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聖少女暴君  作者: うお座の運命に忠実な男
余命一年のヒロイン編 エピローグ
153/153

第二巻終了時におけるキャラクター「無責任」座談会

姫川「終わった、終わった。聖少女暴君の連載も終わった」


折笠「ヒメ! 余命一年じゃなくなって良かったね!」


姫川「ありがとう」


村雨「…………」


鳴海「どうしたの、村雨さん? お葬式みたいな顔をして」


村雨「皆さん、エピローグでハッピーになったのにわたくしだけしょっぱい終わり方していませんか? 純愛も破局。官能小説家として覚醒ってどういうことですか?」


姫川「初音は幻想に恋をしていたんだよ。自覚あるでしょう?」


村雨「この仕打ちはあんまりです。ストライキします。もううお座の運命に忠実な男の作品には登場しません」


折笠「そのほうが自分の首を絞めるわよ。ところでさあ、鳴海さんの家族、扱いが悪すぎじゃない? わたしは抗議する」


鳴海「よく言ってくれました!」


折笠「お父さんが寝たきりで、弟くんが『へべれけ症候群』とかいうふざけた病気で亡くなるって、どういうこと?」


姫川「キャラクターの設定を極端に振りきったのがこの作品なの。エンタメ特化ね。弟くんの病気に関しては、実在の病名をだすとセンシティヴになってしまうでしょう? へべれけ症候群は苦肉の策よ」


折笠「苦肉の策がへべれけ症候群て、頭おかしい」


姫川「この作品には複数人、頭おかしい人がいるからね。生みの親もおそらく……」


折笠「学生カップルコンプレックスで余命一年になるあんたが一番頭おかしいのよ」


鳴海「わたしは主人公ですからね。作者の采配に文句は言いません」


折笠「あなたは聖人ですか?」


姫川「てへぺろ~。反省してるのでまたやります」


一同「こりてない!」


黒咲ノア登場「パイセンたち、ボクも混ぜてください」


折笠「来たよ。タグ違反者が」


黒咲「その言い方はひどいっすよ。ボクが異能力者ということは暗に伝えていたじゃありませんか。トゥルー?」


姫川「内訳としてはこの作品にはうお座の運命に忠実な男のキャラクターストックからさまざまなキャラが引用されていて、そのなかには超伝奇バイオレンスや異能力バトルもあったわけ。一部のキャラクターは別作品で超能力者だったりする」


鳳女学院組(九条沙織、二ノ宮恋、七瀬一葉登場)


九条「お疲れさまでした。九条です」


姫川「沙織、お疲れさま」


二ノ宮「お姫さま、お疲れ~」


姫川「恋ちゃんも元気そうだね」


七瀬「お疲れさまです。ちょっといいですか。わたしだけイラストがないの、なんでですか?」


姫川「七瀬さんは影が薄いから……」


七瀬「ひどい!」


姫川「キャラクターが多く登場すると、活躍の度合いを均等にするのが難しくて、一番割を喰ったのが七瀬さんだったわけ」


七瀬「ひどすぎる!」


鳴海「七瀬さん、わたしも途中までイラストがなかったよ。主人公なのに」


姫川「あたしたちのイラストを描いてくださったイナ葉さま、ありがとうございました。うお座の運命に忠実な男の脳内イメージを二〇〇パーセント以上のクオリティで顕現してくださいました」


九条「あたくし、イラストのおかげさまで活躍が増えたと聞いたのですが、本当ですか?」


姫川「一巻が国内大会で、二巻が世界大会だったでしょう? 一巻では九条さんは決勝リーグで負けちゃったけど、世界大会ではキーウーマンとして重要な役割を果たした。イナ葉さまのイラストを拝見した作者が活躍させてやらねば! と思ったわけ」


九条「ふふふ。嬉しいですわ」


姫川「うお座の運命に忠実な男はひとり暮らしだから、あたしたちのことは娘だと思っているって」


折笠「良いところあるじゃない」


姫川「この作品ってアグレッシブだったと思わない? 格闘ゲームを小説でやるって」


折笠「新しすぎて一部のサイトでは全滅だったけどね……」


姫川「いいじゃない。人のものを借りるより自分のもので勝負する。それが創作者ってもんよ」


折笠「成功してから大口をたたきなさい」


二ノ宮「ボクは幸せになれたのかな?」


姫川「恋ちゃんは作者のお気に入りだから、シンガーソングライターの夢を叶えたよ」


二ノ宮「やったー!」


姫川「沙織は実家の旅館を継ぎ、趣味で格闘ゲームを楽しんでいる」


九条「ふふん、あたくしの望みどおりですわ」


姫川「七瀬さんは高校を卒業したあと、保護ネコを飼いはじめた」


七瀬「それだけで救われます」


村雨「やっぱりわたくしだけ幸福度が……」


姫川「グチグチ言わないの。小説家になる夢を叶えたんだから」


村雨「官能小説家としてですけどね」


鳴海「そういえば世界に旅立った姫川さんはどうなったんですか?」


姫川「さあね。生きてるんじゃない?」


折笠「自分のことなのに無責任だな」


姫川「まずはチベットで悟りを開こうと思う」


鳴海「この人の場合、本気の可能性があります」


護国寺登場「へっへっへっ」


姫川「うっしー。幸せそうだね」


護国寺「三年間、姫川と折笠に泣かされて、エピローグでやっと報われた」


一同「結婚おめでとうございます」


鳴海「えへへへへ」


姫川「これからは護国寺千尋だね」


鳴海「はい、こんど市役所に婚姻届だします」


黒咲「パイセンは一応主人公なんだから、これくらいの役得があっても良いですね」


鳴海「ノアちゃんはどうしてわたしと折笠さんをパイセンと呼ぶの?」


黒咲「おっぱいが大きいからです」


鳴海「げんこつだよ!」


折笠「護国寺先生、ひかりちゃんとは結婚しなかったんだ。意外ね」


護国寺「小山先生とは良い関係になれたんだが、彼女に『わたしの奨学金の返済をあなたが一括払いしてくれるなら結婚してもいい』と言われて別れた」


鳴海「ひかりちゃん……!」


姫川「あの人なら言いそう」


折笠「うっしーはもう童貞じゃないわけだ」(鳴海を見る)


鳴海「やめてください! なまなましいです!」


折笠「宴もたけなわでございますが、そろそろ聖少女暴君を締めくくりたいと存じます」


村雨「うお座の運命に忠実な男は次回作なにを書くのでしょうか」


姫川「気まぐれだからね、彼は。『セカイが壊れるオトがする』の続編の構想もあるみたい。別作品でひょっこりあたしたちが顔をだしたときはよろしくお願いします」


折笠「スターシステム採用するような大物作家じゃないでしょう」


姫川「まあまあ。さあ、これで本当に最後だよ」


一同最敬礼「ここまで物語にお付き合いいただき感謝しています。作者に代わり御礼申しあげます」(終幕)


CAST

鳴海千尋

挿絵(By みてみん)


姫川天音

挿絵(By みてみん)


折笠詩乃

挿絵(By みてみん)


村雨初音

挿絵(By みてみん)


黒咲ノア

挿絵(By みてみん)


護国寺牛次郎

挿絵(By みてみん)


九条沙織

挿絵(By みてみん)


二ノ宮恋

挿絵(By みてみん)





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イラストレーターはイナ葉さま(Xアカウント@inaba_0717)

無断転載・AI学習禁止です。


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