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ガルシア大陸戦記  作者: シグレイン
狂戦士レヴァンの誕生
34/107

狂戦士レヴァンの誕生 #3-4

週末に二話投稿するのを目標に頑張ります。

学校がだいぶ忙しくなってきたので、授業中に寝ないように頑張らなくては。

 皇帝ダグラスに対してあそこまで言い切ったのだから、アムランは本気であったのは疑うまでもない。古参の者も新参者も構わず無能な者は全員排除した彼は、いつしか鬼将軍の異名をとるようになっていた。ちなみに、彼に逆らった者たちは、かならず最も厳しい戦場に送り出されるという運命をたどっている。

 だが、さすがにこれはやり過ぎではないか、という声がちらほらと聞こえるようになり、ついにカルランが皇帝の前に呼び出されることとなったのであった。

 

 さて。大分話が逸れてしまったが、今はダグラスとカルランの会話であった。

 ……カルランの言葉をさえぎるように、パチンと両手を打ち合わせたダグラスは、

「はい、そこまで。理由しか僕は聞いてないんだから、君はそれだけを答えてくれれば良いんだ。以後、余計な事は慎むように。でもって、僕は自分で言うのもなんだけど、寛大だからね、カルランには、三つの選択肢を与えようと思うんだ」

 実に柔らかく穏やかなその声は優しさに包まれているようにも感じられた。しかし、声色はそうでも言葉は残酷で、しかもその顔は悪魔のような微笑を(たた)え始める。

「一つ、僕からの逃亡。まあ、出来るとは思わないけど。僕には優秀な部下がいるからね。二つ、僕に斬られる。これが、一番楽かな。なんたって処刑だからね。ただ、不敬座にこれはやり過ぎかな。でもって三つ、贖罪(しょくざい)する。どれが良いかな?」

 ダグラス王の言っている事は実に恐ろしく、カルランは思わずブルッと身震いしてしまった。が、終始ダグラスは笑顔であったから、本気で睨みつけられたりするよりは大分恐怖は軽減されていたに違いない。とはいえ、たとえ軽減された恐怖といってもその力は絶大である。正気をかろうじてでも保っていたカルランは、称賛に値するだろう。

 声が裏返りそうなのをなんとか抑えて、カルランは答える。

「へ、陛下が贖罪の機会を下さるのなら、是非!」

「良くぞ言った」

 とカルランの返事に満足し、今度は天使のような満面の笑みを浮かべたダグラスは、

「僕は嬉しいよ。そんな簡単に優秀な人材を手放したくはないからね。じやあ、一つ課題を出すとしよう。カルランは優秀だからね。これくらいは出来るだろうと期待しているよ」

 そう言って、ダグラスは次のような課題を出した。

「我が国が関与していることを悟らせずに、ファドゥーツとエリンの同盟関係を断て。知ってのとおり、二国は友好関係にある。これだとファドゥーツを攻めればエリンが助け、エリンが攻められればファドゥーツが助けてしまい、攻めにくい。まるで大蛇が、頭を攻めると尾が反撃し、尾を攻めると頭が逆襲する、みたいな感じでね。面倒くさいんだよ」

「陛下、お言葉ですが、直接国境を接していないのになぜエリンとファドゥーツを気にする必要が?」

「それは君が知ることじゃないよ、カルラン」

「つまらぬことをお訊きしました」

「別に気にしなくてもいいよ。僕は何とも思っていないからね。それじゃあ、詳細はミリア宰相に訊いといてね。彼にすべて説明済みだからね」

「はい」

 カルランがそう答えると、王の周りにいた家臣たちは安堵の息をついた。国民の間の中で絶大な人気を持つカルランが、愚息の暴挙でこうなったのだ。彼の死を望む輩はこの場にはいなかった。



荒削りの文章ですが、そこは広い心で。

いずれ、きちんと改稿版を出したいと思います。

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