表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

第2話 告解。

「私は間もなく死ぬだろう。その前にお前に告解を。」


「大司教…」


伏せっていたことは知っていた。大きな集会にも姿を現さなかった。

お見舞いに伺いたいと思ってはいたが…こんなに衰弱しているとは思わなかった。

そっと手を添えて、彼の背中の後ろに羽根枕をあてがう。


「聞いてくれるか?長くなる。」


「私でよろしければ。」


「いや、お前でなければならないんだよ。私を、私の話を君の友人のアルフォンスとして聞いてほしい。」


私がゆっくり頷くのを見て、彼は穏やかな笑顔を浮かべた。


「まずはお前に謝らなければならない。すまなかった。」


驚く私に、彼はつづけた。


「何度も何度も…君の愛を受け入れられなかったことを、ここに詫びよう。私は知っていた。お前が私を愛してくれていることを。お前の手を取って、お前と生きていく人生もあったのだと思う。何度も何度も。私はそれでもアナスタを諦められなかった。あの人でなくてはならなかった。なぜなのかと、あの人が亡くなってからずっと考えてきた。長い長い孤独の中で。」


「・・・・・」









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ