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バーチャル•ライフ  作者: キース・ノーヴァイス
3/3

土の国アースドール旧国

「今回は疲れたね〜」

「そうだね、でもこの国は豊かでとてもゆっくりしてられそうだよ、しかも温泉もあるらしいし」

「まじかよ!、ってことはうまい食べ物もあるだろうな」

「相変わらず食物にしか興味無いのね」

「いや、それ意外にも興味あるよ、あるからね?あるから!」


星の光がうまい具合に川を反射し、綺麗な天の川ができている。


夜空を見上げるとまるで俺たちを歓迎するかのように星が笑っていた。まだ夏ではないのに、星達がキラキラ輝いているのが見える。


どうやらここは土の国アースドールらしい



静かで豊かなこの国は発展がとても進んでいる。さっきの騒ぎがまるで無かったかのように掻き消される。


草むらでは、虫たちの音が合唱をしているかのように綺麗に鳴いている。


遠くの方では狼の雄叫びが聞こえ、何か切なく感じがするが、とても心が癒されてとても良い。この国アースドールには癒しスポットがたくさんあり、かなりの人達がここに集まるのだという。


疲れたときにはここにくると良い。日本みたいに、温泉もあるし、お寺もある。かなり古い国のようだが、歴史もたくさんあり自慢ができる国だ。


「はぁ…疲れたね」


俺は、少し苔が生えてる石の上に座りながら言った。こうしてうまく逃げれたわけだが…


「なんか、災難続きで疲れたよ」


柊花は、疲れた声でそういった。確かに色々とあって疲れた。


「もう少しここで休んで行こう」


日にち的にはまだ2日しか経っていないがとても長く感じる。この世界にも時計というものがあるが、時差が違う。それに、時計の周り方が反時計回りなのだ。


「ここの国は、のどかだね」


虫の音と川の流れ、全ては自然からしか音が聞こえない。全く人の気配がない。


ここな国にはドワーフたちがいて、普段は鉱山にいる。だから静かなのかもしれない。


一応人間もいるみたいだが、この国の人口の3分の1が人間。かなり少ない。


それでも国のなかでは一番発展して、とても豊かで歴史あり国であり、かつてはあの有名な神たちが集まる場所でもある。国の中央には世界全体を守る三つの守護神キースとスーフィアとギーラの像もある。


この国には教会があり、毎日この3体の守護神に生贄を捧げ、祭っているとされている。

そういう文化は地球とかなり似ていて、一番地球に近い国かもしれない。


それに、ここの国には武器屋と鍛冶屋が盛んで、毎年武器コンテスト的なものも開かれ、優勝すると命聖草の実を貰える。


命聖草の実はHPとMPを完全回復、状態異常も全て回復し老いた者が食べると若さを蘇らせるというとても貴重な品。


命聖草の実は各国に木があるが、元はこの宇宙全体を支える中心の国命の国という所で手に入る。


しかし、最近は悪魔達が暴れだし占領され、命聖草の実はかなり貴重なものとなった。


元々この国ができた理由は、悪魔達が原因。

この第1の宇宙は、時が閉ざされて一生動かせなくしていたが、悪魔達により、全てが動き始めてしまった。


そして、宇宙は膨張し始め、光の速さでも追いつけない程の速さで動き始めている。


今は第13の宇宙、私たちが住む世界までに、宇宙が広がっている。


もし、私たちが悪魔討伐をしたらどうなるのだろうか?宇宙全機能を停止し、また昔のような宇宙に戻るのだろうか?答えはこの小説の最後にのっている…




〜次の日〜


あれからどのくらいの時間が経っただろうか、気がついたら自分はいつの間にか寝ていた。辺りを見渡すとまだ、星達がキラキラ光り輝いている。


しばらく星を眺めていたが、隣に寝ていた柊花が起きたようだ。


「おはよう、いつの間にか眠ってたようだね」

まあ、あんなに疲労があったからな、昨日は災難続きだったしな。


「まだ2人は寝てるようだね、ちょっと川の所行ってくる」


柊花は服が汚れてしまったので川の方へ服を洗いに行った。まだ星空がみえるが今の時間は5時、もうそろ朝になる。


しかし、石の上で寝たせいか背中が痛い。俺も川に行って服を洗いに行こうかな。


ここの川は、水の都アクアリウス程綺麗な水ではないが、そのままでも飲める水。川の方へ移動すると、サラサラと川の流れの音が聞こえる。自然的でかなり癒される音だが、あまりゆっくりはしてられない。


今日の9時までにはギルドに行かないといけない。ここらへんは魔物なのどはあまりいなく、変わりに馬や鹿などが安心して、暮らしている。ここは地球と似ている。


服を洗い終わった柊花はなにやら、本を開いて勉強をしてるようだ。偉いな、しかしこの世界にきて勉強はちょっと…現実でもあまり勉強はしてないけど。


そう思いながら、服を洗う。本当に静かだな、何もないわけではないが、今までいった国の中では一番静かだ。静寂に包まれる中俺らはいる。寂しい気もするが、多分この時間だからなのだろう。


俺は再び星空を眺める。遠くで青く光っている星があるが、あれはアクアリウス帝国、そのその左には燃え尽くすインフィニティ帝国が見える。お姉さんは無事なのだろうか。おそらく今は精霊たちと戦っているのだろう。


そういえば、この国に教会がある。あとでそこにいって神様たちに無事もどってこれるようにお祈りをしよう。


そういった瞬間、空に海の色より美しい鳥が飛んでいった。


「ま、まさか、あれは幸せを…」


口がうまく動けなかった。が、あれは多分幸せを呼ぶ鳥、スピリチュアルバードかもしれない。それと同時に、流星群が飛んでいくのが見えた。


きっといいことがあるのだろう。俺は何故か手と手を合わせ祈りポーズをしていた。



〜7時〜


辺りがだんだん明るくなった頃に、今まで鳴いていた虫たちの音は消え、小鳥の囀りがたくさん聞こえる。北の方では、鹿たちがスキップをしながら楽しそうに走っている。


自然はいつみても飽きない。色様々な花が咲き、ミツバチは蜜を探しに行っている。この世界では自然を愛する者がたくさんいて、とても空気が良い。


「おーい、もうそろ出発するぞー」


準備を終えた俺たちは、ギルドに向かうため、南の方角へと移動する。


自然をみながら、移動ができるのはとても心地が良い、俺たちは、災難ばっかで疲労がたまっているが、自然を眺めると、癒され今までの事を全て忘れそうな気がする。


この自然を悪魔たちがみたらどうなるのだろうか、もしかしたら、自然に見惚れて、今までやっていた悪行とかも全て心ごと綺麗に洗い流せる気がしてきた。


そういう事を思ってると、どうやらギルドに着いたようだ。


三階建てのギルド、屋根には風見鶏が飾られており、ちゃんと食事場所、風呂場、宿、全てが揃っている。


中に入ろうと扉を開けようとすると、自動ドアのように扉は、開いた。なかなか近代的な感じもしている。


「いらっしゃいませー、火の都から来た人達ですか?」


カウンターのお姉さんは明るく出迎えてくれた。


「はい、そうです、でもまだあの国に人が残っています」


そうだ、ギルドのカウンターのお姉さんが待っている。早く助けなければ行けないんだが


「それは、やばいですね、でももう助からないと思います。あの国はもうそろ爆発をするので…」


え、なんだって、爆発?!


「ば、爆発ですか?」


どういうことだ、星自体が爆発するのか?いや、多分違う


「はい、今爆弾を積んだ鳥が火の国に行きましたが」


それはやばい、まだギルドのお姉さんが残っているのに、何とかして、助けないと


「テレポートを使いましょう。まだ待ち合うはず」


「テレポートはもう使えません。あの国は爆発させるので、テレポート機能は全て停止させていただきます」


なんてことだ、まだあの国には残っている人達がいるのに。


なんか方法は、ないかと思ったが


「あ、そうだ、いいことを思いついた。今から教会へ行くぞ」


教会へ行く理由は、この土の国には神様たちが祭られている。その神様たちに頼みに行くのだ。


「わかったわ、じゃあ今すぐにでも教会に行きましょう」


こうして、教会へと行くことになった。



〜アースフレイズ教会〜


で、着いたんだが、今日はどうやら聖霊の祭りだそうだ、日本とかで言えば死者のミサ


人がたくさんいるが、俺らは1番前の席に座ることにした。


「ねぇ、あれって守護神の像じゃない?」


十字架の隣に2体の竜が飛んでいるような形になっている。しかし、もう1体の守護神はどこを探してもいない。信者の人に聞いてみると


「なぜ、像が1体足りないって?そりゃぁ、世界を飛び回っているからだよ、正式な像は命の国にあるさ」


命の国ギルラリティーライフ真帝国という国に像はあるらしいが、今は悪魔達に占領され行方が不明となっている。


元々この世界には神々たちしかいない宇宙だったが、いつの間にか、悪魔達が住み着いた。悪魔達がでた、原因はおそらく天使が堕天し悪魔が生まれたとされる。


悪魔は凶暴な性格をしており、神、動物、人を襲うという危ない一面を持っている。もちろんいい悪魔もいる。


「では、これより、聖霊の祭りを始める。まずはここに生贄を捧げ、神にご挨拶せよ」


すると、兵士たちがデカイ鋼色した頑丈な檻が運ばれてきた。なかには聖なる人間が入っているとされる。


「みなのもの、神たちにご挨拶をする。神に恥を欠かせぬよう、しっかりと祈れ」


そういって、兵士たちが運んできた檻を開ける。なかには10代くらいの女の子が裸体姿で現れた。


「これより、生贄を神に捧げたいと思う、みなのものは神の名前を呼べ、救え、」


信者みんなが、顔を下げ、それぞれ神の名前を呼ぶ。


裸体姿となった女の子は十字架に掛かられ、兵士たちは槍を持って、いつでも大丈夫のように準備をしていた。


女の子がかわいそうに感じるが実は聖なる女の子として生まれたものは生贄に使われるという。一般の人達とは違い、特別な人だけが生贄へと捧げられる。


「では、始める、神よ、我はここに立ち、今正式に式をあげている。今日は大事な日、生贄を捧げ新たなる者を生みだすのだ。」


そして、兵士たちは女の子の心臓に槍を刺した。かなりの血が噴き出し辺りは、赤く染まるが信者たちはそれを気にしなく早く式が終わらないかと、ハラハラして待っている。


この祭りが終われば神はここに来て、我らを救いにきてくれる。これは毎年同じ祭りをしているが今回は特別、そう、俺らは勇者、勇者がこの世界に来たという記念の祭りをやるらしい。


俺らは出席しなければならない。




1時間経ったところで、ようやく聖霊の祭りが終わった。今度は俺らの番だ。


俺らはステージの上に登りそこで祝いられる。勇者がこの地にきた記念として。


「勇者様、あなたたちはこれから悪魔達を倒しに行きます。ですがまだレベルが足りないようです。しばらくここでレベルを上げたらどうしょうか?」


確かに今まで災難続けだったからゆっくり休みたい気もするが、そんなにのんびりしてて大丈夫なのだろうか。今は闇の国に結界を張ってるから大丈夫らしいがいつその結界が破かれるかわからない。


だが、今日は聖霊の日、神達がこの地に降りる日だ、今結界を破かれても大丈夫だが、その後が危ない。


「では、勇者様にかんぱーい」


カツンと、コップの音がし、みなが一斉に酒を飲む。


「やっぱ酒はうめぇな!」


因幡はすっかりおじさんみたいな気分になっている。俺は酒は嫌いなんで、飲まない。代わりにコーラに似た炭酸ジュースを飲む。やっぱ飲み物っていったらコーラに限るな。コーラよりうまいものはない。


「おい、酒をもってこいぃぉぁ〜…ヒッ」


ダメだ、完璧に酔ってる。酔いを覚まそうと水をぶっかけるが意味ない。周りの人達はシャコーダンスをやったりと、色々と賑わっている。


「あなたも酒を飲みなさい」


信者の代表にそう言われたが、酒は嫌いだ。

まず、苦い匂いがしている。こっちの酒はそんなに苦味がなくて、ワインみたいな感じらしいが。


「じ、じゃあ少し飲みます」


せっかく祝ってくれるんだから飲むしかないよな、信者がコップに酒を注ぐ。そのこういに何気無くみていた俺。


いや、こうしている場合じゃないな。教会へ行く理由はカウンターのお姉さんを助けるため。今は、祝っている場合ではない…



〜お姉さん視点〜


「はぁはぁ…」


どうすればこの精霊たちを静めることができるしら。精霊たちは、今悪魔たちに操られている。だが、退治するわけにもいかないわ。


「星の神聖竜スターオブホーリーネスドラゴン


そう唱えた瞬間、辺り一面に竜巻ができ、竜が現れた。精霊たちをなぎ払っていく。


精霊たちには申し訳ないけどこうするしかない。


精霊たちは唸り声を上げて気絶する。


精霊というのは魔法などでは死なない魔法防御耐性をもってるが魔法には階級があり、神級の魔法をうったからそれに耐えきれなかったのであろう。








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