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第四話 【太閤殿下!】

お久しぶりです。

これからはもうちょっと更新頻度を上げますね。


 藍姫が政宗から夢の話を聞かせれていた、一方その頃…


 ──────大坂城

 

[皆の者、先の戦いでは見事じゃった。感謝を申す]

『それは殿下の采配が良かったからにございます。いやはや、お見事でした』


「おい、前柴、私の言葉を真似て殿下に声を掛けるでない。立場を弁えたまへ」

『立場とは?私も譜代です。そう仰るのであれば、清正殿が真っ先に発言すれば良かったではありませぬか』


[これ、揉めるでない。清正、義昭の言う通りだ。儂に発言するのを恐れて何も言わなかったくせに、恐れずに発言した義昭を責めるでない]

「.......失礼いたしました」


[義昭、清正の無礼な発言を許してあげてくれ。して、お前は儂の欲しい言葉を的確にくれるな。そなたを譜代にして正解じゃった。そなたをよく思わない奴もいるだろうが、胸を張ってこれからも儂を支えてくれ。]


『勿体なき、お言葉!清正殿の発言は特に怒ってはおりませぬゆえ、安心してくだされ。これからも共に殿下を支える者として切磋琢磨して参ります』


[そういえば、そなたの娘は元気にしておるか?儂が会ったのは幼少の頃だったか?]

『娘を覚えていて下さったのですか!元気だと思われます。絶世の美女で色んな武将が狙っていると風の噂で聞いておりまする』


[なに!?絶世の美女だと!義昭、たまには帰る必要があるだろう。儂の一緒に津之江城へ参らぬか?]

『・・・失礼ながら殿下、娘を?』

[馬鹿を申すな!儂はねね以外に興味無いわい!]


『ご無礼をお許しください』

[気にするな。親馬鹿というやつだな!良き良き]

『有り難き、お言葉』

[信繁、三成。警護として付いてこい。義昭、行くぞ]

『はっ!』


 こうして真田信繁と石田三成を警護につけ、秀吉と義昭は藍姫の待つ津之江城へと向かった。


 ──────津之江城


「えっ?お父上がこちらに向かっている?!お父上のみですか?」

(いえ、忍からの情報によれば、秀吉様も一緒だとか)

「秀吉様も?!だとすれば...政宗様が此処に居ると秀吉様は怒られるのでは?」

(秀吉様は心優しき方なので、大丈夫だとは思いますが)


 どうしたものか。

 政宗も秀吉の配下にいた時代ではあるが、その後はずっと家康側につく。悩ましいな


「藍姫や、どうされた?」

「実はお父上と秀吉様がこちらに向かっているようでして。政宗様が此処に居ると秀吉様が怒られるのではないかと思いまして...」


「左様であったか。私は殿が居ても気にしないが、姫が気になるのであれば、帰るとしよう。そなたの意見を尊重する」

「揉め事は見たくありませぬ・・・、故に帰って頂けると私としては幸いです。申し訳ありませぬ」


「承知した。謝る必要はない。返事の文、待っておるからな!」


 そう言って、政宗は城を後にした。


 入れ替わるように、政宗が帰ってから数十分後に秀吉と義昭が到着した。


『藍姫や、久方ぶりだのう!・・・そなた』


 私に挨拶をしてすぐにお父上は首を傾げた。なんだ?


[義昭、どうした?早く儂を紹介せぬか]

『失礼致しました!!藍姫、こちら豊臣秀吉様じゃ。挨拶せえ』


 この人が豊臣秀吉、太閤殿下か...

 失礼なのは重々承知だが、本当に猿に似ているな


「秀吉様、お目にかかれて光栄です。私、前柴義昭の娘の藍姫でございます」

[うむ。そちとは幼少の頃に一度会っているが、小さかった故に覚えてはおらぬな]


「なんと!申し訳ございませぬ!!」

[よきよき、気にするでない!なるほど、絶世の美女という噂は真のようだな]


「その噂、私は誠に恥ずかしい限りでございます...」

[恥じることは無い。儂の警護とも見合いしてみぬか?]

「はて?そちらのお二人が警護の方ですか?」

[左様、真田左衛門佐と石田三成じゃ]


 な、な、な、な、なんと!!!!


 お、お、推しの登場が早すぎます。

 心の準備とか無視でございますか?いやいや。


『殿下、急に二人と見合いをしろと言われても娘が困ります。私も久方ぶりの再会で久方ぶりの家でございます。見合いはその後でも構いませぬか?』


[そうだな。急ぎすぎた、申し訳ない。まずは親子水入らず、色々と話すといい]


『お心遣い、感謝申し上げます。』


 まさかこんな早く信繁様が登場するなんて...

 とりあえず、お父上と話して心を落ち着かせよう。

 

 前柴義昭なる武将はどんな人なのか知りたいし、良い機会だから推しのことは忘れて情報収集をしよう。


 

 

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