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第八話 【伊達政宗 VS 真田信繁!? 】

何故か更新頻度が上がってる雪村です。笑


おそらく、次話は年明けになると思います。

私の小説をたくさんの方に読んでいただき、非常に

嬉しいです。


来年も雪村まりあの小説を、どうぞよろしくお願い致します。

良き年末年始を〜( *´꒳`*)



「藍姫様、どうなさいましたか!?」


 政宗と信繁は睨み合い、まさに一触即発になっている。

 騒ぎを聞きつけ、香乃さんが走って応接間にやってきた


「伊達政宗様!?この状況は一体、どういう事ですか?」

 

[なんの騒ぎだ。ん?今は左衛門佐との見合いだろ?なんで伊達政宗が居るんだ]


 あらま。秀吉まで来てしまったか。大騒ぎだ。


「伊達政宗殿、申し訳ないが、私の大切な娘の見合い中だ。邪魔しないでくれないか?」


 まさかの父上も登場でございます。しかもかなり怒ってる。さて、この状況をどうしたものか。


「藍姫から返事の文は貰っていないが、ずっと探していた存在。どうしても諦めきれなくてな」

「この女子は誰でも正室にしたくなる、とても愛らしい女性だ。故に私も願い出た。そなたに譲るわけにいかぬのだ」


 推し二人からの熱烈な求愛に気を失いそうだ。


「香乃さん、石田三成様を呼んできて。ここで皆様へお返事致します」

「承知しました。至急、呼んで参ります」


「姫様、私たちは戦いで決めます。姫様のお手を煩わせる訳にはいきませぬ」

「左衛門佐殿の言う通りだ。私たちのことは気にするな」


 いやいや、推し二人が傷ついてる所なんて見たくねぇわ


[待たぬか、お前ら!見合いは見合い相手が決めるもの。すなわち、藍姫が決めることであろう?お前らのどちらが勝っても藍姫が選ぶとは限らんだろうが。藍姫を大切に思うなら、藍姫の気持ちを尊重せぬか!]


 秀吉、あんた最高だわ。そうなんだよ、ほんとそうなんだよ。良くぞ言ってくれたよ。


「.......殿下の言う通りですね。姫様、無礼をお許しください」

「藍姫、すまなかった」


「とんでもございません!!落ち着きましたか?」

『あぁ、すまない』


 とりあえず、一件落着か?


「失礼致します。石田三成様をお連れしました」

「姫、どうされた?何故に伊達政宗殿が?」

 

「政宗様と信繁様が私についてお揉めになられて....もういっそのこと、皆様にお返事をさせて頂こうかなと思い、香乃さんに呼んできてもらった次第でございます」


「承知した、私はそなたの意見を尊重する」


 三成が一番、大人じゃないか。まぁ、もう答えは決まってるけどね。


「まず、御三方の気持ちはしかと受け止めました。その上で誰と祝言をあげるか......もう私の心は決まっています。私は真田左衛門佐信繁様の正室になりとうございます」


「藍姫!!何故だ!!」

「政宗様、ごめんなさい。政宗様が私をずっと探してくれていたこと、諦められないからとこの屋敷に来てくれたこともすごく嬉しいです。が、私は信繁様と......」


「藍姫、すまない。無理強いをしてしまっているな。だが、これからも友としてそなたに関わりたい。それも駄目か?」


「いえ、問題ありません。これからも友として、お会いしましょう」


「姫、私も友として会いたいのだが」

「三成様の願いでしたね。それでも大丈夫ですよ」

「感謝する」


[これで一件落着か?まったく伊達政宗は騒ぎを起こす天才だな]

「殿下、御無礼をお許しください」

[儂は許す。だが、これ以上、藍姫を困らせたり傷つけたりせぬよう。でなければ、義昭が黙ってないぞ]


「全く殿下の言う通りでございます。人の娘を混乱させよって。今回は許すが、次はないぞ」

「前柴殿、申し訳ございません。これからは友として藍姫を全力で守りますゆえ.....」


「うむ、良かろう」


 はぁぁぁ....神経使って無駄に疲れた。もう休みたい。


「姫様、これからどうぞよろしく頼む。幸せにするでな」

「あ....はい!」

「顔が赤いぞ、やはり熱があるのか?(笑)」

「信繁様っ!!あなたは本当に悪い人です!分かっておられるくせに!」


「すまない、すまない。いちいち反応が可愛くてな」


[藍姫、疲れたであろう?今日は終いにしてもう寝るといい。お前たちも自分の部屋へ戻るのじゃ。あ、左衛門佐。お前は藍姫と一緒じゃからな]


『はっ!!』


 こうして、見合いは無事に終了。藍姫は念願の真田信繁と祝言をあげることになった。


 信繁様との結婚生活.....どんな感じになるんだろう


「姫、少し良いか?」


 三成がお呼びだ。一体、なんだ?


「はい、どうなさいましたか?」

「大坂城へ帰る前に、私の好きな料理の店へ行きたくてな。良ければ、一緒に行かぬか?」


 藍姫は三成の後ろに居る信繁の顔を見た


「好きにすれば良い。友とご飯に行くのは普通であろう?」

「感謝します。では、三成様、是非とも一緒に参りましょう」

「そうか、ありがとう。日は追って伝える」


 よし、これで今度こそ寝れる。本当に疲れた。


「藍姫様、左衛門佐様、お部屋を整えておきました。すぐにお休みできます」

「香乃さん、ありがとう」


 ーーーーーーーー藍姫の自室にて


「そなた、本当に良かったのか?」

「何がですか?」

「私の正室になることは決まったが、同じ部屋では気まずくないか?」


「......私は信繁様を好いております。ゆえに同じ部屋で寝れること、幸せにございます」

「そうか、そなたが良いのなら。私も心から嬉しい。絶対に守り、幸せにするからな」


 そう言うと、信繁は藍姫の唇に自分の唇をそっと重ねた

 藍姫は顔を真っ赤にしながら信繁の腕の中で眠りについた。


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