞ?

 ちょっと工程は増えるが・・・。


 例えば、俺は普段は他のメンバーとともに行動せず、男である素顔は知られないまま、彼女たちがピンチの時に美少女騎士に変身してから颯爽と現れ、みんなを助け、無言で去っていくという、いわゆる黒紫系お助けキャラポジションをやるとしよう。


 何度も助けるうちに、他のメンバーは俺のことが気になるだろう。

 そこでまず、美しく、謎めいていて、しかも強い、憧れのお姉さま騎士になろう。


 そして頃合いを見計らい、戦いの後、変身を解かずに、 百 合 プ レ イ に持ち込めばどうだ!

 そして、俺の、童貞の妄想力により生み出されたエロエロな四十八の必殺技で、健全な美少女メンバーを完全にメロメロにしてだな、もはや身も心も離れられないようになってから、「実は私には秘密があるの・・・」的に本性を表せば・・・。


 いや、だめか。百合プレイに馴染んでからだと、男に拒否反応が出るかもしれん。

 お、そうだ。いい考えが浮かびました!

 顔の右上に、ピコーンと電球が光りましたよ。しかもLED!


 ズバリ!『 男 に 変 身 で き る お 姉 さ ま キ ャ ラ 』で決まりだコレ!



 チョメチョメの時には時に男に変身!

 コトが済んだら、美少女に変身して即撤退!

 徐々に抵抗感を無くしていって、頃合いを見計らって×××!


 コレで勝つる!


 ははは! やった! いろいろ夢物語の始まりだ!

 そしていろいろ卒業して経験を積んだ俺なら、臆することなくかなみと〇〇で××!


 パーフェクトプラン!



 めんどくさいからとりあえず騎士契約したら、そのままコイツを大空へぶん投げて任務を放棄しようと思っていたけど、そんなドリーミングがあるなら、なんかちょっとやってもいい!


「うん! よし! ポヨン! やるぞーっ!」

「また、いきなり顔が歪んだと思ったら、急にテンションがマックス・・・マジで気味が悪いポヨ」


「なーに言ってんだ!

 世界を救うヤル気に溢れまくってるから、そりゃあ、テンションも高くなりますよ!」

「えー・・・さっきと言ってることが・・・」


「うるさいなっ! 夢と希望に満ち溢れてんだよ! やるぞ!

 あ! 変身するとこちゃんと確認したいから、もっかい瑠璃の部屋行くぞ!」

「わ、分かったポヨ・・・」

 足取り軽く、先ほどチョッピリ痴態を晒した妹の部屋に再突入。



 お邪魔しまーすう!


 そして妹の姿見の前に仁王立ちに陣取り、

「で? どうやるんだっけ! 俺あんな踊りできないぞ?

 俺にできるのは仮面ライダーシリーズくらいまでだな!

 大体、女子向けアニメの変身シーンって長くね?

 変身だけで尺、取り過ぎじゃね? あぁ、それが目的かー、あははー」


「昨日とまるで別人ポヨ・・・。

 えっと、変身は、昔はみんな振りつけ覚えて踊ってたけど、今は魔法でオートポヨ。

 紋章に触れば、後は自動で体が動くポヨ。

 あ、セリフだけは自分で言ってドウゾポヨ」


「オートかよ! 便利な時代だな!

 イッツオートマジック!そばにいるだけで!だな!」


「・・・だよ。ポヨ」

 もう反応すらしてくれなくなった!

 コイツぅー! 冷たいやつだ!


「あ! ちょっと待って!

 コスチュームってアレンジ効くんだよな?

 いくらなんでもあの格好は抵抗あるから(男に変身して色々するときのことを考えて)、男でも女でも兼用で耐えうるデザインにしたい!

 できれば正統派ファンタジーな鎧とかモンハンに出てきそうなカッコイイやつにしたい!

 どうすればイイ?」


「それは、最初の変身中にこんな風にしたいってイメージを持ちながら変身すればいいポヨ」


「なるほどオーケー、簡単だな!

 よっし! 気を取り直して・・・いくぞっ?」


「・・・あ、はい。

 ま、いつでもオーケーポヨ」

 ・・・なんていうか、お前が引くなよ・・・。

 ちょっと悲しくなるじゃねぇか。



 その10に続くじゃねぇか。

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