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プロローグ......地図。
ふと、何処に行こうか
何処へ行けば良いのかか、分からなくなる。
頭の中でのイメージが
急にぼやけて、はっきりしなくなってしまう。
そんなもの、誰に問うことなど出来やしない。
行き先なんて、自分しか知らないものだから。
とりあえず歩こうとするけれど
なんだかぼんやりと曖昧な感じがして。
ああ、そうだった
地図がなけりゃあ歩けるはずがない。
それならば、と目の前の道を見る。
自分で作ればいいじゃないかって。
不意に、世界が明るく
元通りに、鮮明になってゆく。
簡単なことだったろう
アイデンティティを中心に置くだけだから。
それさえも見つからなきゃ
思い出せばいいのだろう。
今まで何を頼りに
何に支えられて此処まで来たのかを。
そうすれば、ほら
白い地図に色が浮かんでくる。