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第8話 シモンズの懺悔。

私は愛しただけです。一人の男を。


金髪に美しい青い目をした、あの人を。


神様、聞いていらっしゃいますか?


あの方に…もう求めるな、と言われました。


この次の人生で、私は何を愛すればよろしいでしょう?


ああ、すみません、そうでしたね。



この世界には、転生も輪廻も無いのでしたね。






あれから何年たったでしょうか。


私はあの方が亡くなってもなお、こうして生きていることを不思議に思うことがあります。



先日、国王陛下に御子がお生まれになりました。


祝福に訪ねた私の前に、双子の御子がいらっしゃいました。


御一方は金髪に青い瞳。


もう一方は赤毛にルビーのような瞳。



お二人の祝福をいたしました。














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